後期のテーマは「メディアの教育史」です。メディアを通して人間は形成される、と言う側面があります。学校教育史にとらわれないメディアという側面から教育史にアプローチしていきたいと思います。社会教育、メディア論などに関心のある方は是非どうぞ。前期に履修した人は要領はわかっていると思いますが、目的は論文を読む力を鍛えること、批評力を浸けること、自己表現力を鍛えることなどです。まず、論文を要約した者を書く人がいますが、みんな読んできているので、それは紙と時間の無駄です。
安直な要約文はいらない。論文の主旨・論点を読み取れればそれが中心になります。それから、論評
はそのまま雑誌等に転載することができるものを書いてください。それが自己表現力なのですから。それと、著者が読むことを前提に書いてください。今までも時折しましたように著者に反応を求めることもありますし、ブログのおかげで直接著者からオファーがあることもあります。
そういうことを心して論評に取り組んでください。
10月 2日 オリエンテーション
10月16日 高野 秀晴 教化メディアとしての心学道話聞書本;『日本の教育史学』第46集(2003年)
10月23日 乾 照夫 明治のメディアに見る「語り」の状況;『メディア史研究』第12号(2002年)
10月30日 岡谷 英明 『幼年雑誌』にみる読者共同体の教育的意義;『日本の教育史学』第39集(1996年)
11月 6日 岩田 一正 明治後期における少年の書字文化の展開 ―『少年世界』の投稿文を中心に;『教育学研究』第64巻第4号(1997年)
11月13日 菅原 亮芳 明治期「進学案内書」の基本的性格とその歴史的役割に関する一試論 ―書誌的分析を中心として― ;『立教大学教育学科研究年報』第32号(1988年)
11月27日 山本 敏子 日本における<近代家族>の誕生 ―明治期ジャーナリズムにおける「一家団欒」像の形成を手掛りに―;『日本の教育史学』第34集(1991年)
12月 4日 小山 静子 第一次大戦後における良妻賢母観の再編 ―雑誌『婦人問題』を通して;『日本教育史研究』第5号(1986年)
12月11日 児島 功和 映画という教育問題 ―大正期における規制と利用をめぐって―;『人文学報』第359号(2005年)
12月18日 高 媛 「二つの近代」の痕跡 ―一九三〇年代における「国際観光」の展開を中心に;『一九三〇年代のメディアと身体』(2002年)
12月25日 小熊 伸一 戦時体制下における教育情報の統制 ―教育雑誌の分析を中心に―;『教育学研究』第61巻第2号(1994年)
1月 8日 井上 祐子 報道技術研究会の「技術」と作品 ―戦時下のある広告人グループ―;『メディア研究』第7号(1998年)
1月15日 戸ノ下達也 電波に乗った歌声 ―『国民歌謡』から『国民合唱』へ― ;『戦時下の宣伝と文化』(『年報・日本現代史』第7号 2001年)
1月22日 大門 正克 子どもたちの戦争、子どもたちの戦後;『日常生活の中の総力戦』(『岩波講座 アジア・太平洋戦争』6)(2006年)

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