常盤と弁慶の間にできた女の子が、歴史の表舞台で活躍した義経と仮定します。
常盤と弁慶の関係は、正式な夫婦ではありません。
身を隠して暮らしていた常盤ですので、婚姻関係を結べなかったという事にします。
その後、常盤は実母が捕まったことを知り、清盛の元へ出頭。
命乞いをして、再婚が決まり、三人の息子と女の子を鞍馬寺に預けた。
…という事にして、この女の子の人物像を構築してみます。
幼くして両親と別れたのだから、淋しい思いをしていたのは必須でしょう。
弁慶の娘ということで、女の子にしては勝ち気でおてんば、少々乱暴。
問題はこの女の子が弁慶を父として認識していたかどうかです。
弁慶を父と認識していたとしたら、女の子には清和源氏の血は流れていないので、反乱への思いが無くなってしまいます。
だけど史実への動機付けが必要なので、女の子は弁慶が父親とは知らず、鞍馬山で出会った。と、考えてみる。
父と娘の切ない再会。
父親と名乗れない弁慶が娘にしてやれるのは、武芸の稽古だけ。
娘は自分に似て、なかなか筋がいい。
それから義経が元服前に亡くなる。
女の子に政略結婚の話が持ち上がる。
父・弁慶ならどうする?
そのまま見守るという事も考えられますが、史実に結びつけるために「娘を逃がす」という選択をします。
実際、弁慶にとってはたった一人の家族であり、最愛の娘です。
娘が嫌がっていれば、逃がそうとしてもおかしくありませんよね。
さらって一緒に暮らすという選択肢もありますが…。
少しは一緒に暮らしたのかもしれないなあ…。
まあでも一緒に暮らせない事情ができて、今泉に匿ってもらうことにした。
一方、女の子は淋しい幼少期を過ごし、慕っていた兄・義経が亡くなり、自分の出生
を清和源氏だと知る。ここは誤解の部分だけど、女の子はそう信じている。
自分の不運な境遇を清盛への恨みに転化させる。
そんな折、鞍馬山で弁慶に出会う。
気が強くおてんばな女の子は粗暴な弁慶と妙に気が合う。
そして見ず知らずの弁慶は、なぜか愛情のある眼差しを向けてくる。
このことから、女の子は他人に対する警戒心が少し薄くなり、淋しさも手伝って人懐っこくなったのではないか?と考えることができる。
気が強くて人懐っこいおてんばな女の子。
いつか父親の仇をとってやろうと思っている。
淋しいから、兄や肉親を慕う気持ちも強い。
弁慶という心強い味方もいて、歳を追うごとに勝ち気になっていく。
女の子ということで、周囲も少々の我儘には目をつむる。
清和源氏の高貴な血筋となれば、叱りつけることもはばかられる。
なんとなく、歴史の表舞台で活躍した「身勝手な義経」と重なってきませんか?

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