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2013/2/15

カヴァレリア・ルスティカーナ  オペラ&バレエ
2006年3月

またまた、備忘録として載せておきたい記事がある。
ネーデルランドオペラのカヴァレリア・ルスティカーナ
パリアッチ(道化師)二本立て。
カヴァレリア・ルスティカーナは間奏曲があまりにも有名なので、
いったいどういうオペラなのかどうしても見たくて。

舞台が現代に置き換えられていたのが残念であるが、
まあその演出もオランダらしいということで、よしとすることにした。
ストーリーはくだらないことこのうえない、のだが、
どうやら普遍的なテーマらしい。嫉妬とふたごころ。
もう一本の道化師とこのカヴァレリア・ルスティカーナは
二本立てで上演するのが慣例らしい。たしかに筋が似ている。
嫉妬の末の殺人なのだから。

エンタテインメントとしては楽しめるものだった。が、
芸術的かというと。。。。間奏曲はいい。

Cavalleria rusticana | Pagliacci
Ruggero Leoncavallo 1875 1919 / Pietro Mascagni 1863 1945
muzikale leiding/ Carlo Rizzi regie/ Guy Joosten
decor/ Johannes Leiacker kostuums/ Klaus Bruns
licht/ Davy Cunningham movement director/ Andrew George
dramaturgie/ Luc Joosten

Santuzza/ Carol Vaness Lola/ Tania Kross
Turiddu/ Zoran Todorovich Alfio/ Zeljko Lucic
Mamma Lucia/ Livia Budaii

Nedda/ Ana Maria Martinez Canio/ Dennis O'Neill
Tonio/ Zeljko Lucic Peppe/ Riccardo Botta
Silvio/ Kyle Pfortmiller

orkest/ Nederlands Philharmonisch Orkest
koor/ Koor van De Nederlandse Opera
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2013/2/15

ジークフリート  オペラ&バレエ
2005年9月

いったいいつ見に行ったか正確な日付は確認できないのだが、
印象を記しておきたいと思う。
チケットを持っていなかったがミュージックシアターに。
偶然一枚売ってくれる人を見つけ、見ることができた。

舞台装置はモダンでスペクタクル。
火を吐く竜の上部にも特別席が設けられなんと15ユーロだという。
ジェットコースターのようなものに15人。火の真上である。
初めて見たオランダオペラの印象としては、
かなり面白い!という感じ。
音楽もよいが、歌い手も力がある。
衣装は日本人デザイナー石岡瑛子でかなり跳んでいる。
オランダ語字幕でストーリーを追う。わりと理解できた。

希望にあふれた部分だから、このオペラは楽しいよね。
と、となりのおじさん。
まことに。希望。それがいい。
その趣にふさわしい愉快な舞台であった。
Siegfried Richard Wagner 1813 1883
musical direction/ Hartmut Haenchen
director/ Pierre Audi  decor/ George Tsypin
costumes/ Eiko Ishioka licht/ Wolfgang Gobbel
dramaturgy/ Klaus Bertisch
Siegfried/ Stig Andersen Mime/ Graham Clark
Der wanderer/ Albert Dohmen Erda/ Anne Gjevang
Brunnhilde/ Nadine Secunde sep 4 10 14 22
orchestra/ Nederlands Philharmonisch Orkest
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2013/2/15

プラハでオペラ  オペラ&バレエ
2008年10月プラハ旅行

プラハは文化的なところで、
音楽ホールや劇場がいたるところにあります。
DIVADLOと大書された建物は、見ているうちに、
ああ、これはTheatreなのだとわかりました。
スメタナ音楽堂とかドボルザーク博物館などもある、
らしいです。が,行ってません。。。

ドボルザークはDvorakとつづることは知っていましたが、
なるほどチェコ語の発音を聞くと、そうなのだ、と
あらためて納得した次第です。
町には大きな国立オペラ座があるのですが、
その他の劇場でもオペラが上演されています。
小さな町なのに、
同時に3本もオペラが上演されているという豊かさ。
そのうえ、コメディ劇場も多々あり、
複数の音楽ホールではコンサート、
そして小さな教会の数々でも同時にコンサートが
開かれているのでした。 
驚きました。
数のうえでは、もしかしてウイーンよりもすごいかも。
ウイーンと違う種類の劇場もありました。
人形劇場がたくさん。
マリオネットでドンジョバンニなんかをやっていたり。
しかも、それはなんと「国立」マリオネット劇場なのでした。
国立という単語はどうやらNarodniだとわかったので。

プラハは観光地のわりに、素朴で、
人々は商売っ気はさほどないです。
ツーリスト向けのキャッチセールスやトラップはないようです。
それで、平和にのんびり歩けます。
チェコ語がわからなくても、お店や劇場の人たちは、
当然のように英語で対応してくれます。
いや、らくらくでした。

オペラも見ました。
Le nozze di Figaro
Prague Estates Theatre(通称スタヴォフスケー劇場(Stavovske divadlo))
プラハではモーツアルトの人気が高く、
モーツアルト自身、プラハでの人気を喜び、
ドンジョバンニ初演はプラハの劇場で自ら指揮をしたとのことです。
その初演された由緒ある小さな劇場(オペラ劇場としては最古のものだそうです。)で、こじんまりと、フィガロの結婚が上演されていたのでした。
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字幕もないし、
パンフレットも買っていないので、
キャストも誰やらわかりませんでした。
が、音楽はじゅうぶん楽しめました!
なんといっても有名なアリアがたっぷりなので、
次男も寝ないで聞いてました。

ただ、前の席に座っていた家族のお父さんが
休憩時間になると向き直り、
すこぶる差別的に次男にうるさかったぞと(足をプラプラさせていたらしく)
くどくどと文句を言ってきて、
とっても感じが悪かったのが残念なできごとでした。


Count Almaviva
Roman Janal / Martin Barta / Vladimir Chmelo
Countess Almaviva
Helena Kaupova / Jitka Svobodova / Pavla Vykopalova
Susanna
Martina Zadro / Katerina Knezikova / Marie Fajtova
Figaro
Frantisek Zahradnicek / Adam Plachetka
Cherubino
Katerina Jalovcova / Stanislava Jirku
Marcellina
Yvona Skarova / Lenka Smidova
Dr Bartolo
Jiri Kalendovsky / Ludek Vele
Don Basilio
Jaroslav Brezina / Vladimir Dolezal
Don Curzio
Vaclav Lemberk
Barbarina
Alzbeta Polackova / Radka Sehnoutkova
Antonio
Ales Hendrych / Bohuslav Marsik
Conductor:
Jan Chalupecky / Zbynek Müller
Director:
Josef Prudek
Set Designs:
Jan Zavarsky
Costumes:
Eva Farkasova-Zalesakova


Estates Theatre
Mozart: Le nozze di Figaro
October 22, 2008クリックすると元のサイズで表示します
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2013/2/15

オペラ マクロプーロス事件  オペラ&バレエ
2009年5月19日

ネーデルランドオペラによる、
ヤナーチェク作、マクロプーロス事件を見てきました。
現代作家のヤナーチェクらしく、
(私はシンフォニエッタしか知りませんでしたが。。)
金管が多用されている曲で、ストーリーはSFです。
オペラというより、音楽劇。

キャストは以下のとおり。
演出     Ivo van Hove
演奏     Rotterdams Philharmonisch Orkest
指揮     Yannick Nezet Seguin(34歳!)
エミリア・マルティ(ソプラノ)   Cheryl Barker
アルバート・グレゴール(テノール) Raymond Very
クリスティナ(ソプラノ)      Marisca Mulder
ヤロセルフ・プルス(バリトン)   Dale Duessing
センドルフ老人(テノール)     Graham Clark!!!
演出は賛否わかれるかもしれない舞台装置。
上演残り時間を表示したテレビモニターが回り舞台を
回っており、中央部のせり出しから役者が出入りするのです。
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一幕ものにしてあり、よって休憩なしの1時間40分という
短時間上演です。大変ユニークでした〜。
実は今回、開演が「技術的問題があるため」とのことで、
15分ほど遅れました。
技術的な問題ってなんだろーと思っていましたが、
なるほど、回り舞台の方向や速度調節などが結構大変そうでした。
予告動画を貼ってみましたので、ごらんください。

ストーリーはこれまたユニーク
第1場 弁護士事務所
100年前からの遺産相続裁判に決着がつくという。
案件とは、そもそもプルス男爵が100年前に
実子のないまま、遺言も残さず死去。
親戚のプルス家と領地の1部を譲り受けたグレゴル家が
争っているというもの。
そこへ、弁護士の娘でオペラ歌手の卵クリスティナが、
スター歌手エミリア・マルティの素晴らしさを讃えながら登場。
そこへなぜか当のエミリアが来て、遺産相続について
自分は重要なことを知っているとほのめかす。
エミリアはプルス家のとある部屋のキャビネットに、
プルス男爵の遺言状があるという。いわく、
男爵は愛人エリアン・マックグレゴルという歌手との間に、
フェルディナンという子がおり、全財産を譲ったはずと。
事務所に来ていたそのフェルディナンの孫、
グレゴル家のアルベルトは、
エミリアに一目ぼれしてくどきはじめるが、
エミリアは相手にせず、財産が手に入った暁には、
遺言状とともにあるはずのギリシア語のメモをよこせという。

第2場 舞台がはねた後の劇場
出演していたエミリアを訪ねてプルス家のヤロスラフ登場。
ヤロスラフの息子ヤネクと恋人であるクリスティナもいる。
エミリアの楽屋では、アルベルトが高価な贈り物を差出す。
エミリアは、「おばかだね、借金してこんなもん買ってきて」
と叱り、札束をアルベルトに渡す。
楽屋にきたヤネクはエミリアに一目で恋をしてしまう。
エミリアはヤネクにプルス家保管のギリシア語のメモを
持ってくるように言うが、ヤネクはさすがに
それはできないと断る。
楽屋にはもう一人ファンが訪ねてくる。
変な老人センドルフで、
「あんたはわしの若い時に恋人だったジプシーの娘、
エウハニウム・モンテスそっくりだ。
いっしょにスペインに帰ろう」と言って歌い踊る。
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舞台にはヤロスラフとエミリアが残る。
ヤロスラフは、E.Mというサインを見て、これは、奇妙な一致だ。
エミリア・マルティ、エリアン・マクレゴル、
エウハニウム・モンテス、そして、エリナ・マクロプーロス!
なぜかその名を聞いて驚くエミリア。
ヤロスラフは遺言状に記されていたフェルディナンの
母親の名がそれであったことと、遺言状とともに、
封筒が出てきたことを明かす。
エミリアはその封筒を譲ってくれたら
あなたと一晩すごしてもいい、と誘惑する。
ヤロスラフはその誘いにのってしまう。

第3場 ホテルの一室
朝を迎えたエミリアとヤロスラフのもとに、
失恋を嘆いたヤネクが自殺したという知らせがくる。
ヤロスラフの悲嘆をよそに平然としているエミリア。
そこへ、弁護士たちやセンドルフまで来る。
エミリア・マルティのサインの筆跡と、
遺言のエリナ・マクロプーロスのそれが全く同じであり、
文書偽造で訴えるという。そこでのエミリアの告白。
私は1538年にクレタで生まれたエリナ・マクロプーロス。
今年で337歳。父親は皇帝ルドルフ2世の侍医で、
皇帝の命で「不老不死の薬」を作り、自分が実験台になった。
こん睡期間が長すぎて死んだと思われて、
父は死刑になってしまったが、自分は永らえている。
近頃300年たったところで老いが感じられるので、
また新たな300年を生きたいと思い、処方箋を探しにきた。
しかし、また永らえるということも疑問だ、
自分の愛する者はどんどん死んでいく。虚しい。
告白を終えたエミリアは、クリスティナに処方箋を渡し、
「あんたも私のようになりたかったんでしょ。永遠に
美しいオペラ歌手よ。どう?」と言う
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が、クリスティナはその処方箋を破り捨てる。
と同時にエミリアは倒れて息絶える。
テレビモニターが中央部に回りつき、00:00:00と現れ、幕。

なかなか面白かったです。
笑う場面も多かったのですが、なんせセリフが多く、
ずっと字幕を追っていてちょっと疲れました。
現代曲のオペラってこういう感じなのかしら。
ドクターアトミックを見たいと思っているんですが。。。

そうそう、今回またもやチケットで妙なことが。
当日券を買うためにボックスオフィスで、
「1枚お願いします。できるだけお安い席」
と言ったところ、窓口のおじさんは、
2階バルコニーでいいなら、とチケットを差し出す。
4回分シリーズで130ユーロ、今日が最終日とある。
「おいくら払えばいいんでしょう」
「それ知り合いにもらったんだ、ボクはいらないし、
だからあげるよ。無料」
なんですとー!? 超ラッキーじゃん。
というわけで、無料で鑑賞できました。
そのチケット代浮いた分で、ジークフリートのDVDを
買ってしまいました。ヤッホー!
私が4年前に見たのと演出キャストが同じやつです。
これでミームを演じているのが、Graham Clark!
今回のへんなじいさんセンドルフの役でした。
ものすごい性格俳優です。
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2013/2/15

イポリトとアリシー   オペラ&バレエ
2009年6月28日

アムステルダム市民劇場で、
バロックオペラ「イポリトとアリシー」が
”かかった”ので、見てきました。

プロダクションは、ナショナルレイスオペラ
日本語に無理に訳すと、”国立旅周りオペラ座”とでもいいましょうか。
きどらないオペラ劇団でございます。

ラモー作曲のフランス語オペラで、
バロックオペラにありがちの、バレエ付きという演出。
指揮は ジェド・ヴエンツ(ジョン・カビラに年恰好が似てるかも)
レイネ様ご指摘のとおり、
リコーダのようなデザインの指揮棒でしたが、
穴はなかったので、リコーダではないもよう。
演奏はムジカ・アド・レーヌム(ライン川のミュージック)

キャストは、
イポリト ポール・アグニュー
アリシー ユージニ・ワルニエ
フェドレ ソフィー・ダネマン
テーゼ   マールテン・コニングスバーガー
プルート&ネプチューン フランス・フィスレー
ダイアナ マリーアデリーヌ・アンリ
ダンサーが6人、
その他セリフのない人が2名。
うち若いほうはチンピラ風(ビリージーンを歌うマイケルのような帽子)
で、狂言回しかのごとく頻繁に登場する。
アムール(愛)という役名がついているが、キューピッド。
これは主役二人の”気持ち”を表す動きをしているとも受け取れる。

ストーリーは、 
序章
ダイアナとキューピッドがけんかしてジュピターが仲裁し、
「愛こそは地球のすべて」という結論をだし、
ダイアナは「愛し合う人々を守るわ!」と誓う。
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1幕目
アテネの王、テーゼの館。
その妻ファドラ、そして前妻の子ヒッポリト。
ヒッポリトは敵国の姫アリシエと愛しあっており、
二人はさも幸せそうであるが、将来のことは楽観できないでいる。
ヒッポリトはしかし、母に、アリシアを愛しているということを告白。
継子に恋心を抱いてしまっていたファドラは激怒。
ちょうどそこへ、
黄泉の国に行っていたテーゼが死んだというしらせ。
2幕目
そもそもなぜテーゼは黄泉の国へ行っていたか。
彼の友達がプルートの奥さんに手を出そうとして
地獄に引き込まれてしまい、助けに行きたかったのだが、
黄泉の国に行けば自分も死んでしまう。
それで、父であるネプチューンに泣きついて、
「3つのお願い」をかなえてもらうご利益をゲット。
1つ目のお願い(これはテーゼが中央のドアに1と
チョークででかでかと書いて退場)
つまり、彼が黄泉の国に到達できるようにということだった。
黄泉の国では門番と戦うのだが、負けそうに。
そこで2つめのお願いをして、打ち負かす。
これは舞台左側のドアに2と書かれる。
プルートと地獄の亡者たちにさんざん苦しめられるテーゼであったが、
からくも逃げおおせることができた。
しかし、プルートは不吉なことを言う。
ふん、続きの苦しみは自分の家で味わうさ。
3−5幕目
死んだ夫の葬儀を前にしたファードラ。
慰めにきたイポリトに思わず愛の告白をしてしまうファードラ。
「旦那は死んだし、あたしと結婚してあんたがこの国を治めなさいよ」
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イポリトはそんなことできないと堅く拒絶。
「だって僕アリシアのこと好きなんだもん」
激怒するファードラ。
そこへ、死んだはずの夫テーゼが戻ってくる。
「これはいったいどういうことだ」
ファードラは「この子が私を、、、」と偽りを言う。
激怒したテーゼ、舞台右側のドアに3と書く。
つまり、裏切り息子イポリトを呪い殺すためなのであった。
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哀れなイポリトはアリシアの腕に倒れ込む。
後悔と嘆きの中、ファードラは真実を告白して自殺。
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真実を知ったテーゼはショックに打ちひしがれ自らも命を断とうとする。
一方、愛し合う人々を守ると約束したダイアナは
約束通り、イポリトを蘇らせる。
マーキュリーが使いにきてテーゼにイポリトが蘇ったことを伝えるが、
テーゼはすでに盲目になっている。
「ああ、これが地獄の続きであったか」と嘆くテーゼ。
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イポリトはアリシアを迎えに行く。
最後は愛しあう若い2人を祝福するダイアナと女神たちの合唱。

悲劇という割には若い二人はハッピーエンド。
でも、親の一人は自殺、一人は盲目になってしまう、
ということで、やはり、恐ろしい結末ともいえるでしょう。

アムステルダム市民劇場は繁華街にありますが(カジノの向かい)、
由緒ある劇場で、いわゆるオペラ座形式の桟敷席風バルコニーが
3層に重なる美しい劇場です。
こじんまりしていますがなかなか風情があります。
よって、バロック音楽にはぴったり、という感じでしょう。
今回も10才の次男を伴って行きました。
チケットは2番目に安い席(一人20ユーロ)でしたが、
まあまあの角度と距離。
そのうえ、入口でパンフレット買おうとしたら、
買う前に、次男に対して
「あなたにはこれをプレゼントするわー」と
おねえさんが箱をくれたんです。
中身はなんと、オペラグラスでありました。
わーい、ってなもんで。
喜んでましたよ、もちろん。
結構「モノ」もよくて、びっくりしました。
オペラグラスのおかげかどうか、
次男は寝ることなくオペラを鑑賞。
「なんなの、この話?」
と、次男は理解できない模様。

そりゃそうでしょうよ、
ママ子のハンサムな青年に惚れちゃった後妻なんて設定、
わかるはずもありません。
しかもそのうえ。バロックオペラにありがちの、
進行に全く関係ないようなバレエがたびたび挿入されます。
これが、まあなんというか、いわゆるモダンバレエの範疇で、
オオカミや鹿のかぶりものがあったり、
上半身裸であったり、面白いけどなんなんだろう、これって、
という展開でありました。
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音楽は文句なく美しいですし、
歌い手は皆うまいですし、ダンスも悪くないわけです。

なのに、空席めだちましたねえ。
宣伝が足りないような気がします。
もし、このだしものも
ホランドフェスティバルの一環であるとしたら、
お客はもっと入ったでしょうに。
旅周り一座だから宣伝も張れないのかもしれませんが。
もったいないなあ、と、思いました。
出口で次回公演のビラを配っていたブロンドの少年。
アムール(キューピッド)役のひとでした。
ここらへんが「一座」っぽいですねえ。
この少年は足が棒のように細いダンサータイプで、
まあ、なんというか、お顔もジャニーズ系なのですねえ。
きっと、こういうお顔の人が
マダムキラーの「イポリト」らしいキャラなのでしょう。
今回の演出では、
舞台中央にディナーテーブルが「常駐」していること、
そして登場人物がみな出番以外には
そのディナーテーブルについていること、
それぞれの神の「テーマ」が、
天井から吊るされたアクリル水槽に表れていること、
ダンサーがモダンであったこと、
小姓のような子が象徴的に登場していたこと、
3方向のドアが重要な小道具であったこと、
緑色に塗られた手のひらがダイアナの加護を示す、
などが面白うございました。

今日のオペラを見て目に見えた収穫はオペラグラスと
そのオペラグラスをのぞいていた次男の居眠り時間減少でしょう。

動画が張り付けられないので、ナショナルレイスオペラのサイトを
紹介します。 この中で右側にあるHippolyte et Aricieのメニュー列の中の文字
「in beeld en geluid」をクリックすると場面3が見られます。
(その他の場面も次をクリックする形でみられます)
http://www.nationalereisopera.nl/programma/#/programma/archief/producties/hippolyte_et_aricie/
オランダラジオ4でオペラ中継放送があり、聞くことができます。
たぶん2010年春ごろまでは聞けると思います。
http://player.omroep.nl/?aflid=10028984
ただ、最初はCMがあったり、インタビューを挟んだりしてありますが、
30分くらい進めたところから1時間程度
および2時間目くらいからが再び中継部分です。
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2013/2/15

Cosi fan Tutte またはアメリカングラフィティ  オペラ&バレエ
2009年3月6日

賛否意見が分かれるところだろうなあ、
という舞台を見てきました。

オランダ国立オペラの Cosi fan Tutte
2006年にやったものの再演です。

現代の高校生が主人公という設定ですね。
舞台は海の家。
舞台じゅうに敷き詰められた白い砂。
中央に回り舞台。
3種類のセットがくるくるまわって登場する。
衣装は、、、、はっきりいって安いでしょう。

製作・キャストは以下のとおり。

総監督    Gerard Korsten
脚本・演出  Jossi Wieler/Sergio Morabito
舞台美術   Barbara Ehnes
衣装     Anja Rabes

演奏     Nederlands Kamerorkest
ギター    Martin Kaaij

Fiordiligi) Virginia Tola
Dorabella) Marina Comparato
Guglielmo) Luca Pisaroni  
Ferrando) Norman Shankle
Despina) Ingela Bohlin
Alfonso) Garry Magee

このあまりにも現実的な舞台で、
夢を見ろといわれてもなあ。
オペラを見るっていうのは、
夢をみたいからじゃん!っていう、
疑問が1幕目は心からあふれてあふれて。。。
あ、歌はよかったです。
ただ、字幕が見えない席だったので、欲求不満が
さらに増してしまった。。。。
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気を取り直して

2幕目。

空いている2階席を見つけて移動。
字幕も見えてほっとひといき。

この舞台になれて、ようやく中身を楽しめるようになり。

美しい五重唱を堪能。

現代に移し替えた設定の舞台はこれで二度目だけど、
今回はほんとに慣れるまでに時間がかかりました。

ただ、今回の演出ですごく気に入ったのはギター。
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さすらいのギター弾きが
常に舞台を所在無げに歩いていたり、
ぼーっと座っていたりするのだが、
いざ、台詞(レチタティーボというのだとレイネさんに教わりました)
のときは、
ポロロンッとギターが奏でられ、
このギター弾きの存在感はすごいもので、
思わず動きを追っちゃいました。

グリエルモのイタリア人テノールLuca Pisaroniは
よかったです。
気に入りました。
2006年のものがYoutubeにありました。
貼りましたが、、、長いです。




ただ、これはどうみてもアメリカングラフィティだろ。
という舞台。
モーツルトじゃなくて、
プラターズ聞かせて!っていう感じでありました。

それで、アメリカングラフィティを貼ってみました。
ああ、なつかしー。
リチャード・ドレイファス若かったなあ。




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2013/2/15

King Arthur  オペラ&バレエ
2009年7月6日

引っ越し準備真っ最中で、
頭がおかしくなりそうに忙しいっていうのに、
オペラを見にいってしまいました。
それも野外オペラです。

ユトレヒト郊外の要塞跡地の特設舞台。
ヘンリー・パーセルのキング・アーサー。
Xynix Operaという若手劇団が
夏のユトレヒトフェスティバルで張る野外公演。
ラジオでもコマーシャルしていて、
行ってみたいなあと思っていたのですが、
気がついたときにはチケットは売り切れ。
あきらめていたところに、
キャンセル待ちのお知らせがサイトに現れました。
申し込むしかない!

本日7月5日は雨天の場合の予備日だったのですが、
好天に恵まれ、追加公演の形で上演しました。

行ってよかった!!!


車ではちょっと自信がなく電車とバスを乗りついで延々と。
でも、本当に行った甲斐がありました。

舞台はこんなかんじ
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客席から見ると、イングランドのようなのです。
なだらかな丘などが見えて!!!
(注:オランダには丘があまりない!)

そして、オーケストラピットと”花道”はこんなかんじ
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木の後ろの要塞の壁の上も舞台として使います。
もちろん左の丘のふもとも舞台です。
最初のアーサーの登場は
「きゃー」と叫びたくなるほどかっこよく、
馬に乗っているのです!
アーサー登場シーンは必ずラッパなので、
どこからアーサーが来るのか左右をきょろきょろ。
おお!馬じゃん!
「来るならきてみろ〜」と高らかに歌い、
楽しいったらありゃしません。
去る時も、パカラッパカラッと駆けていく。
野外ならでは、でございますね。
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しかし、ほどなくアーサーは影がうすくなってしまいます。
なぜかというと適役のオズワルドが光りすぎているのです。
印象に残るバリトン。(実際この人うまかった!)
スキンヘッド。黒い革のロングコート。
左手だけに黒手袋。手下たちが乗ってくるのは黒のムスタング!
悪い奴らほどめだちます。

ストーリーは単純明快。(にアレンジしてある)
イングランドでアーサーが王になろうというとき、
ドイツはザクセン(あたり)から
オズワルドが上陸し、イングランド侵略を図る。
アーサーにはエメリン姫という盲目の恋人がいるが、
オズワルドはエメリンの命を狙う。
ところが、エメリンを一目見て惚れてしまったので、
(ここで愛に目覚めたオズワルドの歌として、
かの有名なCold Songが登場。)
「魔力」でエメリンの目をなおしてやり、
俺と結婚しろと迫る。
エメリンは、私の愛するのはアーサーだけよっと断ると、
オズワルドは激怒。
覇権の神ウォーデン(ヴォータン)のために
エメリンを生贄にするという。

一方アーサーはさらわれたエメリン姫を助けようとするが、
エメリンの侍女たちは、
オズワルドの家来である魔法使いグリンワルドの魔法で、
とりつかれている。
操り人形になった侍女たちに陥れられたアーサーは、
あえなくつかまる。

一方生贄にされそうになったエメリンは
オズワルドに命乞いするも、
(Let me weepはそういう歌だったんだと納得)
おこったオズワルドは生贄のための炎を燃やす。
正気にもどった侍女たちに助けられたアーサー。
かけつけたものの、時すでに遅く、エメリンはこと切れている。
アーサーはオズワルドに剣で挑む。
(かっこいいファンファーレで始まる、
Come if you dare!ふたたび)
オズワルドは(魔法もつかわないで!?)戦い、
アーサーが勝つ。

負けたオズワルドはエメリンを生き返らせ、
「イングランドはあきらめて帰る。」
といって去っていく。
オズワルドのパワーの象徴であった木が倒れ、
アーサーとエメリンは幸福の歌を歌う。
おわり

まあ、なんというわかりやすさ。童話のようなハッピーエンド。

Wikiで調べたところ、本来のパーセルのオペラでは、
主役たちは歌わず、手下とかその他のひとたちが
主役たちを盛りたてるために歌ったり踊ったりしており、
主要人物たちは台詞のみの役割であったらしいです。

今回の公演では、野外ということもあり、
ストーリーや登場人物はわかりやすくしてあったみたいです。

ともあれ、
わかりやすくされた筋でスペクタクルな舞台ですから、
おもしろいのなんのって。
子供も連れてきたらよかった。
(次男はサマーキャンプで留守です)

生贄の炎はごうごうと燃えるし、
エメリンの命を消した証拠は、
黒い煙の輪がぼわーんと上空にあがるしくみ。

アーサーとオズワルドの決闘は、
銀の重量感ある剣で走り回っていて。
殺陣は日本のものに比べれば迫力に欠けますが、
それでも、狭い舞台に比べれば、
野外は格段に面白い戦いぶりです。
オズワルドのパワーの象徴の木は、
最初倒れているが、
イングランド侵略の野望とともに、
ぐぐぐっと起きる(ちゃんと起きるのだ!)
それに最後はぐぐぐっと倒れる。

木々、丘、要塞の壁それらが舞台を構成し、
バロックオーケストラも野外なのに音が散らずに、
とても美しく響いてきたし(これ、意外でした)
歌い手は結構うまいし、
(ヘッドマイクしてるんです、野外ですからね)
ニンフたちのモダンダンスも楽しく、
(オズワルドの部下のしたっぱたちは海賊の姿で、
ヒップホップを踊るのですが、
新聞などではこれが取り上げられてました。
しかし、実際にはさほど印象に残らず。
バック宙していたのが華やかさを添える程度)
あっという間の1時間半でした。
そして、この舞台の「幕」は日没。夜11時ごろに日が暮れる。
その薄い闇にアーサーとエメリンの後ろ姿が遠ざかる。

監督は女性です。さもありなん。
最高にロマンチック!!!
そして、なんといってもロケーションがいいです。
周りはこんなですもんねー。
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オズワルドが「もう退陣だ」となぜか堂々と歌うシーンを発見!


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2013/2/15

オペラ 清教徒  オペラ&バレエ
2009年2月8日

日曜に、アムステルダムのミュージックシアターで、
De Nedelandse Opera (オランダ国立オペラ)の
Bellini作 I Puritani (清教徒)を観ました。
いわゆるベルカント、イタリアオペラの王道というか、
美しい旋律を朗々と歌うオペラ。

オランダでは25年ぶりだそうです。
なぜやらないかという理由のひとつが、
いいソプラノと高い音(f)まで声量のあるテノールがそろわないと上演できないということだそうです。

その、テノールとソプラノの愛の言葉のやりとりは
まことに美しゅうございました。歌詞はこっぱずかしいけど。

エルビラ役のマリオラ・カンタレロは
ちょっと声量が足りないかも、
という印象だけど、狂乱しないという設定であれば
静かに歌うのもいいのかもしれません。

アルトゥーロのジョン・オズボーンはすごくよかった。
高い声もぶれないし、ボリュームもすばらしい。

さて、ストーリーは事前にWikiなどでしらべたあらすじや、
ボックスオフィスで入手したパンフレットのシノプシス
とはかなり違うもので、
おおおっ
という驚きもあり、堪能いたしました。

監督のNegrin氏は、「このオペラは、音楽は申し分ないが、
ハッピーエンドのストーリーがばかばかしくて厭だった。」
とのこと。
そのせいか、まずエルビラがヒステリーお嬢様から、
現代的な女性に変貌しています。
「今までのハッピーエンドのつもりで
お客様に見ていただき、サプライズを提供したい。」
と語っていたとか。

本当なら指揮者の自由な裁量で、ハッピーバージョンか
トラジェディかを決めてもらって、
「今日は5回目の公演だから悲劇をやってみたよ」
とかいうようにできたらいいよね、などとも
冗談を飛ばしていたらしい。

はい、お客の私はといえば、作り手の思惑どおりに驚いて、
動揺してしまいましたよ。
二幕目のエルビラの狂乱シーンというものがなく、
エルビラは怯えて悲しんではいるものの、
落ち着き払って歌ってましたし。
ふーんって思って見ていたら、あっと驚く悲劇的エンディング。
私ときたら、あまりにあわててしまって、
歌詞も字幕を追うことすら忘れて、
ぼうっとエルビラの歌を聴いているばかりで
終わってしまった。

そうです。このバージョンでは、
アルトゥーロはリカルドに撃たれて死んでしまうのです。
リカルドは敵のアルトゥーロを逮捕に向かったとき、
どさくさに紛れて、その恋敵を撃ち殺してしまうのでした。
嘆き悲しむエルビラだけれどヒステリックではありませんでした。
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さて、舞台。
オランダ国立オペラのホームグラウンドは
このミュージックシアターという近代的な劇場で、
いわゆる古風な桟敷席のあるオペラ座とはちがいます。
そういう面で、ちょっとばかし魅力に欠ける、、、ような。
しかしやはり、近代的施設にはそれしかできない魅力もあり、
舞台には趣向をこらした「驚き」が
隠されていることがあるんですね。

実際、前回ミュージックシアターで度肝を抜かれた、
ニーベルングの指輪のような、
意外な舞台の記憶も新しいです。
私としては、前回「ジークフリート」を見たとき、ぶっとんだのですが。
そのときは、1階座席の半分を舞台として使っていました。
森のようなシェープにオーケストラピットがあり、
その内側に舞台。
花道なんてもんじゃないような斬新さがありましたっけ。
舞台の上にジェットコースターのような
「スペクタクルシート」なるものもあり
(シート自体は動いちゃいませんが。。。)
その真下で大蛇は火を吐きますし。
そのときの衣装デザインは石岡瑛子。もちろん着物風。
アバンギャルドに近かったです。
でも神話の世界だからこそ、すごくしっくりしていました。

さて、今回は、アルミの板に点字のようなドットのついた素材で、
いくつかのコンパートメントが作られ、
ひな壇のようなものもあれば、単なる枠のようなものも。
そのコンパートメントが、あるときは回り舞台のように、
次々と左に動いて新しい舞台が現れ
(すごい例えですが、ドリフの8時だよってかんじ)
ストーリーの同時進行があらわされたり、
舞台の背面がスクリーンの役目をして
聖書の文面(イタリア語)の文字が映し出されたり、
舞台が2階建て構造(写真参照)になっていたり、
なかなか面白かった。

衣装はピューリタン側は黒、女性は頭に白いターバン。
カトリック(ステュワート王政派)は色のある衣装。
舞台とマッチしていたと思います。
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I puritani
Vincenzo Bellini 1801 1835

musical director/ Giuliano Carella
regie(director)/ Francisco Negrin
decor/ Es Devlin
costume design/ Louis Desire
lighting/ Bruno Poet

Lord Gualtiero Valton/ Daniel Borowski
Sir Giorgio/ Riccardo Zanellato
Lord Arturo Talbo/ John Osborn
Sir Riccardo Forth/ Scott Hendricks
Sir Bruno Roberton/ Gregorio Gonzalez
Enrichetta di Francia/ Fredrika Brillembourg
Elvira/ Mariola Cantarero

orchestra/ Nederlands Philharmonisch Orkest
chorus/ Koor van De Nederlandse Opera
directed by/ Martin Wright






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2013/2/15

Lohengrin  オペラ&バレエ
2009年5月8日

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憧れのコベントガーデンでオペラを見ることができました。
ただし、Amphitheatre、いわゆる天井桟敷席ですけれど。
演目はローエングリン
主なキャスト
ローエングリン サイモン・オニール
エルザ     エディス・ハラー
ハインリヒ王  カンチュル・ユン
テルラムンド  ゲード・グロコフスキ
オルトルート  ペトラ・ラング

DVDも見て予習していきました。
10才の次男もいっしょです。野鳥観察用の双眼鏡を手に。
子供を夜更かしさせることについては、
英国ではかなり厳しい目を持たれているため、
会場ではおそらくただ一人の子供であったろうと思います。
案の定。始まって間もなく、次男爆睡。
2幕目も寝ており、
3幕目にようやく目が覚めて双眼鏡をのぞき、
終わってやっと拍手していました。
実のところ、連れて行った私本人でさえ、
2幕目は睡魔に襲われました。
次男には「ムサシとコジロー」のようなやつらだと説明した
オルトルートとテルラムンドのやりとりは
あまりに暗かったので。。
ペトラ・ラングはものすごく悪女ぶりが素晴らしく、
声もよくて聞き惚れていましたが、
いかんせん天井桟敷で舞台が遠いと集中できません。
それに全体的に動きがない舞台で、
歌手はだいたい棒立ちで歌っているようで、正直退屈でした。
威厳を重んじたのかどうか、あるいは衣装が重すぎたのか、
とにかく、衣装をつけたコンサートとしか言えない感じでした。

もっと残念だったのは主役サイモン・オニール、
歌は素晴らしいのでありましたが、
やっぱちょっと太りすぎでした。
衣装もその太さを強調するようなローブ風で、
白いノーブルな衣装は必須ですが、
もうちょっと役者の体型も補うようなタイプであってほしかった。
白鳥に引かれて現れる若き騎士なのであるから、
柔道無差別級体型のおじさまがおでましになると、
少なからずがっかりしてしまうのでした。

DVDで見たのがピーター・ホフマンで、
ブロンド&筋肉質のローエングリンであったので、
このイメージが頭に定着してしまっていたのでしょうか。
オペラというものは、音楽が主役であるのですが、
私としてはオペラ俳優の麗しさも楽しみにしておりますので、
せっかく才能ある歌い手ならば、
ダイエットして完璧になっていただきたい、
(せめて首がそれと認められる体型に!)と、
たわけたことを思ってしまうのでありました。

エルザのエディス・ハラーはすごく気に入りました。
スマート、美人、そして声も張りと艶がありました。
役がら、キャラクターが世間知らずのお姫様であるため、
知的な雰囲気を捨てなければならないところが気の毒なほどでした。
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そして、今回一番気に入ったのは、韓国人バリトンの
カンチュル・ユンなのでした。うまい。声がすごくいい。
天井桟敷で聴いていてもビンビンにひびく。
変にひびくんじゃなくて、きれいに気持ちよく響いてきました。

ローエングリンの物語は神話なのですが、
同じ神話でも指輪よりもずいぶん牧歌的というか、
冗長(あー失礼!)に感じてしまいました。
白馬の騎士ならぬ白鳥の騎士は、
静かな情熱の持ち主なのでしょうけれど。
狂王ルードヴィヒがあこがれたあまりに城に洞窟を作って
その池に白鳥を浮かばせていたという話を読みました。
元祖オタクですかね。

物語は10世紀の北ドイツのブラバント公国。
王亡き後、後見人の伯爵テルラムンドに
弟殺しの嫌疑で訴えられた姫エルザ。
親会社のような隣の大国ドイツ王が、
「それなら決闘して有罪無罪を決めよう」
(なんでそうなるのか、中世のことは理解できない)
エルザはうろたえることもなく、
「私が夢で出会った騎士をこの場に呼びたい。」
すると、白鳥に引かれた小船に乗った騎士が現れた。
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そして騎士はエルザに代わって決闘し、
見事にテルラムンドを負かした。
騎士は自分の名前と素性を明かせないから尋ねないでほしい、
それが守れるならエルザと結婚しようという。
エルザは、もちろんあなたのおっしゃるとおりに、
ということで二人は婚約。
テルラムンドと魔法使いの妻オルトルート。
エルザを陥れてこの国の王になるはずだったのに、
決闘に負けたから追放される。どうしたらこの窮地を抜けられるか。
エルザをだまして騎士に名前を尋ねさせるようにしよう、
という策略を練る。エルザに憐れみを乞い、
あの騎士はどこのどちらさまでしょうかねえ。
と思わせぶりなことを言うオルトルート。
イノセントなエルザは、
ああそういえばあのお方の名前すら知らずにいるなんて、
と、悩み始める。
見ていなさい、この国はあたしのものよ!と、
影で叫ぶオルトルートだった。
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エルザと騎士の結婚式がとりおこなわれた。
二人きりになったところで、エルザはついつい、
あなたの名前を呼びたいわと言ってしまう。
(ハニーとでも呼べばいいのに)
問われた騎士は絶望する。
「純真なあなたを信じていた。約束を守れないとは残念だ。
私は円卓の騎士パーシヴァルの息子ローエングリン。
名乗ってしまった今となっては聖なる力は失ったので、
国に帰らねばならない。」
そして本当に迎えに来た白鳥が川へ現れる。
ローエングリンは白鳥に、その鎖を解いてやろうというと、
白鳥は王子の姿になる。エルザの弟ゴットフリートであった。
オルトルートに白鳥に変えられていたのだった。
世継ぎもあるし、私は戻るといって去るローエングリン。
弟が戻って喜ぶものの、
ローエングリンに別れを告げられたエルザは
悲しみのあまりに死んでしまう。ひどいなあ。

今回、私が座ったあたりでは。
杖を片手にやっと歩みをすすめるおじさまがいらして、
私たちの席の奥でした。
そのおじさまが、座っている人たちの前を通り、
自分の席に到達するまで、私も手をさしだし、
隣のご婦人も手をさしだし、
さらにそのとなりの紳士も手をさしだし、
ゆっくりと進んでいかれました。
おじさまは最初は私(東洋人)の手を、
少しためらいつつそっとつかんだのでありますが、
幕間のあと、またもどっていらしたとき、
私が手をさしだすと、
こんどはにっこりしながら、ありがとう、と言って
しっかりと握って、杖をついて、
ゆっくりと奥へ進んでいかれました。
年老いても、オペラを見に行こう、と、
固く決意いたした次第であります。
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2013/2/15

オランダ語のオペラ vs ワールドカップ予選  オペラ&バレエ
2009年6月10日

6月10日はイベントがふたつあり、私はどちらに行こうか、
かなり迷いました。

ひとつは、サッカーワールドカップ予選
オランダ対ノルウェー@ロッテルダム
もうひとつは、オランダ語オペラ
アダムの楽園追放@アムステルダム市民劇場
結局、夫と次男はサッカー。私はオペラという別行動で決着。
オランダ対ノルウェーは、
すでに予選突破を決めているオランダと、
予選敗退が決まっているノルウェーの
消化試合であったのですが、
やはり、代表選は迫力が違うので、見る価値があるんです。

ロッテルダムのフェイエノールトスタジアムも
魅力ですが、ちょこっと遠いです。当日は激しい雨。
屋根のないピッチ周辺のいわゆる「いい席」
の観客はずぶぬれです。
試合はオランダが2−0で勝ちました。

夫と次男は私よりずいぶん遅くなって真夜中に帰ってきて、
「疲れたけど、いい試合だったよお!」と満足顔。

この日の得点は、DFのオーイエと、ごぞんじFWロベン。
フリーキックをうまく頭で合わせた長身のオーイエ。
そして、ファン・ペルシーが見事なターンでパスを出し、
それをしっかり入れたロベンでした。
私はこれを翌日のテレビのハイライト番組で見ました。
いい試合運びで、これならただの消化試合を越えて、
見る価値十分だったと思いました!!

さて、次、私が行ったオペラのほうです。
ネーデルランドオペラが取り組んだ、オランダ語オペラの初演。
Adami in ballingschap
フォンデル原作、R.Zuidam作曲

キャスト
Adam   Thomas Oliemans
Eva    Claron McFadden
Belial  Jeroen de Vaal
Lucifer  Huub Claessens

「智の実」を食べたアダムとイブがエデンの園を
追放されるストーリーそのものですが、
なかなかハラハラして面白かったです。
私にとっては、ハイライトシーンはやはり、
イヴがベリアル(蛇)に実を食べろ、
「お前自身になれ」「人生を知りなさい」
と、たぶらかされる(説得される)ところ。
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口説くというのは面白い作業で、
口説かれるというのは人間らしい心の動きだと思います。

イヴは考えに考え、口説かれた末に実を食べたのに、
アダムはいとも簡単に「あんたもたべなよ」と
言われただけで食っちゃう。
ここでパイオニアと追随の起源がわかっちゃう感じです。

この場面の音楽、特に蛇の歌う旋律は、
他場面の典型的現代音楽とはかけ離れたように、
メロディックに響いてきました。
甘言はメロディックであるというのか、
あるいは、人生は流れゆく旋律のようなものであるというのか、
両面でとらえられるなあ、と、面白く聞きました。

結局、アダムとイブは神の怒りにあい、
楽園を追放されるのですが、智の実を食べた二人に、
天使たちが「よってたかって」
Helaas!!!(ヘッラーースッ!)嘆かわしや!
と騒ぎ立てるのが笑えました。
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イヴが生きる力満載のソプラノで、
かくも女は強いのであるか、
と、しみじみ感じた歌声でありました。

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