wine & beer bar Ciel の店主Sの個人的ブログです。
もしおひまでしたら、ちょっとだけお付き合いください。
2007/11/25
ウィキペディアを観ていたら『ハミングバード』という言葉にぶつかった。
『ハチドリ』と呼ばれているホバリングをしながら飛ぶ珍しい鳥である。
わたしが中高校生の頃、つまり1970年代初めの頃、フォークソングが大流行した。
今でも名の残る吉田拓郎氏、井上陽水氏、泉谷しげる氏、他そうそうたるメンバーがフォークギター(今はアコギっていうらしい)を掻き鳴らし唄をがなりたてていた。
わたしも例にもれずそのフォークソングとかいう魔物にとり憑かれていった。
ベンチャーズエイジの6学年上の兄はもうとっくにエレキとフォークの2本のギターをゲットしており、時々使わせてもらったりもしていた。だがやはり自分専用のギターが欲しくなり毎日のようにレコード屋(?!)の楽器コーナーの鍵がかかっているガラスのショウケースのなかの1本のギター心を奪われた。美しいのである。
「カッコイイ〜〜なぁ〜」ため息交じりである。ハハハ、その当時美しいことを語彙のなさから、カッコイイとしか表現できなかったな。
そのマホガニー色のギターは『ハミングバード』と呼ばれていた。
そのマホガニー色のギターは『ハミングバード』と呼ばれていた。
メーカーはギブソン。茶色のピックガードに貝殻のようなもので鳥が描かれているギターだ。もう値段も忘れてしまったが、たぶんその頃で20万円くらいはしていたはずだ。当然買える訳がなく、毎日垂涎の生活をしていた。
すると友人のKクンが通販でギブソンのまねっこモデル『トムソン』だか忘れたがそんなやつを手に入れたといって見せてくれた。
ますますギターが欲しくなり父と交渉した。OKが出た。ただしバイトで稼げと。
高校1年の春休み、さっそくバイトを探した。その当時(74年かな?)のバイト事情は、高校生を雇うという奇特な企業などなく、しかたなしに近くのお菓子屋(一応株式会社)に電話をしてみると、あら不思議!明日から働きに来いと。その当時の時給が、、、、、、、、220円!。8時間働いて1760円。2週間契約で約2万円。
大体2万円のギブソンやマーティンなんかあるわけがなく、さらにピックガードに鳥の絵が描かれているそのレプリカさえ買うことができなかった。あえなく廉価品を買うことになる。ただマホガニー色だけは譲らなかった。
届いたギターのメーカーはサム(thumb)といった。親指サムのサムである。金2万円也!である。スッカラカンと思いきや、父が出してくれた。後は貯金せよと。
しかし残念ながらそのギターのピックガードには鳥の絵はなかった。
だからというわけではないが、ギターの腕はちっとも上達しなかった。わたしの左手の親指サムの第1関節が曲がらないからだ。という言訳だ。どんな条件でも上手くなる人は上手くなるし、練習しない人は腕が上がらものだ。
そんなものだからミュージシャンはおろか、映画監督にもシナリオライターにもTVディレクターにもなれず、今は料理人をやっている。これがまたおもしろい。
この話にはオチがない。
ハミングバードがハチドリだってことで思い出したエピソードだ。
そしてハチドリから次の話へと続く。
投稿者: Ciel S
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