2009/6/20

対馬です。  

対馬です。蒸し暑い日が続きますね。こんな日は、クリニックにいらっしゃる方たちにも、体調不良が多くなります。頭痛、肩こり、腹痛、腹部膨満、不眠やだるさ、むくみなど。かくいうわたしも、朝目を覚まして、どんより・・ということが多い毎日です。
 でも、いざクリニックにつき、いろいろな方とお話しているうちに、不思議と元気が出てきます。診療がはじまり、患者さんのお話を聞いていると、何かしてさしあげたい、何か少しでも役にたちたい!と、頭がくるくるまわり出し、こころがアツくなってくるのです。そして、最近は特に、「おだいじに。またお会いしましょうね。」とお別れのごあいさつをすると、「先生こそお大事に。お元気でいてくださいね。」と返され、「お互いに。」と、どちらが医者だか患者だかわからないふうになってしまいます(笑)。「先生とお話しするのが楽しみだから、生きていてくれないと。」と泣かせることをおっしゃるかたもいます(涙)。ホントに、短い人間の一生だからこそ、ここでめぐりあって助け合える、ひとりひとりの方とのご縁が、唯一無二の財産です。
 さて。最近、わたしは、新しいベッドを買いました。豊洲ららぽーとのin the roomで、あれこれ寝てみて選んだのが、表面5センチが低反発でその下がかなり固いマットレスと、アメリカ製の白い革のヘッドボードがついたフレーム。ベッドも20年も使うと古い気や汗や匂いがしみこんでくるようで、ここらで気分一新するのがいいのではと思ったのです。
 そのためか、あるいはまだ抗アレルギー剤をのんでいるせいか、うそのようによく眠れるようになりました。もともわたしはあまり寝ないほうで、幼稚園のころから「寝なさい!」と親に叱られるのが苦痛でしょうがなく、おとなになっても「寝るより遊ぶほうが好き」なためずっと5〜6時間睡眠を貫いてきたのですが、ここにきて信じられないことに、なんと9時間も寝てしまうことも。11時にベッドに入り、ふと気がつくと8時半ということもあります。入院以来、筋トレもしばらくお休みしていますので、“寝る子は育って”しまい、ちょっとそろそろ体を立てなおさなければとは思っていますが。でも、長い長い間の疲れを、この数カ月の睡眠でとりもどしているかのようです。それとひとつだけ言えることは、「よく寝るとお肌の調子がよい」ということです。ホントです。みなさんもお肌が荒れたら、早めにベッドに入ってぐっすり眠ってごらんになってください。
 ちなみに今わたしの枕もとには、何冊かの本とパソコンのほかに、父の写真と、紅水晶のハートと、直径4センチのかわいい「おりん」と、蓮の花のお線香があります。この「おりん」は、当クリニックと同じ銀座一丁目にある「厨子屋http://www.zushiya.com/home.htm」で買いました。チーンという涼やかで小さな音色は、とても素敵です。厨子屋は、会津若松の御仏壇の会社がやっているお店ですが、小さくてセンスのよいギャラリーです。
 厨子屋さんのようなセンスのよい小さなお店が並ぶ銀座一丁目。今はなくなってしまったけど、吉川千明さんの「若草漢方薬局」、おでんの「よしひろ」もありました。インド料理の「グルガオンhttp://www.dhabaindia.com/gurgaon/index.html」や、京料理の「御蔵(みくら)http://www.fukunaga-tf.com/mikura/index.html」、炭のアートの「掌(たなごころ)http://www.tanagokoro.com/index.html」、「ホテル西洋銀座http://www.seiyo-ginza.co.jp/」もあります。そうそう、ホテル西洋銀座と当クリニックとで連携する検診+宿泊企画も進めています。またご紹介しますね。どうぞ暖くてセンスのよい、銀座一丁目村にも、一度おこしください。
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2009/6/13

対馬の入院顛末記〜皮膚さん、ごめんなさい?〜  日記

はじまりは2月20日金曜日、夜間外来が終わる夜8時すぎごろ、両手のひらが急にかゆくなったことだった。ぼりぼりかいて,ふと見たら、左手に小さな水泡が数個できていた。これまでも疲れると手のひらやお腹がかゆくなることがあったので、更年期のせいと気にしていなかった。  
ところが翌朝、目がさめてもまだかゆみが続くばかりか、少し広がっている。日曜日、郷里の八戸にクリニックのカルテ保存管理にでかけ、月曜日、大学の医局の後輩、高校の後輩たちと夕食をかこんでいても、両腕がかゆくてどうも落ち着かない。水〜木と金沢に出かけ、金沢医大の学長に女性外来のプレゼンをし、温泉に泊まって女性医療ネットワークの同行者達と話していても、かゆい発疹はひろがっていく。とうとう金曜日、診療のあいまに近くの皮膚科を受診した。「多形紅斑」との診断でステロイドをもらう。すでにセレスミンは内服していたが、ここでリンデロンを飲みだした。
土曜日の日本女医会の理事会でも、両腕と背中に発疹がひろがっているのでかゆくてしかたがない。夜、大学の同期会があり、幹事なので出かける。タイ料理とワイン。好きなワインも口をつけるのみでウーロン茶にした。二次会にメンバーを連れていったあと、とうとうかゆみに耐え切れず、挨拶して早く帰宅。
このあとが地獄のようだった。夜中にあまりのかゆさと痛さにふと腕を見ると、発疹がすべて水ぶくれになり、星が散ったように膿胞が散らばっている。「これはただごとではない」と戦慄した何にせよ、膿をもっているのだからと抗生剤も内服し、イソジンを薄めたもので消毒し、朝を待つ。
そして、予定していた講演会に出られない旨を関係者に連絡して代理を探し、江夏亜希子先生に託して東峯婦人クリニックに入院した。その前に聖路加病院の救急外来に電話し事情を話したのだが、皮膚科が当直にいないので受診できなかった。
 東峯婦人クリニックは、産婦人科専門の病院だ。しかし、ステロイド点滴はあるし、ごはんの心配をせずに寝ていることができる。2〜3日置いて、と言ってふだんお産の女性が使っている個室を使わせてもらうことにした。
しかし誤算は、ステロイド点滴も効かずにどんどん悪化していったことだった。4日後、院長の松峯先生は、「これは難病だから、大学病院に行きなさい。」とわたしの枕もとで宣言してくれた。そこで、それまでまさかと思っていたわたしも覚悟を決め、大学の医局の同期の百枝先生に電話した。要件は、「皮膚科に入院させてくれるように頼んでくれない?」である。
大学病院の皮膚科に入院した翌3月5日は、痛みと熱でふらふらのところを、裸で、オモテ、ウラ全身の写真を何回もとり、オペ室で皮膚生検を(2時間かかりました)した。その後、全身に軟膏を塗ってガーゼでくるまれ、ようやくベッドに横たわった後は、死んだように眠った。眠れたのは久々だった。
1週間後に「膿胞性乾癬」との診断が下るころには、腕や背中ばかりでなく、お腹、首、お尻、両足と、全身に病変が広がっていた。でも内服したレチノイド(ビタミンA)のおかげで、腕や背中はどんどん皮膚が剥がれ、新しい皮膚がを出していた。でもこのまま全身一巡するまでは止らないのか、と思うとゆううつだった。しかし覚悟は決めた。新しい皮膚が生えそろうまでは退院できないのだ、と悟ったのである。
結局、3月下旬に退院し、1カ月毎日紫外線照射をし、現在は免疫抑制剤を内服している。これで再発を予防しているのだが、この秋ぐらいまでは、要注意期間と言われている。仕事も生活も、様子をみながら徐々に元のペースに戻しつつあるが、完全に元のペースは危ないだろう。年齢に合わせて調整しなければ。今回わたしが学んだこと。それは、皮膚はとても大事な存在だったということである。これまで何のケアもせずにボリボリ掻いたりしていたが、皮膚がなければ何もできないということが骨身に染みた。皮膚がこわれていては、服も着れず、歩くことも文章を書くこともままならず、ただガーゼや包帯にぐるぐる巻きになってベッドにマグロのように横たわっているしかなかったからである。ほんとに「皮膚さん、これまで軽くみていてごめんなさい」である。
皮膚は体全体とこころの鏡である、ということを患者さんにもいつもお話している。それにしても、わたしの内面と皮膚は、どのようにつながってこのような病気になったのだろう。周囲の皆は、「忙しすぎたからでしょ。」と言う。そうかもしれない。何カ月も休みをとらず睡眠時間をけずって働いている人は他にもたくさんいる。わたしも、できる範囲内で無理のないスケジュールを組んでいるつもりだった。これまでの働きかたに対して皮膚が氾濫をおこしたのだとしたら、今後はよく反省していかなければと思う。
これをきっかけに、更年期と皮膚と免疫について勉強しようと思う。わたしの症状が出現したのが、月経が終わったころで、その後はぱったりと月経が来ない。本当に、閉経に合わせて、この免疫の暴走ともいえる病気が出たのである。女性医療ネットワークの理事会でも腸管免疫と皮膚、女性ホルモンと皮膚について専門家とディスカッションしてみたいという意見が出て、「女性と腸管免疫と皮膚」が11月の勉強会のテーマにあがった。転んでもただでは起きない?私たちだ。 “一皮むけた”対馬も、内面を充実させて、今後も女性医療に取り組んでいきます。これからもどうぞよろしく。
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2009/6/1

対馬ルリ子です。  日記

対馬です。暑かったり冷えこんだり、不順な気候が続いていますが、みなさまいかがお過ごしですか?
前回のタケノコの謎?ですが、娘の「ご、ごはんが・・」の続きは、「20粒しか入っていない!」でした。なんと、お寿司とはいっても、ごはんは発酵をお手伝いする程度しか入っていないのです。お弁当の内容はほぼタケノコとサケ。これがまたすっごくおいしい。とはいえ、20粒は大げさな・・40粒ぐらいは入っていたような?
閑話休題。
5月下旬のお休みの日。(今やなるべく週に1〜2日は休みをとるようにしているので)わたしは、朝からアストロジストの真弓香さんに会いに行きました。昨年の誕生日に、わたしのこれまでの人生とこれからの運勢(星のめぐり)について見てもらって以来、ロサンゼルスから帰国されるたびに相談しに行っています。私がこれからやりたいことを実現するには、どうすればよいのか?どのタイミングがよいのか?同じことをするのでも、力の入れ方、やり方、どういうことに気をつけるべきなのか、いつのタイミングに動き出せばいいのか・・より良いやり方や時期を選びたいと思っているので、彼女の意見は大変参考になります。
私たちのクリニックには、各科の専門の医師、心理カウンセラー、技師、看護師、セラピスト・鍼灸師など、医療とメンタルケア・ボディケアの専門家がそろっていますが、目に見えないスピリチュアルな世界にも敬意をはらいつつ、クリニックが「きれい」であるようにこころがけています。(以前わたしのエッセイでも、お祓いのことを書きました。)いわゆる霊的なものだけでなく、生きている人のネガティブな感情も、周囲や本人の健康を害する可能性があるようです。医師や科学者であっても、わからないこと、専門外のことにも謙虚に耳を傾けつつ、みんなの健康と幸福のために仕事をしたいと思っています。
ところで真弓さんによると、わたしの人生にはこれまで2回、転機があったそうです。1984年と2001年。1回目は大学を卒業して東大産婦人科に入ったとき。そして2回目は、東大の医局をやめて仲間たちと女性総合医療を始めた時期です。そして、これからのわたしの仕事は、身近な人たちと「家族のように」つながりながら、インターネットや動画を使って、ふだん会えない人や遠くに住んでいる女性たちとも「家族のように」心のつながりを持っていくのがよいそうです。
わたしたちがめざす、しっかりと自分をもった素敵なおとなの女性たちが、こころも体も個性的に輝いて生きていけるように、毎年の女性総合検診(トータルなドック)をお手伝いしたり、病気の予防、発見、治療のサポートも、末ながくやらせていただけるとうれしいです。
本当に大事なことは、世の中が不況であろうと、まったく変わりませんよね。人と人との温かいつながりを忘れずに、またクリニックやホームページで、お会いしましょう。
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