2015/4/16

心に残った女性たち  

当院(銀座・新宿)に通われている患者さんたちには、とても感心させられたり、学ばされたりしています。
きょうは、最近「へえ〜、そうなんだ!」と心に残った女性たちについて、ご紹介したいと思います。

更年期で、低用量ピルOCから女性ホルモン補充治療HRTに切り替えようとしている方。
低用量ピルをのんでから、月経は完全に順調になるし、体調やお肌は安定するし、更年期の症状(発汗や睡眠の質の低下)は楽になるしで、とても気に入っていました。でも、そろそろ50歳もすぎて、HRTへの切り替え時です。とりあえず、OCにも含まれているエストロゲン、エストラジオールを補充する経口薬、ジュリナを2錠ずつ内服してみることにしました。こちらは、OCよりもホルモン量が少ない薬ですが、そのぶん血栓症などのリスクが少なくなりますので、より安全といえます。
切り替えて3ヶ月後、「先生、やはりOCに戻したいんです」と仰ってきました。「え、何か体調が悪いとかありましたか?」とお尋ねすると、「いえ、自分では何も変わらないと思っていました。でも、部下に、最近元気がありませんねと言われるんです。わたしは部下が5000名おりまして、彼らを力強く引っ張っていかねばなりません、ですからリスクについてはよく承知しておりますが、いま少し、わたしの責任を果たすまで、ピルにしておいていただけませんか?」な〜るほど!わたしは、講演会で皆さんに「女性ホルモンは女性のパワーでありエネルギーの源です。」と言っているのですが、やはりそうなんですね!日本も、女性がトップをとり、大きな組織、たくさんの人たちを引っ張っていく時代に入ってきています。それを実感する出来事でした。彼女は、そのかわり健康管理にはじゅうぶん気をつけて検診もきちんと受けますから、と言ってお帰りになられました。(頑張ってください!応援しています。)

緊急避妊ECに来た20代前半女性。
緊急避妊は、モーニングアフターピルとも言われ、今は厚生労働省が正式に認可した「ノルレボ」というお薬を性交後72時間以内に飲めば、85%程度の避妊ができることになっています。もちろん、ふだんからきちんと避妊用のピル(OC)を飲んでいたほうが確実な避妊ができます。(きちんと飲めば99%避妊が期待できます、コンドームは87%)
彼女がECをもらいに来たのは2回目でした。当院(新宿)では、ECに来たさいに、避妊用のピルを1か月分無料でさしあげています。避妊はできたらふだんから確実にしてほしいから。また、飲み始めてみると、月経痛の緩和やニキビの改善など、メリットも多いのを実感していただけるのと、女性ホルモンのしくみについて勉強するよい機会になるからです。彼女はなぜ何度もECをもらいに来るのでしょうか?コンドームが破損したということです。「避妊用のピルはのまないの?」と聞くと、前回、喘息の持病があると言ったら、担当医師が、喘息があるとピルは飲めないと言って出してくれなかったということ。私はあわてました。それは間違いです。ピルで喘息は悪化しないし、喘息はピルの禁忌にはなっていません。かえって、ホルモンの安定によって生理前などの喘息が悪化しやすい時期も軽快することが多いのです。「でもわたしの彼はイギリス人で、日本のコンドームが合わないんです。イギリスから輸入して使っていたのですが、それもなくなり、日本のをしかたなく使っていたのですが、やはり破れてしまうんです。」と言います。それは本当に困っていたんだろうなあ、と気の毒になりました。OCを処方しましたし、OCがもしダメでもIUDやIUS(子宮内避妊システム)がある、とお話しました。
 60代前半の女性。この方は、薄毛で受診されました。たまたま、わたしがスタイルアサヒという新聞の機関紙に連載していた「女性の健康」コーナーを読んで、薄毛を改善したいと思って受診されたのです。若い時には髪の毛が多かったのに、出産後に子育てと家庭の苦労で髪がうすくなり、それからも夫の身勝手、親の介護など、ストレスも多くて髪がますます薄くなってしまい、恥ずかしくて外にも出られないと。
髪や皮膚と女性ホルモンとの関係について、また、タンパク質やミネラル(特に亜鉛が日本女性ではかなり不足している)の必要性などをお話して、ほんの少し、マイルドな女性ホルモンをお出ししました。更年期の女性ホルモン治療HRTの、5分の1ぐらいです。それが、2ヶ月後にあらわれたこの方は、表情がすっかり変わっておられました。「先生、わたしの髪の毛やお肌が、前はパサパサだったのに、しっとりとうるおってきました。どれだけわたしが乾いていたのか、よーくわかりました。これからは、もっと自分のために手をかけてあげて、きれいになりたいです!まだまだわたしは老けこんではいられない。楽しい人生を送ろうと、気持ちがすっかり変わりました!」
そうです、その通り。何歳からでも、女性は輝ける。

これらの方以外にも、年に1度、検診(女性ドック)を受けに来て、結果をしっかり自分の健康管理や将来の人生プランに生かしている方々が、たくさんおられます。地方や外国に住んでいる方も、きちんと定期的に来られます。いろいろ相談して今後の妊娠、就職、更年期、老後のプランをたてたり、女性ホルモン・漢方・メンタル薬などわたしが処方するお薬をじょうずに使いこなすばかりでなく、ストレッチやヨガを始めたり、栄養バランスを整えたりして、すっきり、明るく過ごされる女性が多いです。
 いつも思うのは、どの女性も素晴らしいということ。自分の中に眠っている輝きを、ちょっとしたきっかけを利用してじょうずに表に出してあげるだけで、ものすごく美しくなります、ホントにホントです。それは、まず内側を見つめることから始めるのが、最も近道。そして、頭で考えるより、まず行動です。自分のために一歩ふみ出すだけで、まったく違った世界が開けるのです。

女性ホルモン塾においでください。2か月に1回、クリニックでやっています。
次回は、2015年4月16日木曜日18時半より。
その次は、6月18日木曜日、8月13日木曜日、10月15日木曜日、12月17日木曜日。
すべて18時半〜20時半、参加費3000円、
問い合わせ 03−3538−0250 女性医療ネットワーク info@cnet.gr.jp

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2015/4/16

南フランス(ニース、モナコ)とイタリア(ミラノ、ベニス)研修旅行  

3月があっという間にすぎました。知らない間に桜も散り、ゴールデンウィークが近づいています。
3月25日〜4月2日、女性医療ネットワークの研修旅行で、南フランス(二―ス、モナコ)とイタリア(ミラノ、ベニス)に行ってきました。
目的は2つあり、モナコであったアンチエイジング学会に参加、そしてイタリアの老人ホームや施設の見学です。
テーマは、「豊かな老後とは何か?」3〜4年前から、行こう、行こうと言っていてなかなか実現できなかったツアーです。私たちにとって、ふだん、2〜3日はお休みをとってもなんとかできるとしても(だから学会も日帰りとか、海外に出かける際も3日ぐらいの弾丸ツアーがほとんどです!)、「1週間なんて休めないよ!」という仲間がほとんど。それはそうです、スタッフや仕事の責任を抱えている経営者かつ現場の労働者である私たちは、お休みすれば即減収、そしてクライアントさんにも大きな迷惑をかけてしまうから。それでも、これから何を目標に生きていくかを、早くから老齢化社会となったヨーロッパの姿を見て、触れて、考える機会はとても大事な経験になるのではないかと思ったのです。
じっさい、ニースの紺碧海岸に歓声を上げたり、おいしいパンやバターに感動したり、マルシェ(市場)やスーパーでどっさり買い物したりと、脳天気に余暇を使うさまをみると、一見単なるおばさま観光ツアー(一行20名のうち男性はひとりでした!)のように見えますが、実は、出発前日までヒイヒイ言いながら寝る時間も削って働き、ようやく出てきた人がほとんど。ひとりなぞ、旅行前の仕事を終わらせるため何週間も根をつめて働き、なんと8キロもやせたそうです!!
メンバーは、医師8名、歯科医師3名、薬剤師4名、鍼灸師・建築家等。車イスのかた1名、つえ歩行のかた1名でした。
車イスやつえの方がいたおかげで、どの程度のバリアフリーなのか見えましたし、どうやって老人や障害者が旅行できるかを実地体験できて、私にとってはとても勉強になりました。帰って来て、みなさんに「さぞやどこもバリアフリーで旅行しやすかったでしょう?」と聞かれるのですが、ヨーロッパの古い石畳は、八百年とか千年とかの歴史です、そんなことはありません!でも、どこも“心のバリアなし”でしたし、“誰もが(特に男性)が、すぐに手助けする”のが当然でした。まあ、日本も車イスや老人が爆発的に増えている昨今、ハード面のバリアフリーももちろんですが、ソフト面のバリアフリー、とりわけ街なかや公共機関、観光スポットなどでも人が抵抗なく助け合える「訓練」を皆がしておく、あるいは「習慣」を身につけておくほうがいいと思います。まあ、ふだんから身近な老人や障がい者たちと触れ合っておくのが、大人も子供も大事かも、です。
それでは、皆さんに、コートダジュールの海と、マルシェの様子、そして、イタリアの車イスの写真をお見せしましょう!(車イスは、まるでフェラーリのようですね!)

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