2014/11/7

「女性の健康の包括的支援法案」のゆくえ…  日記

秋が深まってまいりましたね。クリニックにいらっしゃる方へのご挨拶も、「寒くなってきましたね、いかがですか?」から始まり、「それではよいお年を!」あるいは「お風邪をひきませんように。」で終わるようになってきました。

 そう、あと2カ月弱で今年も終わり。早いものです。

 今年は、正月に自民党の女性の健康の包括的支援に関するPT(プロジェクトチーム)が始動したところから始まりました。4月には、自民党の政調会、総務会に「3つの提言」が承認され、その後国会の「女性の健康の包括的支援法案」の提出・・と、わたしの30年にわたる女性医療臨床の悲願、“思春期から老年期までの女性の健康は、継続的、総合的、包括的にされるべき・・”、という考えが、国の方針として採用されるかどうか、というところまで来ています。

 そもそもこれは、知人の高市早苗自民党政調会長、野田聖子総務会長(おふたりとも当時)のお部屋に、ひょこひょことシロートの私が女性の健康についてプレゼンしに行ったことからはじまりました。『なかなか女性医療の問題について、国政の担当者に実情を知っていただく機会がない。それなら、東京にいて往復の時間があまりかからないところで仕事をしているわたしが、全国の仲間を代表して、昼休みにお話を聞いてもらいに行くのはどうか?』と思ったのです。なにしろ、クリニックの目の前、銀座1丁目の駅から永田町まで、地下鉄で3駅10分、160円です。面談のアポさえとれれば、行って帰ってくるまで1時間もかからないのです。今から思えば、無謀というか、突飛な考えでしたが・・

 しかし、驚いたことに、高市さん、野田さん、そしてPT代表になった高階恵美子さん、偉い議員さんたちが、快く話を聞いてくれ、すぐに動き出始めてくださったのです。さすがプロとしかいいようのない素早い対応で、あっという間に法案まで進みました。

(私も、女性医療のプロというからには、誰よりもこの問題に詳しく力強く、熱心に仕事しなければならないんだなあ!これからは、私も自分にできることはさっさと行動に移そう!と強く感じた次第です。)

 しかし、5〜6月の通常国会では野党の手続きが間に合わず継続審議になり、そして今回の臨時国会(11月)でも、手続き・審議入りすらせずこの法案どうなるか?というところで止まってしまっているのです。

 なぜこんなぐずぐずした事態になったのか?

不思議なことですが、ひとつには、このような運動をこれまで熱心にやってきた野党、民主党や社民党が、「もともとわたしたちがやってきたことなのに、なぜ今さら自民党が言いだすのか?あやしい!」と懐疑的であること(らしい)、ふたつめは、女性の権利のために闘ってきた団体が、「女性の産まない権利、男性の不妊治療の権利、性暴力やDV被害者の救済について、法案に入っていない」と否定的だからです。そして、みっつめは、お定まりの「なんで女の健康なの?男の健康はどうした?女はこんなに元気だし長生きなんだから、いまさら女の健康なんて必要ないじゃないか?」という揶揄。

 この法案は、女性の健康はその一生涯において、心身の健康そして社会的健康のすべてにおいて、国として包括的継続的に支援されなければならない。(それが、女性の活躍のおおもとである。)という考えをうたった「理念法」です。それを基盤として、これから、生殖の選択の権利(リプロダクティブライツ)や、妊娠や出産の安全や環境整備、女性に多い病気の予防、暴力や虐待の被害防止や救済など、たくさんの政策を進めていくことが大事だと思っています。

 そう、ここが女性の健康文化の始まり。先進国各国に比べて明らかに30年以上遅れている女性の健康分野は、この法案の成立をきっかけに、今後の日本の男女共同参画、女性の活躍、ひいては日本の新しい産業(サービス保健分野)の幕開けにつながっていくと思います。みなさまぜひご支援ください!

 特に、民主党、社民党の、厚生労働委員になっている議員さんをご存じのかた、ぜひどうぞ一言議員さんにお声かけくださいませ。詳しくは、自民党のホームページにある「女性の健康に関する3つの提言」あるいは法務局のホームページにある「女性の健康の包括的支援法案」をご参照ください!(また女性医療ネットワーク、WeLDsの有志で行った、女性の健康文化祭 報告を、ホームページでご覧ください!)
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2014/8/18

日テレ「世界一受けたい授業」 出演を終えて  

こんばんは。お盆休みはすぎましたが、まだまだ暑いですね。

8月16日は、日テレ「世界一受けたい授業」で、私が保健体育の講師として、男性よりも女性に多い病気を紹介していただきました。

うつ病(1.6倍)からはじまり、片頭痛、関節リウマチ、貧血、手根管症候群、骨粗しょう症、そして甲状腺疾患(20倍)まで、「あの病気も男性より女性にかなり多かった!」という、性差医療に基づいた疾患のエビデンスの紹介がされたのです。このような視点での紹介は、テレビ史上初ではないかと思います。

そして、なぜ女性に多いのか?という問いの答えは、「女性ホルモン」!

これらは、女性ホルモンの減少や変動(月経や出産、更年期など)が発症の引き金になりやすい疾患なのです。



また、この番組の最初の話題として、「実は大豆製品を、女性ホルモンの働きを期待して摂っている方、一生懸命お豆腐や納豆を食べてもあまり効果が期待できない人が半分ぐらいいます。」ということをお話しました。

これについて、お友達から「それは何?」という問い合わせがメールや電話で入っておりますので、お答えします。
「腸内細菌などの体質の違いによって、女性ホルモン活性のあるイソフラボン“エクオール”を作れる人と作れない人がいるから」です。エクオールが作れるかどうかは、尿検査でわかります。(当院では、2週間ぐらいで結果が出て、検査代は8000円+税です。)

日本人は、エクオールが作れる人は、約半分以下しかいません。特に若い女性は、割合が低いことがわかっています。この能力は一生変わらないそうなので、一度調べてください。ご希望のかたはどうぞクリニック予約受付(03-3538-0270)までご連絡ください

また、調べるチャンスがない方も、大塚製薬から、「エクエル」という名前で、エクオールを付加したイソフラボンのサプリメントが発売されています。ご利用ください。

 

ほかに、甲状腺機能、関節リウマチなど、ふだんの健康診断ではあまり調べることがない疾患も、女性に多く、なるべくなら定期的に(2〜3年に一度、更年期や月経不順、体調不良がある方は毎年)調べたほうが良いでしょう。会社や自治体で行っている健診は、主に「男性のメタボ」をターゲットにしており、女性の検診を意識していないのです。

実は、女性検診とは、乳がん検診と子宮がん検診だけを指すのではありません。女性はビキニ臓器(ビキニの水着でかくす部分、乳房と子宮のこと)だけで生きているわけではありません。女性は、全身トータルで、女性なのです。出産や授乳、月経や更年期以外にも、男性とは違う、さまざまな病気のリスクがあり、そのための検診や予防が必要です。

8月29日には、「女性の健康の包括的支援に関する法案」についての勉強会が、参議院議員会館であります。29日金曜日の午後2時〜4時です。先着100名ほどの方に参加いただけます。興味のある方は、ぜひご参加ください。高階恵美子プロジェクトリーダーに、この法案に込めた思いについて語ってもらう予定です。


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2014/7/22

『包括的な女性の健康』 元年!  

お久しぶりです。しばらくお便りしておりませんでしたが、皆さまいかがお過ごしですか?

私はと言えば、あい変わらず元気に診療やっております!

銀座のスタッフもドクターも徐々に慣れてきて、新しい方たちも熱心に、診療に、勉強に取り組んでいますし、伊勢丹デパートのほうも、協力してくださるドクター、看護師さん、受付けさんが増えて、また伊勢丹のバイヤーさんたちからも、「伊勢丹のアポセカリー(薬局)フロアに女性のためのクリニックがあるって、すごいことですよ。」と感謝され、(おだてられ?)頑張って続けよう!と張り切っているところでもあります。

そういえば、

 4月に自民党から「女性の健康の包括的支援に関する提言」を出していただいたことはお知らせしましたよね?これは、

1.思春期から更年期以降まで、女性医療を包括的(トータル)に支援する医療・ヘルスケア制度を充実させる。

2.産前産後ケアも、妊娠・出産・育児環境と、働く女性の労働環境も連動させる。

3.そのための法整備と各省庁の連携を推進する。

…というような内容なのですが、それにあたって、高階恵美子参議院議員(女性の健康の包括的支援に関するPT委員長)が、4月、法案を国会に提出してくださいました。

 6月までの国会では、この法案は審議にいたらず、継続審議になったのですが、ぜひ次の国会では審議・可決していただきたいなあ!と思っているところです。なぜなら、今までの医療や福祉、保健、行政の縦割りでは、女性が「本当に困った」ときの支援、それも長い目でみた本当の支援になりにくい構造になっているからです。

 例えば、性暴力、虐待、セクハラ、更年期、産後、思春期など・・どこにいって、誰に相談したら、本当の救済・治療や心身の支援につながるのでしょうか?生活や社会的な健康まで健康の権利と考えるのが、今の(世界の)健康に関する常識なのですが、日本ではまだまだ女性はいろいろな心身のトラブルをがまんしている現状があります。世界では30年ぐらい前に、女性は「人生におけるどのような選択であっても、自分に選択権があり、またどのような選択をしても健やかに生きていくことができる」と宣言し、支援しているのです。

 5月末には、参議院議員会館内で、たくさんの女性たち(男性も)に集まっていただき、「女性の健康の包括的支援に関する法律の今国会での成立を!」という勉強会もさせていただきました。500名近くの方たちに集まっていただきました。集まってくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 その後、このことに関してはもともと熱心だったはずだったのに、今回はなかなか動いてくださらない民主党の議員さんたちにも、会いに行ってお願いしてきました。民主党の勉強会では、文言にいろいろ追加・修正すべきところがあると言われました。

もちろん、よりよい文言はあるのかもしれません。しかし、現在、法制局から公開されている法案は、わたしが読んでみたところ、じゅうぶん理念を言い表していると思っています。女性の健康に関して、世界中が目指す大きな理念はまず共有しておきたいし、それによって、現在さまざまな健康課題が、疾患ごと、臓器ごとや管轄によって、分断されているのが、すべてひとつながりになっていくきっかけになると思うのです。

ということで。

 6月には、Welds(ウェルズ=ウイミンズ ライフデザイン ソサエティ)という女性の健康啓発のためのソサエティもたちあがり、たくさんの啓発、情報提供、女性の健康推進活動にかかわる人たちが、お互いにつながり、協力しあって行こうとしています。

9月25日にはウェルズ講(楽しいお勉強会と交流会、銀座)、11月8日にはウェルズ楽(ランニングイベントとセミナー、代々木公園)・・江戸しぐさの勉強とか、利き酒会とかの企画もあり。楽しく健康について学びましょう。

そして…

今年は、たぶん、「包括的な女性の健康」元年になります。

医療も、ヘルスケアも、美容も、ひとつながり。多くの女性が、この分野で活躍するようになり、大きなうねりとなって日本を代表する産業になる。そして、日本だけでなく、世界を救う原動力になると、わたしは夢見ているのです。

きっとなる!日本の女性たちが、日本の社会を変え、世界を変えていくと思います!!
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2014/5/13

風薫る五月です  

風薫る五月です。(って確か昨年も書いたような気がします)

本当にさわやかなお天気の日が多くなりました。寒くない、暑くない、そしてお天気がよくて風がさわやかで・・一年中こんなお天気だったら、私も含め女性やお年寄り、体の弱い人たちの体調がかなり安定するのに・・と思います。特に、近年のように、暑すぎる夏と雪が多い冬、大雨や暴風を連れて低気圧がどかんどかんと来る春・秋を過ごしていると、こういうお天気の日は本当に貴重です。

 皆さまGWはどのように過ごされましたか?フェイスブックを見ると、この季節はGWに限らず、皆さん楽しそうに、気持ち良さそうに過ごされていますね。お子さんと公園に出かけたり、おそばやお酒、お野菜を味わったり、ペットちゃんと旅行されたり。わたしは、家族とふるさと青森の岩木山に行き、岩木山神社にお参りし、温泉につかりました。

数年前に病気をした直後に、母と一緒に行ったコースです。岩木山神社お詣り、嶽温泉の強酸性の湯につかり、鰺ヶ沢にぬけて日本海を眺めながらひらめのづけ丼を食べ、ワサオにも会いました。(有名なブサカワ犬です。おとなしくて、素直で、頭の良い、そして飼い犬思いの良い子でした。)本当にわたしは犬が好きです。猫も好きだけど。小さいころの夢は「大きくなったら、世界中ののら犬をひきとって育てる!」と豪語していたぐらい、犬好きです。ワサオのいるイカ焼きのお店でイカ焼きと、ワサオのイカかりんとうを買いました。そうそう、五所川原の「あげたい」(揚げたタイ焼き)も買って食べてみました。揚げたタイ焼きにたっぷり白砂糖をかけたというすごいシロモノです。選挙や受検などにもよく使われるそうで。(あなたを上げたい、という意味の贈り物)おいしかったです。

八甲田温泉では、日本一の炭酸泉「ラムネの湯」にもつかりました。体じゅうシュワシュワの泡だらけになるのはとてもおもしろいですよ。

 そうそう、今回の家族旅行の目的は娘たちが「疲れているパパを温泉に漬ける」という目的だったんですが、パパは温泉に漬けられて元気が出たかな?いつまでもすねをかじっている娘たちの、ちょっとした罪悪感?が見てとれます。まだまだ自立までには時間がかかりそう、だけど、親は(体力の続く限り?)応援してるよ!
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2014/3/31

あっというまに3月が終わろうとしています  

バタバタしている間に、あっというまに3月が終わろうとしています。

皆様お元気ですか?

わたしは、2月下旬に姪のリリアン・ウオーターズの結婚式があってハワイに夫の親族・家族とともに行ってきました。また、3月上旬には、性の健康と人権を守るオランダの施設や団体を視察に行ったりと、かなり目まぐるしく過ごしました。

そうそう、帰ってきてから、富山と弘前にも行ってきたんでした。富山は、日本女医会のブロック懇談会で講演させていただきました。タイトルは、体と心のアンチエイジング。女性医師たちの集まりでしたが、富山大学の医学部の学生さんたちも聞いてくださいました。うれしかったです。また、弘前は、大学の卒後30年記念の同期会でした。卒業して30年・・弘前を出て、東大の医局に入って、実にいろいろな経験をしてここまできました。感慨深いです。思い出すのも恥ずかしいことも多々ありましたが、まあ、悔いはないです。わたしにしては医師として社会人として、めいっぱい勉強させてもらいましたから。



  そして、いま、新しい年度を迎えようとしています。

この3月で変わることに関して、いくつか皆様にお知らせします。



1.自民党の政務調査会(政調)の「女性の包括的健康支援に関するPT(プロジェクトチーム)」会議が、1月から3月まで7回、終了しました。私たちの働きかけによってできた政調の10個あるPTのうちのひとつで、高階恵美子さん(参議院議員、看護師保健師さん)がリーダーになって、女性の一生涯の健康を包括的に支援するにはどうすべきかを検討しています。今の日本は何が足りないのか、何が問題なのか、海外ではどうなっているのか、今後どのようにしていけばよいのか等について、女性医療ネットワークと、連携している人たちから、意見を述べさせてもらいました。今後、高市政調会長に報告をあげ、あとは安倍総理がどのように政策に生かしていただけるのか。ということになります。楽しみです。

2.消費税が上がります。5%から8%に。

当院で、何万円もの検診や女性ドックを受けている方たちにとっては、数千円の値上がりになるかもしれません。本当はその分値段を下げてさしあげられればいいのですが、うちは、健康相談や、心や体のカウンセリングまで検診メニューのなかに入れこんでやっているので(だから、流れ作業の他の健診機関のドックとは、まったく時間のかかりかたも、質も違うはずです。と自負はしているのですが・・)かなりコストがかかっており、これ以上は値段を下げられない状況です。でもでも、皆さんには検診やドックは受けてほしい。特に、この数年、きちんとしたドックを受けていない方。

4月のご予約分の、6月までの検診&ドックメニューは、増税分を割り引いてお受けいただけるようにしました。どうぞ今のうちにご予約ください。おまちしています。

3.そして、新しいドクターやナースたちが入ってきます。

当院でかなりの診療のボリュームを担っているのが婦人科ですが、新しく小林先生と、平崎先生という、お子さんを育てながらお仕事しているママさんドクターたちが婦人科に入ることになりました。今度入るナース(看護師・助産師)の二村さんも、3人のお子さんがいます。受付や事務のママたちも頑張っています。よろしくお見守り、ご指導いただけましたら幸いです。いたらないところは、謙虚に直してまいりたいと思いますので、よろしくお願いもうしあげます。

4.そうそう、最後に、わたしの家のことですが。

上の娘が再受験のため、大学卒業後も浪人しておりましたが、ようやく今年(ふたつめの)大学入学が決まり、東京女子医大に通うことになりました。応援してくださっていた皆様、クロワッサンの親子対談をご覧になってその後どうしたかしらと思っておられた皆様に、ご報告したいと思います。ありがとうございました。
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