2007/12/30
なんとうまさうなものばかりがシヨウウヰンドウ 『草木塔』「旅心」より
暮れの街。腹を空かせて歩く目に、ショウウインドウが映りました。
その照らす道が、ほっと明るい。
忘年会の待ち合わせか何人かがたむろしたり、急ぎ足で通過したり。
「シヨウウヰンドウ」とは、ハイカラな言葉を使ったものですね。山頭火の目にはどんな料理が映ったのでしょう。
句の感じからすると、街にある洋食を出す食堂をイメージさせます。当時としてはハイカラなカレーライスとかオムライス
とかが並べてあるんじゃないかと思いました。
腹を空かせてそれを見ると、本当にわびしくなります。「なんとうまさうなものばかりが」。実感がひしひしと伝わります。
母が亡くなる2週間くらい前、母親を車いすに乗せて深夜に病院内を散歩しました。いろいろ話をしたかったし、母親も無味乾燥な病室から
出たがったのでした。通りかかった病院の食堂のショウウインドウに電灯がついていました。ほとんど食べられなくなった
母親は、しみじみあれが食べたい、これが食べたいと眺めていました。うん、元気になったら食べれるよなんていいながら
その場を去りましたが、ちょっと罪なことをしてしまったかもしれません。
母と話ができたので、散歩自体は貴著な時間でした。
街へ出るごとにレストランなんかに連れて行ってもらった子供のころの思い出もあります。ショウウインドウで食べるものを選んで。
この句は私にとって、母を思い出させてくれました。年明け早々にその13回忌。母の姿が目に浮かぶようです。

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投稿者:丹羽広忠
なんか、話が変な方にいきました。
山頭火は、自分でも母の死のトラウマがあるようなことを書いていますね。
今年もあと少し。法事もあるので、今年の大掃除は大変です。