昨日、大日本絵画さんから毎月の配本があって、アーマーモデリング誌(以後、AM誌)が届いたんですが……内容を見てて驚いちゃって……汗。
AM誌のスーパーバイザーだった土居さんが“電撃移籍”みたいです。
って、このお話しは当事者の方達の問題なので
外野の僕が何を言う立場でもないのですが
それより驚いたのが土居さんの「あまりのリアル志向に物申す……」的な
発言の方でして……僕はこの方向性はスーパーバイザーの土居さんが
仕掛けてるんだろう?って思ってたんです。
それが土居さんの独白ページ(あさのさん編集)を読むと
「あまり良い方向には向かっていない……」って土居さん自身思ってたんですね。
実は以前から僕なりに言ってたのですが
この土居さんのホンネって、とても僕の考えと似ている様に思ったんですヨ。
土居さんもチョッと話してますが“だます”って部分が大事なんです。
この場合……。
だますと言うから聞こえが悪いのですが
僕らが楽しんでいる作品を作ったり絵を描いたりして
他人さまに見せる行為って、この部分を無視したらいけないんです。
そもそも僕みたいな絵描きって2次元(平面)の世界の人間で
それを絵を描く事で、平面をいかにして立体として認識してもらうか!
って追求してるんですね。
平面の紙に描いてるものが、立体になんてならないんです。絶対に。
でも、何とかして立体に見える様に描き手が創意工夫を繰り返して
作品としてまとめるんです。
この創意工夫……いや、悩み・苦しむ姿が、見る人の心を捉えたりして
なんらかの感動を与えられるんですね。
人って、伝わるんです。そういう部分って……笑。
例えば風景の話しですが、背景に描く山の稜線って
わざと凸凹に描くんですね。杉林とかです。
ですが昨今の田舎の山でもほとんどが植林になってるんで
綺麗に一直線の稜線になってるんです。
同じ時期に同じ様に太陽が当たるように計算して
植林されているので、そうなるのですが。
“事実”が一直線の植林だからと言って絵に描く場合にも
事実に基づいて描いてしまうと“リアルには見えない”んです。
だから“ウソ”をつくのです。僕ら絵描きは……。
事実を知っていても敢えて凸凹に描くんです、山の稜線を。
こういう“作品を作る”場合の考え方って
平面の絵でも立体のフィギュアでも同じな事を
be-com.SHOPを立ち上げたあたりから気付いてたんですネ。
ですからこのあたりの考えはbe-com.SHOPの商品コンセプトとしても
充分に影響が出てるんですヨ。
企業秘密なのであまり詳しくは話せませんが……
例えば実物がナイロン地を使ったジャケットだから
1/6サイズの場合でもナイロン地の物から探す。って発想は
誰もが行き着くエリアで、これを超えた発想が“be-com.SHOPの商品”って
事なんですね。
最近では1/6サイズでありながら
実物が木や鉄で出来ているライフルだから、木と鉄を使って作る。って
商品が出てますが……これって僕の発想だと???なんですね。
これだと“上手いウソ”がつけてないのです。
(単に工場の技術を見せ付けているだけ……。)
だから僕の場合“つまらない”って判断するんです。
だったら通常通りにプラスチックで出来たライフルを
塗装やケガキを入れてリアルに見える様にカスタムする!
って方が全然面白い!
今回、AM誌の土居さんも言ってますが
「あまりに実物にこだわり過ぎてはいないか?」って思ってたんです。
御徒町の中田商店や恵比寿のマッコイさんみたいに
実着する1/1のレプリカを作るのなら話しは別ですが
僕らが作っているのは1/6サイズのミニチュアですからね……
実物じゃないのです。
(プラ模型の場合でもスケールが違うだけの話しで)
ですからどこかで“割り切らないといけない”訳です。
これがデフォルメの中の“省略”って“ウソ”な部分なんですね。
どれだけ上手く“省略”って言う“ウソ”をつくか!なんです。
実物と同じである必要が無いのです。
自分で設定した“省略”って言う“ウソ”が
チャンと作品を見る他人さまから認知された時は、嬉しいですよ……喜。
僕は事実に捕われ過ぎないで、この部分をもっと楽しんでもらいたい。って
思うんですネ。ホントに……笑。
ここまでは、今回の土居さんの独白に乗っかっての
僕のホンネの部分を書きましたが
ここからは今後の1/6・GIフィギュアを考えて書いてみます。
この1/6の世界だと、“無い物は自分で作る!”って発想があって
これって、この世界に入って来たばかりの人達からしたら
物凄く“敷居が高い”と思うんです。
僕が思うのはそうではなくて
商品(ルーズパーツ)としてある物をいかに上手く使うか!が
大事だと思うんです。
だからいかに出来が良いパーツでも“買えない物”は×なんです。
僕が1/6・GIフィギュアを始めた10年ほど前では
まだ完成度の高いパーツ類が無くて“自分で作らないと……”ってなってたんですが
現在はそんな必要も無い。って思うのです。
各社良い意味で、商品の完成度を上げて来ていますからね……笑。
そんな事があって誰もが平等に買える(入手出来る)パーツを使って作品を作る!って部分が大事だと思うんです。
良い商品が存在しないから、自分で作りましょう〜って発想は
これから始める人達にとっては良くない。って思うのです。
そんな意味からも、be-com.SHOPに用意してる掲示板は
「ガーランドライフルなら今度のDIDのがスリングが良いから完成度が高いよ」とか
「M1メットはソルジャーストーリーのが良い」とかって
情報交換の場にして欲しいんです。本当はね……願。
“何でも作る”じゃなくて“買える物で作る”って
発想にしないといけない。って思うんです。
で、この中でも更に上を目指す!って一角の人達は
どうしても自分で作る部分も出て来るのですが……
この“自分で作る”が1/6・フィグの世界観のメインになってる限りは
敷居が高くて新たな人達が入りづらい。って思います。
趣味として楽しむ限り、職人芸は必要無い。ってのが
僕の考えです。
まあ、作品を作る発想の部分での事ですから
僕がこんな事言ってる。ってあんまり気にしないで下さい。
発想は自由でなければいけませんからネ。
(ただ、明らかに構図や構成で間違ってる時には、チャンと指摘してあげないと
皆の実力が上がりませんが……)
“買えるもの”を使って、いかにして上手く“ウソを付く”かを
楽しんでもらえたら、この1/6・フィグのカスタムの世界も
楽しいと思うのですがネ。
2009・10〜
“MATSUYAランド”

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