時は16世紀末、宗教戦争に揺れるヨーロッパ。英国王家の血を引く美しい双子の兄妹エロールとオリビエは、4歳の時から10年間、海賊とともに洋上で生活していた。
何者かの手によって、オリビエの背中に彫られた刺青には、古代インカ帝国の秘宝の謎が隠されているという。
うっとり。とっても素敵なお話です。
「ベルばら」や「アンジェリク」以来の煌びやかなお話。
詩的&情熱的なセリフや、ドラマティックで壮大なストーリー展開。
ちょっとしたシーンに、いちいち見惚れてしまいます。
男性の縦巻きカールヘアや、タイツ姿でのダンスシーンなど、ちょっと冷静に見ると「うげ」と思う場面も多々あるのですが、山本鈴美香先生の演出の上手さに、すべては許されてしまいます。「なんという美貌だ」という表現があれば、誰がなんと言おうと綺麗に見えるのです。
特に素敵なのは双子の父親レッドフォード侯爵。海賊の大首領で、強くて美しく愛妻家。
次いで、ロレンツォ公爵。ローマ法王に愛されている天才画家。
見返りを求めず、命がけでオリビエに尽くすのです。
ただ、惜しむらくはこのお話、完結してないのよー。
しかも、続きが出るかどうかはかなり微妙。
「エースをねらえ!」のあとがきでも、かなり体調が悪かったことを書かれていましたが、なにか難病を抱えてらっしゃるらしいのです。
というわけで、書く気はおありのようなのだけれど、実現するのはいつになるやら、という状態。ただただ祈るように待ち続けます。。。
山本鈴美香先生の公式HPは
こちら
20年以上前の未完の作品が、文庫化されて復活したというのはありがたいことです。

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