舞台は近未来の東京。地球温暖化の影響で、東京は熱帯の都市へと変貌した。
世界は、温暖化対策のためのCO2削減が最優先事項になっており、CO2の排出に応じて各国に莫大な炭素税が課徴されるシステムが国連主導の下に構築されている。
CO2を削減し、都心の気温を下げるために東京は世界最大の森林都市へと生まれ変わり、人々は東京の上に積層都市アトラスを築いて移り住んだ。
しかしその一方で、地上は暑い上、強烈なスコールに見舞われ、病気が蔓延する劣悪な環境と化した。アトラスへ居住できる者はごく僅かで、地上は難民で溢れていた。
地上の反政府ゲリラは行き過ぎた森林化を阻止するために戦っていたが、少年院から帰ってきたばかりの國子を新しいゲリラの総統として迎え、新たな局面を迎える。
ゲリラの総統「國子」は、頭がよく、人間離れした運動神経を持つ少女。
一方「美邦」は、アトラス公社の奥深く守られながら平安絵巻さながらの生活を送り絶対的な権力を持つ少女。
そして「香凛」もまだ幼い少女でありながら、その頭脳を生かし、スーパーコンピュータ”メデューサ”を操り、炭素経済市場を動かす新時代のカーボニスト。
さらには國子を補佐する母親代わりの「モモコ」は、強く優しくかっこいいニューハーフ。
そして美邦をアトラスの主にすることを夢見る狂気の女医「小夜子」、また、その小夜子の同級生で悪魔の心を持つ「涼子」は、見た目も中身も全能で、いろいろ邪魔を入れてくる。
それぞれに強烈な個性を持ち、輝いている彼女たちが活躍する様はまさに圧巻。
ファンタジーならではの、ありえないアクションシーンも大迫力で、頭の中ではすでにアニメ化されたイメージ映像でいっぱい。
近未来異世界ファンタジーに魅力的なキャラ。面白くないわけがありません。
作者の遊び心満載のこの作品、かなり楽しめました。
しかし、突っ込みどころも満載でして、せっかく盛り上がりかけた気分もギャグですべるし、調子の良すぎるストーリー展開にしらける場面もありました。
このへんのさじ加減で好みが分かれるところでしょう。
あとかっこいい女性陣+ニューハーフに対して、男性キャラの不甲斐なさ、影の薄いことといったら。
主要メンバーのはずの草薙も、最初から最後まで登場していた武彦も、女性たちに流されてばかりでイマイチ魅力に欠けていたのが残念です。
追記
TB記事で見つけた、すごく素敵なシャングリ・ラの挿絵を描かれているHPがありましたのでご紹介します。ほぼイメージどおり。素晴らしい。
こちら

0