先日、映画『オーシャンズ』を観て来た。
水族館大好きっこですので。
キレイ、カワイイ…ってな映画なのかと思っていたけど、観てビックリ!
恐ろしいわ。
ザトウクジラが群れになって狩り
(イワシの群れ)をするシーンなんて、ロード・オブ・ザ・リングのバトルシーンみたいでしたよ。
それに併せて海鳥が弾丸の様に垂直に落ちてくる
(鳥もイワシを狙ってる)んですから。観てるこっちが「やられる!」みたいな気持ち。
他の映像も、これは実在の生き物か?という不思議な生き物が沢山出て来ます。
海の生物、そこそこ詳しい私も初めて見るのがいくつかあり、これCG?と思う様な不思議な世界を観られました。
でもそれが『リアルな生』なんですね。
正直ぞっとする様なシーンも沢山あって「よ〜し感動しちゃうぞ」なんて軽い気持ちで行ったら打ちのめされる。
その厳しさやらある意味、恐怖があってこその『自然の美』と思えました。
で。
最後の方にフカヒレ漁のシーンが出て来てですね…ネタバレしちゃうかな。
私はそこまで思わなかったけど…あたかも日本人はサメを乱獲してますよ。野蛮人ですよ的メッセージが込められてると、もっぱらの観た人の話。
海ワンコが絡んでるんだそうで。なるほど。
そりゃぁ「あれは観ちゃイケナイ」という人が居るわけですよね。
確かにね、ワンコに限らず自然保護を声高にいう人ってどこか胡散臭かったりします。
自分もコンサートとかでそういう施設にお世話になりますが、本当に自然を守ってる人って意外と“そういう感じ”じゃないんですよ。ホントに冷静だし達観してる。
だからああいうやり方、私も絶対におかしいと思うし、彼らは純粋に自然を愛してると思えない。
でも実際、サメって絶滅しかけてるんですよね。
原因は混獲(他の魚の網に紛れ込む)と乱獲だそうです。
コワいイメージあるから殆ど「保護しよう!」って話にならないけど、
サメは海の生態系のトップにいる生き物ですよね。居なくなると困るのです。
そして何より、養殖が難しいんだそうで(外洋を泳ぎ続けなければ生きて行けないため)。
だから食べる必要無い人は食べなくていいよねと思う。
ドキュメンタリーと謳ってた映画が作為的シーンを盛り込んだ事は非常に気分悪いけど、だからといって全て否定というのも勿体ない話です。
0か100かみたいな。
ショッキングなシーンを盛り込む事でサメの保護を訴えたかったんでしょう。それ自体は間違った事だと思わないし。
日本人ばかり標的にしてるのも知ってるけど、でもフカヒレ日本人みんな大好きですよね?
行き過ぎた思想と手法は良くないですが、それに関して否定出来ないですよね。
ホントはサメって捨てる所が無いんだそうですよ。
肉はかまぼこになるし、皮はバッグにも。
コラーゲンやらスクワランとかサプリとかにもサメの成分が使われてるって。
でもフカヒレ需要が高まれば他の部位、かまぼこやらに全部回すでしょうか…
お金になる部分だけ取って捨てる方が時間もコストもかからないと思うのは私だけかな。
残りを海に捨てたって魚が食べる…かもしれませんが、
流れた血などがキレイになるまでには時間もかかるのでは?
人工物じゃないにしても、元からそこに無いものが流れたらそれは汚れですよねぇ。
漁師にも生活がある…かもしれないけど、正直、漁師の生活を考えて「フカヒレ食べなきゃ」って人は居ますかね?自分が食べたいから食べるんですよね。
生活が豊かになってフカヒレくらい普通になってしまったけど、
その裏では対策という対策もせず、サメを殺し続けてるというのはどうかと思うし、それを知ってて何もしないのは罪ではないだろうか。
ヨーロッパの方ではサメ漁はどんどん禁止の方向に動いてるんだそうです。
『海ワンコは許せない=映画を観ない』は理解出来ます。では『フカヒレを獲り続ける人たちがいる』事に関しては?
『=フカヒレをなるべく頼まない・食べない』に繋がってない気がします。
フカヒレが食べられなくなったら(サメが絶滅したら)食べるのを止めたら良いって事?
という事は必要性は無いんですよね。だったら今から食べるのを減らしたら良くないかなと思う私。
海ワンコが正しいとかじゃなく。
私はもう何年も前からフカヒレを自分で注文して食べません。
コースの中に入ってて抜けないとか、ご馳走になるものを「頼まないで」とは言いませんが、食べなくても良いものに関してはあえて食べない。
鯨も大好きだけど探してまで食べないし、マグロもそうです。
全ての自然に優しくは出来ませんが、気がついた所からやるってのは大事でしょ?違うかな。
というわけで、映画のテーマが(最後欺瞞の色が濃くなったとはいえ)悪い事ではなかったので、
最後の作為でケチがついた…というか、後味の悪さが残った気がしました。
でも…この後味の悪さ故、私は海の環境の事を考えました。
もっと良い訴え方はあったと思うけど、キレイってだけでは自然保護って進まない気がします。
その汚い部分も見せ、子供たちに「どう思う?」って考えさせるのも悪い事じゃない。
キレイな部分しか観せないでいると、結局は理想ばっかで、まさに自然エゴイストになってしまうんじゃない?なんて思ったりして。
だからこれ、学校教材に使ってどんどん討論させたら良いと思うなぁ。
と、マイナス部分を多く書いてますが(笑)
映像美、カメラワーク、本当に圧巻でした。
自然がテレビなどでも身近に観られて、畏怖する気持ちが薄れた時代に、こんな映画もあって良いと思います。
ナレーションは違う誰か…吉永小百合とかだったら良かったが…
テレビじゃここまでは絶対無理だと思うもん。
水族館だって無理。
だから問題も指摘しつつ「観るな」とは言いません。
でも見るからには「イヤだよねー」で終わらせないで欲しいかなと思う。
ほんと、こんな映像始めて見ましたよ!
凄かった!

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