「我慢の勝利。」
2007.06.20(WED)
2007 J-LEAGUE DIVISION-1 16th LEG
vs NAGOYA GRAMPUS EIGHT
2-1 WIN
at MIZUHO PARK ATHLETIC STADIUM(NAGOYA)
先制、追加点と理想通りの展開ながらやはりその先はいつものように苦しんだ。それでも我慢の勝利を手にした。その結果が何よりも大きい。
全く同じ成績の名古屋との対戦、序盤からお互い決定的なチャンスを作る。10分、フェルナンジーニョのスルーパスに抜け出した矢島が名古屋GK楢崎と1対1になるもののシュートを阻まれる。逆に名古屋は17分には右サイドをオーバーラップした名古屋DF大森のクロスがゴール前で待ち構える名古屋FWヨンセンの足元に、ヨンセンのシュートが当たってこぼれたところにいた名古屋MF藤田がヘッド、しかしこれは枠の外で助けられる。ここがひとつの分岐点だったかもしれない。
そして22分、右サイドで兵働が縦に走る岡崎にパス、岡崎がサイドに流れてヒールパスで中に切れ込む兵働に折り返し、岡崎が空けたスペースにドリブルで切れ込んでミドルシュート、これが豪快に決まって清水が先制する。その後も矢島と岡崎の前線から相手のボールを追い続けた結果、名古屋は不安定な守備陣がパスミスを連発し、苦し紛れのFWヨンセン目がけてロングボールを放り込んでも和道とアオが体を張って守る。そして42分には自陣右サイドからイチがゴール前へ走る矢島に低くて速い正確なクロス、これを胸トラップで受けた矢島が名古屋GK楢崎の足元を抜くシュートを決めて大きな追加点を奪い。前半を終える。
迎えた後半、相手は早目の選手交替で流れを変えようとする。清水も57分には疲れの目立った岡崎を下げてエダを投入する。60分には矢島がGK楢崎と1対1の大チャンス、これを弾かれるもののこぼれ球を繋いで今度は淳吾が相手選手を引き付けて裏に抜け出すエダへふわりと浮かせたパスを通すがまたもGK楢崎に防がれる。
こうしたいい展開で追加点が奪えないのが今年の清水。嫌な雰囲気になりつつあった73分、左CKがファアに流れたところをクリアしきれず後ろに戻したパスに名古屋MF藤田のミドルシュート、これは西部が弾くがこぼれたところに詰めていた途中出場の名古屋FW津田に押し込まれて1点を返される。
その後も名古屋は途中出場のFW津田や片山を中心にサイドから仕掛けチャンスを作る。清水はそれに耐えながら77分には矢島を下げてジェジン、88分には淳吾下げて岩下と交替し、ゴール前でのピンチも体を張った守りと相手のシュートミスにも助けられて何とか守りきって久々の勝利を収めた。
とにかく我慢の勝利。今日は前線からチーム全体がボールをよく追っていたし、それに慌てた名古屋の自滅の形で奪った2点が大きかった。その中でも今日のMVPは先制点を挙げた兵働であろう。なかなか相手の守りを崩せない嫌な流れが続く中でFC東京戦に続く見事なミドルシュート、サイドから中へ切れ込み、スペースを突いたこのミドルシュートは堅い守りを崩すひとつの方法をチーム全体にも示したのではないだろうか。それ以外でもチームを鼓舞する姿勢を見せていたし、チームの精神的支柱となりつつあるのも実に頼もしい限りだ。
そして矢島も久々のゴール。今年は期待されながらなかなか結果が出ていなかっただけにこのゴールという結果は非常に大きい。まだ簡単なGKとの1対1を外してしまう点は問題だが、前半最後の難しいボールを決めてしまうなどなかなか不思議な選手でもある。
守備陣に関しても序盤のピンチ以外は相手の単調なロングボール攻撃に助けられたとはいえ、名古屋FWヨンセンに対してアオがきちんと競り、和道がそのカバーをする関係は最後まで崩さずその点が試合の勝敗を分けたと思う。
今日は平日のアウェー開催という事でサポーターは残念ながら少なかった。それなのに人数の割りにスペースが至る所にあり、もう少し人数に合わせて密集した応援をしたい。垣根無しの一丸となった声を送る事でまた選手も頑張れるはず。少数ながら敵地に乗り込み闘う気持ちをもっともっとまとめたい。とにかく今日は選手の頑張り、我慢がもたらした大きな勝利であった。
