「コンセプト。」
2007.06.30(SAT)
2007 J-LEAGUE DIVISION-1 18th LEG
vs KASHIWA REYSOL
3-1 WIN
at HITACHI KASHIWA FOOTBALL STADIUM(KASHIWA)
これだけコンセプトがしっかりしていて見ていて気持ちのいい試合は今季初めてだったかもしれない。ここで中断を迎えるのがもったいないぐらいのナイスゲームであった。
韓国代表でジェジンを欠いた上にフェルナンジーニョが出場停止、アオも五輪代表に招集されて欠いた清水。今日はCBに岩下、中盤にエダを加えて試合に臨む。
心配された立ち上がりだったが相手に攻められながらも個々が厳しいチェックで対応する。すると徐々に相手の上がったサイドの裏を効果的について攻撃を続ける。21分に右サイドからテルがスルーパス、これを受けた岡崎が中に折り返し、矢島が合わせるもシュートはクロスバーの上に行ってしまう。セットプレーでも素早いリスタートからニアサイドにうまく入ったイチのヘッドが惜しくも外れるが、低くて速いクロスにニアサイドで相手の前に出てシュートという狙いが徹底されていた。
それが実ったのは23分、左サイドから淳吾が左サイドから相手選手を引き連れて中央へ流れて右サイドのイチ、後方の和道と廻して和道がダイレクトで左サイドを上がった児玉へフィード、これを受けた児玉が早目に縦に仕掛けて低いグラウンダーのクロス、これをニアに飛び込んだ岡崎があわせて先制。徹底して狙いを絞って攻撃してきたのが実った形となった。
更に33分には右サイドから中に切れ込んだ淳吾がエダとワンツーから再び受けてファアサイドに走りこむ岡崎に絶妙なパス、これを岡崎が柏MF谷澤と競り合いながら倒されて判定はPK、更に谷澤には一発退場のカード、これで得たPKを淳吾が落ち着いて気決めて2点目。扇谷主審の微妙な判定が試合の行方を決めた。前半はこのまま終わる。
そして後半、今年は2点リードから苦しい試合を何度か経験しているだけに心配された。しかし後半も清水ペース、53分にはエダが柏DF小林祐三へ激しいチャージでボールを奪いそのまま右サイドを上がってファアサイドのクロス、矢島につられた相手DF2枚の裏にフリーで待ち構えた岡崎が叩きつけるヘッドを決めてとどめの3点目を挙げる。
ようやく3点目を奪い安心したのかここから柏の反撃が始まる。直後の54分には中盤でフリーの柏MFアルセウの強烈なミドルシュートがクロスバーを弾くと、68分には途中出場の柏FWドゥンビアが左サイドからドリブルでPKエリアに進入したところを岩下が倒してファウルの判定でPK、前半のPKの帳尻合わせの感が否めないけどこのPKを決められて1点を返される。
ここでようやく動く清水、74分には岩下を下げて山西を投入して児玉をCBに廻し、更に84分にはエダを下げて西澤を投入すると岡崎を中盤に下げるなど次々にメンバーを変えて相手の攻撃を防ぐ。終盤には矢島を下げて先日新加入したばかりのアンデルソンを投入する余裕の采配。攻めてもロスタイムには柏の戦意をそぐような落ち着いたパス廻しで時間を消費して試合終了。
中断前にしていいサッカーで見事な勝利をあげた。ここで中断してしまうのがもったいないぐらいの出来であった。流動的にポジションを変えて球離れよくパスを廻す中盤、そして攻撃だけでなく前半から労を惜しまず走り回っていた矢島と岡崎は見事であった。その中で今日のMVPは3得点全てに絡んだ岡崎であろう。コンセプトある攻撃を忠実にこなして結果として2得点、更にPKで相手を退場に追い込む見事なプレーもあった。今季これで5得点、まだまだ量産を期待したい。試合終了間際に投入されたアンデルソンはまだまだ出場時間は短いだけに評価は難しいが溌剌としたプレーぶりを見せていた。これからを注目したい。
守備の方もアオの欠場で心配されたが、代わりに起用された岩下が実に落ち着いたプレーで和道と共にフィードにいいものを見せてくれた。PKの判定は扇谷主審の帳尻合わせの感も否めない仕方が無い。更に左サイドの児玉も実にいい動きだった。シンプルに仕掛ける姿勢もいいし、苦しい時間帯もサイドの守備によく頑張っていた。
サポーターも前節の不甲斐ない敗北にさすがに危機感が出ていた。狭いながらも独特の一体感が出るこのスタジアムの効果もあるがサポーターも前節の応援と変わって一体感もあった。しかし、それと同時に思うのはアウェーで盛り上がって、そのまとまりがホームで出ないのは問題。この雰囲気で中断後も闘おう。
