「推敲に推敲して-- past and future thoughts」
英語俳句
「木枯らし」というか、強烈な風の音に目が覚めたのです。
まだ、夜明け前。なかなか寝付くことが出来ないまま、
いろいろな思いが去来するのでした。過ぎ去った出来事、
家族や仕事の関係や、次から次へと思い出されました。
これから先、あの事、あの問題が、どうなるのだろうか。
このような体験をしたのは、私の haiku 日記によると
1984年の冬でした。20年以上も経た今でも、そのこと
が、その風の音と共に、ありありと思い出されるのです。
強烈な体験だったわけです。
それを haiku に書き留めたので、余計、生き生きと
心に残っているのでしょう。でも、初稿は、
winter wind blowing:
thinking of life
before dawn
作品317。ryo
それでも、自分でも、いま一息、満足できないところが
あったためか、何処にも投稿はしていませんでした。
howling winter wind:
past and future thoughts
before dawn
何度かの推敲の結果が上記の作品になり、米国の
high level な英語俳句誌 Modern Haiku に投稿して
入選したのは1985年の冬でした。
以前の英語俳句講座で、推敲のことをお話したことが
ありました。私の句で、10年も推敲を繰り返した例を
ご紹介したのですが、この past and future thoughts
の場合は、それほど長い時間をかけてはいませんが、
質的には自分でも忘れられない努力だと思っています。
この表現でなければ、Modern Haiku には入選し
なかったに違いありません。