先日、金子兜太先生の今までの歩みをテレビ番組で
見ていて、初めての一句が紹介されていました。
白梅や老子無心の旅に住む
これが、北原白秋の詩「老子」からの本歌取だと言われ
たので、とても興味を覚えました。幸い白秋は小田原に
住んでいて、私の「ハイク小道」は白秋のよく散歩した道
でもあり、私は興味があって、詩集が手元にありました。
早速、白秋の詩「老子」を読んでみたのです。
青の牛に白の車を挽かせて、
老子は幽かに坐ってゐた。
はてしもない旅ではある、
無心にして無為、
飄々として滞らぬ心、
函谷関へと近づいて来た。
ああ、人家が見える、
馭者は思はず車を早めたが、
何をいそぐぞ徐甲よと、
老子の微笑は幽かであった。
相も変らぬ山と水、
深い空には昼の星、
道家の瞳は幽かであった。
私は驚きました。
「金子兜太先生と藤原定家の本歌取」(2008/1/9)
で、兜太先生の本歌取に対する見方をご紹介したのです
が、この「老子」からの本歌取という、厳しいお考えに、
あらためて学ぶものがありました。
なお、本歌取に関連して、「芭蕉の本歌取」を、
キッズ俳句・BBS(掲示板)に、本日、 up しております。
http://www.tcup2.com/248/haikuryo.html