Cyrus Harding 42

2010/2/23  23:39

電子書籍  時事コラム

 2010年に入ってから、朝日新聞で「電子書籍」の話題を見かけることが多くなった。私が熱い関心を持つ話題である。最初のきっかけは2009年の半ば頃だったろうか、朝日新聞紙上で「絶版書籍のデジタル化と著作権」の記事に、著作権が切れた小説だけでなく、現代文学の絶版書にも目を向けてはどうかという内容だった。良質の作品を残そうという試みだそうだが、著作権問題がからみ滞っているらしい。

 それから、二月十三日の記事では、国会図書館に納本制度で納められている書籍の「デジタル化」が進んでいるとのことだった。いずれは「デジタル図書館」としてインターネットでの配信、「電子書籍ipad」での読書が可能になるそうだ。

 国会図書館は国内刊行のすべての書籍は納めるように、という「納本制度」があるそうだ。「私が20代の時に市立図書館で偶然、この制度を知った。」創設時から刊行されてきた出版物(すべての小説&ノンフィクション、漫画、雑誌など)が厳重に納められているためか、「現在、絶版」の本でも保管されているという。年間に刊行される「膨大な量の書籍」収蔵のため、建物を常に「増設」しなければならないらしい。

 スペインの「サグラダ・ファミリア」(1883年-)はガウディのこだわりだそうだが、こちらの「サクラダ・ファミリア」(国会図書館)は書籍文化保存なのだから、神妙な気分にさせてくれる。

 国会図書館に収蔵されている刊行物は、古い書籍の劣化が進んでいるらしい。そのためか「紙面のデジタル保存」が進行しているのだろうか。また優れた著作物が読まれずじまいで終わらせたくないという理由から、「電子書籍」にダウンロード可能にしようという素晴らしい企画に「共感、絶賛」した訳である。


 私が関心を持つ最大の理由は、「読みたかったのに、絶版になってしまった。」「もっともっと、読みたい本がある。現状では書棚はこれ以上増やせない!」…
消えてしまった作家のなかに「源氏鶏太」や「アーウィン・ショーの作品群」「集英社文庫で出ていたクローニン」「パシフィカ刊行のジュール・ヴェルヌ作品」「(本の友社)ビクトル・ユゴー全集から歴史小説「笑う男」」など読みたい作品が多いのである。

 そこに「電子書籍/iPad」の情報である。なんでも推定1万書ほど、ダウンロードできるらしい。これは新聞からの情報だったが、ネットで「電子書籍/iPad」を検索してみたら4月発売だそうだ。金額は不明だが、相当な額になるかもな。
 でも、すぐには買わないだろう。「ダウンロード可能な書籍」情報が少ないからだ。

 しかし、国内で否定的な意見もあるらしい。歴史のある、紙の書籍が消えるのではという懸念だろうか。私もできれば本で読みたいと思うが、多くなると置き場所に困る。「ニンテンドーDS」で「日本文学100選」を堪能した時、なんの抵抗もなく受け入れられたので「iPad」に熱い期待を寄せているのである。

「iPad」情報URL
http://www.gizmodo.jp/2010/02/ipad_3g4.html
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このコラムの一部は朝日新聞(2010年1月ごろ)「声」欄に投稿したけれどボツになった原文に「多めに加筆」したものです。あまり詰め込みすぎて、なぜ私が強い関心を持っているのか、その理由を書きそびれたせいで、「生意気」な印象を与えてしまったのかな、と思いました。
「500字」ですべて伝えきれなかったのが悔やまれて、制限のないブログで追加文章を入れた次第です。

(2010年3月2日 訂正)
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