2012/5/24
怪作で快作です。
この作品で大石静は
久世光彦の域に一気に近づいたのでは?
毒気のある内容のためか
数字は今ひとつ伸びがないものの
ともすれば、重くなりがちな
様々なデリケートな問題を
毒気というオブラートに包んで
コメディに仕上げているのはさすがです。
人間の美醜って
体の障害よりもデリケートな
ハンディキャップといえると
思うし
それがまた、判断に個人差があるだけに
一筋縄ではいかない、というか。
バラエティで
その整形を一種のエンターテインメントとして
扱っていたとはいえ
(あれは悪趣味だったけど)
やっぱり、この時間帯のドラマでやるのは
かなりの冒険なんじゃないか?
とはいえ、整形が
昔ほどの特殊な行為でなくなってるのも
それに対しての
根強い悪意に満ちた偏見も
未だなくなっていない、というのも
同じくらいに事実で
その現状もそのままリアルに
ドラマに反映されています。
そういう意味では
北乃きいの
容姿でいじめられた過去を持ち
今は全身整形を施し
幸せな結婚を夢見るも
やはり、整形の過去がばれて破談になる
という役が
このドラマのイコンだといえるのかも。
綾野剛の
(容姿が不自由なのも、同性愛なのも)
「同じマイノリティだ」
というセリフも素晴らしかったし!
さらに、
三浦翔平と芦名星が
恵まれた容姿を
「選ばれた人間」と自画自賛しあう
先週も含めて
さらりと、こういう台詞が
いちばんそれを言うべき人たちのなかで
交わされるのもこのドラマならでは。
『時間ですよ』とか『向田邦子シリーズ』ではない
『真夜中のヒーロー』とか
『あとは寝るだけ』の久世光彦。
僕はそれを思い起こさずに入られないのです。
初回で北乃きいに
「ホテル行こ!」って
言わせただけでも
かなりのブラックでしたけど。

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2012/4/9
ずいぶん前から
まるで気象情報のように
放送中の韓流や再放送のドラマの最中にまで
番宣がながれていたこのドラマ。
『金八先生』の再放送もこのためだったんですね。
でも
トンデモ珍作でした。
戦後の櫻井くんバージョンも
校内暴力の佐藤浩市も
戦後間もないのに必要以上に
きれいな服装でネックレスまでしてる
大島優子といい
絵に描いたようなスケバンの志田未来といい
何かのパロディをしてるのかと
思って、つい笑ってみてしまいました。
衣裳やメイクって
大切ですよね。
重箱の隅をつつくようですが
焼け野原に近いあの街に
あんな格好の大島優子がいたら
他のドラマだったら乱暴されて
しまうだろうし
校内暴力のあの校内で
前髪を眉の上で切りそろえて
あんなひらひらした
貫地谷しほりが無防備にいたら
やっぱり体育倉庫に連れ込まれちゃうでしょ。
あれはまじめにつくっていたのか
いちばん、ふつうに落ち着いてみれたのは
松下奈緒の学級崩壊篇でした。
メインの神木隆之介だけでなく
小島藤子、中川大志に
松井珠理奈といった
上手くそろえたネクストスターの
キャスティングといい
これだったら、普通に現代劇だけで
よかったじゃん、と
つい、思ってしまいました。
まあ、これも
神木隆之介問題の
「抱っこして」発言を含めて
?がいっぱいあったにはあったのですが。
感動するとかいう気構えがなければ
別物として
面白いドラマではありましたが。
何度もいうけど
スケバンの志田未来。
これだけでも、十分面白いし。
『誰も守ってくれない」
という映画を見た人は
違う意味で感慨深いでしょ?
さらに、校内暴力篇で
うっかりよけいな一言で
学校をボヤ騒ぎにしてしまった
貫地谷しほりが
成長して倍賞美津子になってたとき
昔と変わらず
不用意な発言で
騒動に火に油を注いだというのも
面白かったです。

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2012/4/9
11回なら11回
全部観たいと、観なくちゃ、と
思えるようでなければ
連続ドラマの意味はどこにあるのか。
たとえば、張りつめた展開のなかで
どこか途中抜いたエピソードがある
というのならまだ、わかるけど。
どうも、いつ頃からか
初回と最終回だけ観れば十分、という
ドラマが多くなりすぎてるような。
これってあの、意味の無い
時間延長の習慣とおなじ悪習だよね。
『最後から2番目の恋』のキョンキョンが
そういうドラマつくりをしてたように
今は最初から全体像が決まってる
ドラマというのが少ない、
ということなのか
時代がそうだからって
ドラマまで自分探ししなくたって。
物語以前に
そのドラマのスタイルみたいなものも
自分探しされると
観てる方が何をみればいいのか
一緒に迷ってしまうような気が。
で、『ラッキーセブン』
マツジュンと瑛太のW主演だったのか
探偵社の7人のチームワークで
見せるドラマだったのか
それとも、マツジュン一枚看板だったのか。
ずっと、迷っている様子を
みせられていたような気がします。
面白かったのは
初回と最終回の
マツジュンと瑛太のW主演バージョンだけ。
反目し合う二人が
やりあいながら認め合っていく
そういうシンプルなスタイルで
よかったのに。
昔だったらこの設定はラブコメだけど。
ああ月9だから
いいんだ。それで。
最終回のみどころは
松嶋菜々子救出、というよりも
マツジュンのアクションシーン
の途中の
瑛太登場まであと、○秒。
みたいな場面。
画面から
「瑛太でるよ〜」オーラが
でてた。
これまでのグダグダを一気に
忘れてしまうくらいに。
動き出した船から
どうやって逃げ出したのか
気がつかなかったふりを
してあげようと
思うくらいに。
ああ、マツジュン。
『花より男子』よりも
『バンビーノ』よりも
今のマツジュンはピークなのに。
この、単にアイドルとしてというより
一人の男性としても
美しいともいえるこのピークを
誰か、作品で残さなくては!!

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2012/4/6
僕の表ベスト映画第一位は
レオスカラックスの『ボーイミーツガール』です
(ちなみに裏ベスト1は『小さな恋のメロディ』
だったりしますが)
何回観てもどこかで寝てしまうのだけど
ベスト1。
なぜなら
観てるときにそう思ったから。
まるで、お告げのように。
(同じような理由で
『熊座の淡き星影』も好きだったり)
『地獄の逃避行』も
『狩人の夜』も
『テオレマ』も『ソドムの市』も
すっとばして
あのカップの割れた部分でミルクを飲む場面が
パーティで宇宙飛行士と出会う場面が
ガラスの割れた電話ボックスが
すべて。
さて、写真は
かなり前のフランスの雑誌の表紙
いい写真でしょ
このカメラを直視できない表情
ジュリエットビノシュを
失ってから
そのまま作品もしばらく撮れなくなってしまった
そのままおとなに成り損ねてしまった
そういう不器用さが
僕は好きなんです。

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2012/4/5
最終回だけでよかったんじゃないのか
というか
ここで2時間にするのなら
この前をもっと早く沖縄にして
ここに時間をさけばよかったのに
と、思うくらいに別物でした。
こんなヘビィな部分を2時間に
まとめてしまうなんて。
その分凝縮してたと言えば
言えるのだけど。
ここにきてやっと
山崎豊子の原作ドラマを
観ている醍醐味が
味わえましたよ。
すべてを無くした
モックンが
沖縄の現実を目の当たりにして
自身が伝える義務があるのは
このことだったのか、と
記者としての自分も取り戻す
2時間だったのだけど
何度も言って申し訳ないけど
モックンと真木よう子という
キャスティングだと
再生の物語よりは
人が落ちていく様に焦点を
あわせざるを得なかったのか。
この二人だと
いるだけで、破滅的だし。
印象的だったのは
米兵に乱暴された女の子の記事を
出すことに考慮する
沖縄の新聞社の姿勢に
共感するモックン。
自意識そのまま
記者魂の固まりのような
弓成の持つ
頑に真木よう子をかばい続けたのと
同じ人間くささが
よく出てる場面で
もっと,こういう一面が
観れれば
自分勝手なキャラには見えなかったのに。
そして、やっぱり、松たか子。
あくまでも
ホームドラマの奥様の芝居を
ベースにしながらも
前半のお嬢様のままのような幼さから
ラストの自立した強い意志を持つ妻へと
ニュアンスを
ちゃんと、変えていたのはさすがです。
『下流の宴』に引き続いての
沖縄県民役の美波。
うっかり、ほんとうに
そうなのかと思ってたら
東京都出身でした。

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2012/3/14
今週の向井理は
「泣く男」
予告で観た時もおもったけど
ガチで泣いてる。
男優さんが
こういう泣きの芝居するの
いままでみたことない。
でも、すごく
本気で泣いてる芝居だったので
ここだけでも
見る価値あったかも。
誰かが死ぬとかいうわけでもないからこその
「男泣き」
ああ、ほんとうに
このドラマは
パーフェクトに
向井理を観るドラマで
女の人たちが思い描く
おとこのひとを
こんなにパーフェクトに
具現できるというのは
向井理って
じつはすごい???
すごいと思えてきた。

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2012/3/14
ああ、おもしろい。
こうじゃないと。
細切れに挿入される過去の場面が
ちょっと
細かすぎるような気もするけど
よけいに事件に対する
興味が持続するというか
ちょっとだれそうな瞬間は
役者の芝居でしめる、というのも
確信犯的でうまい。
まず,竹内結子がいて
というドラマなので
観ている方が竹内結子に
移入して観てるということが
ある意味トリックになってるというのは
キャストありきの
フジのドラマらしい仕掛けだと
いえるのではないか、と。
単純にドラマの筋を追って
推理する、というのではなく
竹内結子が
「大きな間違いをいていたかも」
というたびに
それまでの流れがフェイクになる
というのは
フジでしかできないでしょ?
石黒賢のキャスティングも
そういうトリックだし
構成が行ったり来たりするからこそ
池田鉄洋が
まだ生きてるかの様に錯覚してしまう
というか
ドラマ全体が物語のトリックに
なってるというのが
なによりも新しいドラマ。
脚本が競作になってるけど
その新しさが
こんなに人によって違うなんて。
『シンメトリー」と今回の
鴨居由佳里
『右では殴らない』が黒岩勉
この人たちで全話やればよかったのに。
ここにきて面白くなってるのに
中盤のたるみからか
数字がのびないのがもったいない。
もう。

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2012/3/14
最終回に向けてやっと!
今週は展開もテンポもいいし
マツジュンもすごく見せ場もあり
ゲストの夏帆ちゃんも魅力的。
これ、これだったら
面白かったのに。
伏線なのか,思わせぶりなのか
わからなかった
松嶋菜々子の父親の事件の全貌が
やっと見えてきて
それを探る為に
偽の依頼をしてくるのがゲストの夏帆ちゃん。
いつもは比較的無愛想な役が多い
夏帆ちゃんが
いまだかつてないくらい
女の子女の子してる。
また、これにも裏があったりするところが
今週は面白い。
マツジュンも
キスした時の唇の感触で
嘘を見破ったかと思えば
格闘シーンでは
切れのあるアクションを見せてくれます。
なによりも
今週は瑛太の不在を感じさせなかった
というのが
マツジュン主演のドラマとして
成立していたな、と。
最終回に期待です。
もういっそ、
今までの依頼もぜんぶ
松嶋菜々子の事件にかかわりが
あったら面白かったのにね。

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