ビジョンは堂々と持って、堂々と語れ。
そこに向かう限り、人は必ず到達する。
そうやって人類はここまで来た。
例えば、“月”への憧れの歴史がそうだろう。
ある国では女性の姿に、またある国では蟹(かに)に、そして我が国では餅をつく兎(うさぎ)に見たてられた。
『竹取物語(かぐや姫)』を思い出してみろ。
人類はあんな昔から月に行きたかったんだ。
その想いは19世紀、ジュール・ヴェルヌの
『月世界旅行』1865年
『月世界一周』1869年
この二作に具現化する。
140年も前に描かれたこの物語は、人間を大砲の弾に詰めてドーンと一発、なんと月まで吹っ飛ばして宇宙旅行を達成する。
そりゃ、大砲の火薬の一発だけで月まで飛ばそうと言うのだから今でこそ、ムチャクチャな理屈だ。
そんな大量の火薬に火を点けたら、ドラゴンボールの戦闘みたいな大爆発だろうし、第一、初速で38万kmの彼方に飛ばすほどの加速は、当の人間だってペチッと潰れるに違いない。ペチッと。何Gかかるんだよと(笑)
が、世界は知ったのだ。
自分たちが信じて積み上げてきた“科学”という理屈が、月へとたどり着か