先日、サンタからお達しがやって来た。・・事にした。
長男が長女に、
「今年のサンタさんは何を持って来てくれるかなぁ」と
私の横顔をチラチラ見ながら言っていたので、
ふと長男の方に向き直り、
「あ。そうだった。言うの忘れてたけど、最近、サンタから
連絡が来てさぁ。悪いけど、不景気だしするから、
どんなに信じてもらっても、18歳の誕生日と共に
サンタさん終了ーーーーー、なんだってさ」と非情な位カジュアルに
早口で言い放っておいた。
すると、長男、鳩が豆鉄砲喰らったような顔で
「え?何?それじゃあ、今年が僕、最後って事?」と聞くではないか。
「そうだよ。終了ーーーーー!だよ、今年で」。
ショックを受けるのか、と思うと、そうでもなく、
長男、ニヤリと笑うと、
「ええー、そうなんだ、なんだよぉ〜、去年の内に言ってくれれば
良かったのにぃ〜」とのたのた言った。
その『のたのた具合』を見たら、
「ああ、もっと早よ終了すれば良かった」と心底思った。
否定しない事が信じている事に決して繋がる訳ではないんだから、
こんな無益な意地の張り合い、サッサとやめるが勝ちなんだよなぁ。
「去年はまだこれ程までの景気失速に陥るとは
予想出来なかったらしいです。サンタも小人やトナカイに払う
賃金が捻出できず、あんまり高齢な子供はご遠慮願いたい、と」
「ちぇーーー」
すると、それまで冷めた顔で長男の話をムカムカ聞いていた長女が
「アッハッハッハッハ〜〜〜〜〜」と高笑いをした。
「思い知れ、ぼん!私なんか12歳で打ち切りだったんだよっ!」
「何言ってんだよ〜、愛〜、時代の流れだよ〜」
「おまえ、それを言うなら時代に逆行だろ?いつの時代に
サンタを18まで信じてる男がいるんだよっ!」
「だって信じてるんだよ〜、僕」
”信じてるんだよ〜、僕”と言った長男の
唇が不自然な形に突き出しているのを見ると、
明らかにこいつ、36歳になってもしらを切る気だったのが
一目瞭然なのがムカッと来た。
ちっ。
16歳をもってして、終了ーーーーー!って、早く言えば良かったよ。
ちっ、ちっ、ちっ!!!

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