◆J1第12節最終日 清水1―0鹿島(11日・日本平) 清水の本田が前半24分、こぼれ球を豪快に蹴り込み、プロ初ゴールで決勝弾。「たまたまです。チームが勝てたことが一番うれしい」と満面に笑みを浮かべた。視察したU―23日本代表の反町監督も「本人にとっても大きかったんじゃない」と笑顔。15日発表の仏トゥーロン国際大会(20〜29日)の選出は確実だ。スタンドに招待した母・千枝子さん(53)へも最高の恩返しができ「(プレゼントは)これ(初ゴール)でいいかなあって感じです」と笑った。
◆J1第12節最終日 清水1―0鹿島(11日・日本平) 清水の元日本代表MF伊東輝悦(33)が、11日の鹿島戦(日本平)でJ1歴代最多となる通算415試合出場を達成した。
静岡・東海大一高(現東海大翔洋高)から1993年に清水入り。初出場の94年6月11日・G大阪戦(日本平)から15年で名古屋MF藤田を抜き単独1位になった。「長くやってるから、そういう数になったね」としみじみ。決勝点の本田が「テルさんから、もっといろいろ学びたい」と語るなど、若手のあこがれの存在であり続ける伊東は「(生後9か月の)子供(長男)が分かるようになるまで(現役を)やりたい」と誓った。
<J1:清水1−0鹿島>◇第12節◇11日◇日本平
清水が1−0で鹿島を下した。前半24分に、速攻からMF本田拓也(23)がプロ初ゴールを決めて先制。この1点を全員で守りきった。順位も暫定13位に浮上。リーグ戦で約5年間勝ち星のなかった難敵を撃破し、清水が巻き返しへ勢いを取り戻し始めた。
気持ちで戦った。終盤の鹿島の猛攻も、清水は体を張って防いだ。リーグ9戦勝ち星のなかった難敵から完封勝利。長谷川監督は「最後まで集中を切らさず、よく戦ってくれた」と選手たちをねぎらった。
堅守を取り戻したことが大きかった。静岡ダービーでは数的有利になりながら引き分け、新潟戦は3失点で完封負け。順位は暫定16位に下がった。持ち味の堅守を取り戻すべく、DF陣はDF高木和主将を中心に「つなぐかどうかをはっきりしよう」と確認しあった。ホテルのミーティングでも「みんなで動こう。気持ちを出していこう」と誓い合った。試合前のアップでは、好機を生かすべくシュート練習も繰り返した。
そんな勝利への飢えが、限界点をも超えさせた。本田ら足をつる選手が続出した。それでも、GK西部をはじめ「とにかくやるんだよ」と鼓舞し合った。「厳しい状況だからこそ、なんとかしたいという気持ちが大きかった」(西部)。先発したFW岡崎やMF枝村も前線からの守備にも労を惜しまなかった。全員が死力を尽くし、暫定13位に浮上。高木和主将が「1人1人が状況を理解してプレーできた」と言えば、殊勲弾の本田も「この一体感を続けられれば、強いチームになる」と力を込めた。
この1勝で、ホーム通算150勝とリーグ戦の勝敗五分にも王手をかけた。長谷川監督は「星を五分にして終われるようにしたい」と、中断前最後となる次節東京V戦(18日、味スタ)を見据えた。「どんどん上を見ていきたい」(児玉)。今季2度目の連勝で、つかみかけた手応えを今度こそ本物にする。【浜本卓也】
鹿島はリーグ14連勝を果たした後、6戦未勝利。「悪い流れを断ち切る力がない」というDF新井場の言葉が現状を象徴していた。前半5分にはMF小笠原のロングボールにFW田代が反応し、GKと1対1。バウンドしたボールにダイレクトで右足アウトで合わせたがGKの正面。難度の高いシュートが決まらず「ワンテンポ待って左足で打てば」と悔やんだ。
過密日程の中でヤマ場の7連戦は1勝3分け3敗。連続未勝利は鹿島史上ワースト2位だ。「どうしようもない順位じゃない。勝って切り替えたい」。必死に前を向くようにDF岩政は言った。オリベイラ監督は「チャンスを生かせず、清水はカウンターで決めてきた。それに尽きる」と話す。7日のACLでは快勝したが、その代償としてリーグでは波に乗れない。