一年がかりで就職活動をしてきたみかん。
このたび、転職先が決定し、タクシー業界から引退することを決意した。
水揚げが下がる一方で、時間を延長しても成果は上がらず、最低賃金さえ稼げない状況で、苦しんできた。
それに、この就職難のご時世、年齢的にも限界を感じていた。
今年に入り、本格的に求人情報を集め続け、何度も履歴書を書いてきた。
何度も不採用を経験し、こんなにも自分は必要とされていない人間なのかと悩んだりもした。
それでも、生活は維持しなければならないし、子みかんを養っていかなければならない。
タクシーの仕事を終ったあと、会社に内緒で、牛乳配達のバイトを始め、わずかながらの収入を足しても、本業の穴埋めが出来ない。
先月、小みかんが週末だけバイトに行ってもらった給料と、みかんの給料の手取りがほとんど変わらなかった・・・。
もちろん、みかんは、保険関係がひかれているので総支給で考えたら違うのだろうけど、あまりに情けなくて、一刻も早い転職を決意した。
自分の理想を追い求めている余裕はない。
自分がやりたい仕事を探している余裕はない。
自分を必要としてくれる会社を探す。
ただそれだけ・・・。
条件は、正社員。
みかんはもう若くない。
今月初旬に応募した会社に面接に出かけた。
採用は2人。
面接は、その日だけで、みかんが3人目。翌日にも何人か面接予定者がいるとのこと。
どんな仕事も狭き門・・・。
期待半分、あきらめ半分・・・。
翌日、全部の面接が終了し、電話がかかってきた・・。
「ぜひ、すぐにでも来てほしい」
どれだけそんな言葉を待っていたのだろう。
ホッとした・・・。
その反面、7年以上も勤務してきた会社を離れる寂しさもある。そして、また1からのスタートをするという不安もある。
ただ、後悔はしていない。
残り、1週間。
みかんがタクシードライバーでいる時間はもうすぐ終わる。
今まで、実際に乗車してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
楽しい時間共有できたことは、みかんにとって何よりの思い出になっています。
明日からの1週間、ラストランに向けて、事故のないよう、トラブルもないよう、最後まで笑顔でがんばります!
またどこかでお会いしましょうね。

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