さて、ブランクの木肌をおおまかに調えたら下地作りに入ります。
ウチの下地行程は
1.木肌ペーパー、穴の整形(説明済み)
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2.ウレタン(真空引き&吹きつけ)
↓
3.ペーパー掛け(#180)
↓
4.サフ、パテ入れ
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5.ペーパー掛け(#240、スポンジペーパーFINE)
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6.サフ
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7.ペーパー掛け(スポンジペーパーSUPER FINE、ウエス掛け)
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8.ベース塗装
となっています。
ここまでで全工程の2/3ほどでしょうか?
塗りやトップコートよりはるかに手間と時間がかかります。
では2番目のウレタンの真空引き&吹き付けについて説明します。
下地の最初の工程としては薄めたウレタンやクリアラッカーに一晩くらいブランクを漬け込むという方法がよく行われます。
木にこれらの樹脂を染み込ませて強度を上げる為です。
漬け込んでみると木からぷくぷくと泡が出て、多少染み込んでいるのがわかりますが、実際染み込んでいるのはほんのわずかの量です。
内部まではほとんど染み込んでいないのが現実です。
そこでお道具登場です。
デシケーター&真空ポンプ。
この方法は
C.C.Baitsさんに教えて貰った方法です。
デシケーターというポリカーボネート製の鍋のような蓋付き密閉容器に樹脂(2液ウレタン)に浸したブランクを入れて、付属のホースから真空ポンプで中の空気を吸い出すというやり方です。
これにより木の導管内部の空気が吸い出され、そこに樹脂が染み込むというものです。
樹脂への浸し方がポイントで、浸しすぎると吸い込みすぎて重くなりすぎたりしますのでそこらへんは経験値が必要です。
ここで先に述べた2液性樹脂の選択が必須となります。
木の内部に吸い込まれた樹脂はもう空気に触れることはありません。
少しずつは固まるでしょうが、ルアーが完成してお客様の手元に届く頃にはまだ固まってない可能性大です。
この状態で高温の場所(例えばクルマのダッシュボード)などにルアーを放置すると、固まってない樹脂が押し出されて表面にブツブツと泡を吹いたようになります。
2液の樹脂なら空気に触れなくても固まるのでこういうふうになりにくいです。(ならない、とは言えませんが)
とはいえ、木と樹脂と塗料で出来たルアーを高温の場所に置くべきでないのは言うまでもありません。
このあと、スプレーガンで同じ2液ウレタンを数回吹き付けて下地工程2.は終了です。
2液ウレタンの多くはクルマ用で硬度もあり、なにより黄変することがないのでルアーには適しています。
釣具屋で売ってる「ウレタンフロアー」という1液のものは、少量で買えてお手軽ですが、ひどく黄変します。
数年前に貰ったとあるビルダーさんのウレタンフロアー仕上げのルアー、最初はキレイなアイボリーホワイトだったのが今ではおでんの玉子(それも二日目)みたいな色になっています。
このウレタン、元々は「フロアー」という名の通り、体育館の床などの表面コートに使う塗料だそうです。(ミキスケくんの請け売りです。)
2液ウレタンの短所は、買える量が多く(4kg缶が最小)、主剤以外に硬化剤、専用シンナーが必要で、3点買うと2万円近い出費になることです。
また、混合してしまうと使い切らないと固まってしまうので、使う分量をよく考えて混合する必要があります。
ちなみにぼくが使ってる2液ウレタンは関西ペイントのPG80 SUクリアーというもので、これはシンナーでの希釈が不要で、主剤と硬化剤を10:1で混ぜるだけで使えるので濃度で悩む必要がなく便利です。
洗浄用以外のシンナーも不要です。
この工程をしっかりやって、ウッドブランクの表層をしっかり形成しておけば、数投しただけでルアーのベリーに亀裂が入る、といったことは起こりません。
表層がしっかりしてないと内部に入った水でブランクが膨張して塗膜をひび割れさせるからです。
ここから表面をツルツルに塗装する為の下地作りです。
先は長いです・・・。

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