教員になるためにはボランティア経験というのも大切なのだそうです。長女もボランティアをやりたくて探していたのですが、大学の授業との兼ね合いでなかなかボランティアができないでいました。4年生になってからはボランティアのために金曜日は授業を入れず、近所の小学校で教育支援ボランティアをやっています。
校長の話では、学校の授業についていけない子供を補助教員として面倒をみて欲しい、という話でした。アスペルガーや多動症の子供なら特別支援学級に入れた方が子供のためになるのではないかとも思いますが、親に『普通の学校に通わせたい』という希望があれば、公立校はそれを拒否できないのだそうです。
長女の担当クラスでは、よそ見をして先生の話を聞けなかったり、隣の子にちょっかいを出したりする子も多いようで、そういう子に勉強を促すのが長女の仕事です。
長女が担当するクラスには『なんでもしてもらって当然』と思っている女の子がいるらしく、筆箱が落ちて中身が散らかっても自分で拾おうとはせず「あら、筆箱が落ちたわ。中身もこぼれちゃったわ。さぁ、どうしたらイイのかしら」と大声で言って、他の生徒が拾ってくれるまで行動を起こさないのだそうです。お家で蝶よ花よとお姫様のように大切に扱われ、何もしなくても済んでしまったのでしょうネ。「でもネ。親がモンスターらしいのよ。それに私は教育支援ボランティアだし、その子は勉強についていけないわけじゃないから、私の範疇じゃないのよネ。下手に言って親が文句を言い出したら担任の先生や学校に迷惑がかかるから、言えないのよネ」と長女。
長女がみているのは4年生。2クラスあるのですが、1クラスは問題のない普通のクラスで、長女が入ったクラスは問題児が多いクラスのようです。担任の先生もベテランで、スポーツマンタイプの素敵な先生のようですが、なにかと問題行動の多い子供が何人もいて大変なんだとか…。ある程度の年齢になれば、理性的に判断できますが、小学生たちは『今』しか見ることができません。本人はいじめのつもりはなくても、イヤな思いをすれば、すぐに手が出てしまったり、泣いてしまったりというのが実情のようです。そして、後ろに控えているのがモンスタペアレンツ…
「そういえば、大学の教授が『小学校の教師は親との関係が大変。中学は親と子供の関係が大変。高校は子供との関係が大変』と言っていたわ」と長女。
私の現在の職場も小学校なのですが、2年生でこんなことがありました。
階段で転んだ子供が「痛いよ〜」と泣いていたんです。そこに来た同じクラスの子が「それくらいなことで泣くなよ」と声をかけました。「だって痛いんだもん」と泣き止みません。そこにまた次々とクラスの子供たちが「どうした?」と来たのです。これが高学年なら「階段で転んで痛いんだって」ということになるのでしょうが、そこは2年生。「俺がこいつと話してるんだから来るなよ」と言ってしまったんです。そうなると、事情がわからない子供たちは「あいつが泣かせた」とはやし立てます。「泣くなよ」と言った男の子は「うるさい!! 黙れ!! あっち行け!!」とキレてしまって、大変なことになってしまいました。
小学生の子供はまだまだコミュニケーション能力が足りません。道徳の授業などでは、かなり立派な発言もありますから、頭ではわかっているのでしょうが、やっぱり手やクチが先に出てしまう子が多いのでしょうネ。
「ねぇ、道徳の時間って、イジメに回る子の方がイイ発言をすると思わない?」と言うと「イジメられる子は消極的な子が多いし、イジメの側は積極的な子が多いでしょ。それとイジメ側の子は、しょっちゅう先生や親から注意されて、道徳的な話を聞かされてるてるから、それを道徳の時間に発言するんでしょうネ」と長女。
なるほどねぇ。今は週に一度のボランティアですが、けっこう苦労も多いようです。これが長女を成長させることになるんでしょうネ。

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