ただ、ただ綴っていくだけ。波のように。
2008/9/6
しなやかな秋
言葉しおりに空想描き
ほろ酔い瞼にあなたを挟み
背を向けしぐさに
自らを落とし
あなたの休まるを
心から愛しく思うはず
なのに
引き際感じ
音を立てずにいれば
あなたからの音
いつまでたっても
この秋の波のように

2008/7/14
「行ってきます。」と
手を振るあなたの優しさに
糸を引っ掛けておいた
出張続きで新婚生活もままならず
もし遠い何処かで
甘い行動に走ろうとしたら
ピンピンと引けるから
呑み過ぎたバニラアイスなあなたが
隣の席の純日本風抹茶アイスを口説いて
混ざり合いそうになっても
1回くらいは許すよ
そんな窮屈な女ではないのよ
でも
あなたのその華奢な骨の隅々にまで
入り込んでいるわたしの存在には
まだ気づいていないでしょう
絶好調なあなたの知らないところで
お皿10枚ほど割っちゃったから
請求するね 後で
安いの選んで割っていたから 大丈夫
今度は言ってみようかな
今は引かない
もっと大事なとこで糸引っ張るから
痛いと思うけどその時は辛抱してね
それでも帰って来てくれたなら
いつも通りの笑顔で迎える
何もなかった振りをしていてね
そう わたしは結婚して
いつのまにかウエハースになっていた
アイスの傍に寄り添い
静かにそっと適温を保つのが生きがいだった
あなたにも随分助けられた真夏
ヒンヤリして愛おしく頼もしくも思えた
やはりあなたがいないと駄目だということもわかった
本当はわたしが嫉妬深かったなんて予想外だった
冷静を装うことも大事なことだと知った
そんな時
苦い珈琲に浸っていた過去も
役に立っているのかなと思えてくる
あなたには
ただお願いがある ひとつだけ
死ぬ間際に
俺は幸せだったよと言って欲しい
たったその一言で
365日は何とか生きられると思う
もっと生きたらごめん

2008/6/13
無防備な あなたが好きで
小さなイビキにキスをしたくなる
あなたの夢の中に入りたくて
身体中触ると
寝返り打つから手を止める
そんなこんな
したり 考えたりしていると
いつしか まどろみ
わたしはあなたの夢をほんのりと
そんな時間が愛しくて

2008/3/16
左手の小指から発信させている
乾いた路面を見るのは
久しぶりで
あちらこちらで
春が転がり始めている
パンジーの淡い黄色たちが
デリケートな春と交差
今まで気づかないでいた
けれど気づいてはいた
固くなっていた冬のような心も
ほどけていくよ
君と繋がっていた
メールは
雪のように融けていったけれど
今のわたしは
それはどうでもよくって
ただ想い出すたび
りんりんとするような
優しい気持ちを
小指から
君に
そのまま送れるほどの
強さも身につけた
だから
大丈夫
いつになったら
そんな強がりを言わなくても済むのだろう
自分しか聞いていないのに

2007/12/28
なみだになった
わからなかった
ふくざつなきもちを
どうたいしょしたらいいのか
わからないかんじょーさえかんじず
でも
きっかけがあり
ふたついっしょになったかんじょー
そしたらね
いっぺんに
なみだになり
あーこうだったんだ
とおもった
ずっと
きっと
なみだをながしたら
おしまいだって
ほんとにおわってしまうんだって
せいぎょしているじぶんがいたんだよね
スーパーでかいものしていても
あ〜らおくさん!ってせなかをたたかれでもしたら
ふっと しんぞうのどこかから
おもいやら なみだやら
ながれてしまうそうで
こわかったくらい
ないぞうのどこかで
ひっかかっていたんだよ
そーゆーことはね
たぶん
ながねんつきあってきたじぶんじしんが
いちばんよくしっていて さわらないでいたんだね
でも
はこにいれて
ちいさくペンで
まーくしていたんだっておもった
ゆめにでてくるほどのものがたりを
そのペンはかくんだ
けせなかった
それでも
なみだはながれなかった
いや
ながそうとしていなかったからかもしれない
みとめているようで
みとめたくなかったからかな
「おわり」というもじを
かなり かなしかったし つらかったよ
ほかのことといっしょになって
なみだ
おちたら
そーだったんだっておもった
やっぱりなみだはひつようなんだって
きのう
めいしゃにいって
じゅうどの どらいあいのしんだん
「きみにすいぶんたらすよ」
いしゃがいったよ
どーでもいけど
めいしゃにいってよかった
すいぶん4しゅるいくらい
もらって
なみだもでるようになったし
きばらしもできたし
まえにすすめるかもしれない

2007/12/8
人生はあと何十年もあるというのに
たった数秒の今を
愛おしんだね
過去の苺シャーベット
そんな冬の苺に
オーラを被せたまま口に含んで
優しい気持ちで思う存分
点線に沿って綺麗に切り取った
1ヶ月のケーリ
数字がイッパツで合った爽快感とは裏腹に
切り取ったものがどうにもこうにも
ぶらさがったままで付いてくる
ちょっと突いてオーラに穴を空けても
すぐさま広がらないように
セロテープで留めてしまう癖どうにかしたくなるよ
ストッキングが伝線したのを気づかないくらいに
過ごしている彼女のように
時には生きてみたくなるよ
この握りしめた手の中に
どれだけの愛おしい記憶が詰められていくのだろう
これから先
少しの隙間をぬって入ってくるもの
想像もつかないものが
今の私を支えてくれている

2007/10/20
今 君が
幸せならそれでいい
心とか身体とか病んだ時
知らせてくれたら
それだけでいい
君の廻りの空気は
澄んでいて欲しい
そしたら
何とかなるよ
七つの夜の香りって知ってる?
ひとつめ
出会った時の香り
ふたつめ
意外な香り
みっつめ
惹きつけられる香り
よっつめ
追い出さなくてはならない香り
いつつめ
追い求める香り
むっつめ
遠くで見つめる香り
ななつめ
忘れられない香り
そのまま
残されているのに 想い出の空を作って
赤とんぼで埋め尽くし
唄を歌う
生きているならいいよ
ななつで閉じてしまうから
哀しいだけだ
やっつめ
秋桜の咲く公園で
ばったり出会うのだろう
何年か先に
何十年か先に
想像する香りで心を包む

2007/9/24
わたしは
生きているくせに
何度か生まれ変わるよ
そこには
自然に美しくくびれた枝が必ずあって
それをくぐるか高く跳ぶのか
どちらでも構わないのだけれど
その両方も出来なくなる時
生まれ変わるよ
枝にぶつかって
転んで
けがをして
泣くのよ
その後
生まれ変わるよ
神様の存在を感じる時が来るの
何も話さなくてもいいの
いきさつは知っていてくれる
枝の向こうには柔らかな木の葉のマット
そこで暫く休んでいると
不思議と活力をもたらしてくれる
チャンスもやってくる いつも
生まれ変わる時は突然で
想像つかないくらいの勢いで
グルグル ぐるぐる
でも生まれる時はそのくらいがいい

2007/9/1
白い卵の殻を破って出てきた
紫のカメレオン
目を見張ってこちらを見ている
赤い道化師も楽しそうに
コンテンポラリーな視線で
冷めてはいけない
熱すぎてもいけない
バランスは
次第に身につけてきた感覚で
上手くユラユラと取っていきたいものだ
純粋なハダカに茶色の毛皮を羽織って
ズキズキする想い出は
一つ一つカードにしてしまおう
嫌なことは裏返しておくのもいい
君との距離も
このくらいがベストだとわかってきたように
わかってきたように思えるけれど
ベストなど本当はなくて
いつも解らずじまいにしておくのがいいのさ
カメレオンの眼はするどくて優しい
道化師に守られながら
裏返しておいたカードを
ゆっくりめくる時は
一枚ずつ大人になれている気がするよ
そして
わたしが謎を楽しみながら生きようとする時
不思議と君も輝いているんだ
理屈ではなく

2007/6/11
風が流れる
手を伸ばす
指で掴む
大切なものだけを
探って
初心に戻す
原点に戻す
ひたすら実行する
くじけても
くじけても
笑顔だけは忘れない
笑顔を失ったら
伝わるものも伝わらない
続ける
続ける
いつか
わたしが掴んだその風が
君を包み込む日が来ることを
信じて
これは
苦悩という仮面を被った
チャンスだと受け止めよう
人として
前進するための
ものだから

2007/6/1
かすかな
糸口を手繰って手繰って
一体どこに辿り着くのだろうか
不安と恐怖と諦めと希望の中
希望に夢を託す
そうしなきゃ
未来は開けない
前とは違う自分がいるんだ
押し潰されて
弱ってそのまま弱ってしまった自分とは
今度は
守るべきひとがいる前提で
頑張っている
頑張るという言葉さえ使えなくなった過去は捨てた
今は
守られたいと願う弱い立場のひとたちを
頑張るという言葉を使ってまでも
守りたい
自分のことなどいいよ もう
かわいいひとたちを守らなきゃ

2007/5/23
時々
屋上からばら撒きたくなるのは
あたしをずっと覆って囲んでいる、キュンとするもの
思い切って
ばら撒いたのに
うまく川に入り込んでしまったキュンたちが
切なそうに 優しく
ウェーブを創り出して
あたしに問いかけてくる
意地っ張りと素直さは
ちょっとしたタイミングの差で押し寄せてきて
ばかみたい
何を求めているのだろう
じれったくて
じれったくて
もうどうでもいいと投げ出したくせに
あたしは
いつの間にか
キュンとするものを
無意識に手早く拾い始めてしまう
本当は投げ出したりしていなかったんだ
投げ出した振りをしただけだった
砂時計の最後の砂が落ちるのは見届けたくなくて
毎回慌てて逆さまにすることと同じだった
そう気付いたとき
さっきはごめんアイシテル
の言葉の魔法は
勇気がいるけど
口にするだけで
空気も未来も変えてくれることを知るのだ

2007/5/7
ワタシを撃って
粉々にしてくれたら
うれしいのに
たくさんのカケラとなって
飛び散って
光のバラードの音符になるの
そしたら駆け巡れるから
どんな高いところでも
狭いところでも
危険なところでも
ワタシは死んだりはしないわ
分身が増えるだけ
四つ葉のクローバーを寝床にして
太陽光線を浴びて
どんどん繁殖していくの
ワタシは
どんなワタシも
ワタシなのです
大きくても小さくても
行きたい処に飛んでいく
ひとかけらの
妖精を夢見る音符のひとつ
あなたを助けることなど
できないと思うけど
話し相手にはなれるわ
ふわふわ飛んでいるから
見つけたらパッと掴んで
ポケットに入れて
お持ち帰りください
お天気の好い日が狙い目です

2007/5/2
知恵の輪が外れた 一転
ジグソーパズルの最後が埋まった 一転
失敗覚悟のステージが成功した 一転
それぞれに通じる
ソーダに似ている 爽快感には
スペシャルアイスを浮かべよう
転んで擦りむいた膝を眺めながら
マキロンに感謝しよう
綺麗に浄化されちゃってさ
思いっ切りスッキリしたよ
たった1グラムの幸せなんだけど
500ℓのバスタブに
薔薇の花びらが1000枚浮かんでいるようだよ

2007/4/27
さっき指先で転がした満月が
うふふと笑って
遠くへ伸びていった
あたしの歩く路を
導くように照らしながら
薄い
真四角の石
地面に散らしながら
あたしの足は
その石に触れるだけで
まるで宇宙の中を漂っているよう
ツキュン ツキュンと
足は小さな音を立てて弾みながら
進むよ
いつの間にか
頭についているピコポコした
可能性スイッチ付きアンテナ
驚くあたしに
「早くONしなさい」と満月が言った
そして笑いながら もっと遠くへ伸びていく
どこへ行くの
伸びるほど小さくなる君は
それを犠牲とは思わずに
案内を続けてくれた
痛いはずなのに
真っ暗なトンネルの中で
紅い花を見つけた
アスファルトの ひび割れた切れ目からは
夢を拾った
もう夜も深くなった頃
君は
もうそれは か細い三日月となっていて
でも明日からまた大きくなるから
大丈夫だと
うふふと笑いながら言った
No33の役目だとも言った
そういえば あたし
No15の頃
似たようなことをしたこと思い出したよ
何番の君にだったかは
もう忘れてしまったけれど

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