24歳になった。
今日は本当に素晴らしい日で、私は世界でいちばんしあわせな24歳をむかえることができた。
今日は、感謝があふれでる。
今日は朝からそわそわ。
いつもと同じ景色であるはずなのに、通勤電車すら楽しく乗れてしまう。
手帳の予定をみて、にこにこが止まらない。
でも、こういう日に限って16時に終わるはずの会議が18時半まで延びるという不測の事態。
私の誕生日会をひらいてくださる元職場の先輩たちに申し訳なく、全力疾走して元の職場へ。
感覚を忘れてしまえるくらい、心から楽しみだった。
地元のパスタ屋さんに行って、4人で乾杯。
「おめでとう」のシャワーを浴びて、私は幸福で気を失いそうになる。
「生まれてきたことへの惜しみない祝福」
それをこのままの私で受けられることが、何より嬉しかった。
じゃじゃーんと先輩が取り出したのは、自分の携帯電話。
「文明の利器です」と、元職場の先輩たち4人から、お祝いのメッセージが動画で。
受付に置いてあった花をかかえながら、マスクをしてごにょごにょ話すシスター。
やさしい人たちの、笑顔。
「あれ、24やっけ?30やっけ?若い30やな〜」と、冗談を言い合っている声を聞いて、心がふるえた。
料理が出始めて、何度もおめでとうを言ってもらって、何度も乾杯をした。
本当にささいなことにも笑い転げて、男ごころのレクチャーを先輩から受けて、「ちょっと大人になりました」と笑顔で返答。
仕事終わりの後輩が合流して、あらためて5人でわいわい。
すると、後輩のかばんから「丑年なので」と、牛のかぶりものの帽子が。
「としおんなですから!」とのりのりでかぶってしまった。
誕生日は、ひとをすこし高い場所に連れて行ってしまうみたい。
後輩の持ちねたの手品やら、初恋の人の名前やら、思い出と現在がごちゃまぜになった場所で、私はごちゃまぜの会話を楽しく思った。
料理もすべて出てしまったあと、急に店内が暗くなって、大きな音楽が。
DJさんがにこにこして、曲を流しだす。
そうすると、私のもとにケーキが運ばれてきて。
ケーキには「誕生日おめでとう」の文字が。
幸福すぎて、泣きそうになった。
生まれてきてよかったですと、いろんなひとに伝えたかった。
プレゼントをたくさんもらって、しかも何だかお笑い要素をふんだんに盛り込んだプレゼントがあって、私はおなかをかかえてずっと笑っていた。
鹿のおきもの、どこに置こうかな。
世界で一番しあわせな誕生日。
よろこびもかなしみも、ひっくるめて。
私をはぐくんでくれたすべてのひとにありがとう。

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