6月の第1回演奏会ではホルストの第2組曲を取り上げました。今回のクリスマスコンサートでは、このホルストと長きに渡り友人だった、ヴォーン・ウィリアムズの「イギリス民謡組曲」を取り上げます。
V=ウィリアムズは、ホルストの影響を受けてイギリスの民謡収集をはじめました。ホルストの第2組曲と同じく、イギリス各地の伝承曲・民謡のすばらしい音世界をしたためて、それぞれに個性ある組曲が出来上がりました。
この当時、吹奏楽団(軍楽隊)用の純粋な楽曲が少なかったこともあり、隊からの委嘱作品でありながら、吹奏楽の名曲、または教科書のような曲としていまなお演奏され続けている名曲です。
組曲は、合計8曲の民謡をちりばめ、3つの曲からなっています。
1曲目では、ちょっとませたお嬢様の恋心がテーマの「日曜日には17歳」、キュートなテーマが特徴の「可愛いキャロライン」の各フレーズ使用して、イギリスの色香濃いスタンダードマーチに。
2曲目は失恋した女性の心を描いた「愛しいわが子」、そして良き日の思い出を語る「グリーン・ブッシュズ」の2曲で苦いラブストーリー。
そして3曲目はサマセット地方の歌のメドレーをマーチで。牧場の淡い恋がテーマの「朝霧を吹き払え」、ドイツ人の誇り「高きドイツ人」、若者の成長を語る「とても高い木」、そしてイギリス紳士一流のスマートな洒落「ジョン・バーリーコーン」で麦をたたえ酒をたたえます。
作曲当時に発祥した歌も含まれているらしく、総じて20世紀初頭のイギリスの空気感がそのまま伝わる素敵な楽曲!
私は残念ながらイギリスを訪問したことがありませんが、イギリスの色香のようなものが少しでも表現できるような演奏がしたいですね。

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