皆さんは「浦河べてるの家」を知っているだろうか?
詳しくは
こちらを見て欲しいが、簡単には精神障害者を経験した当事者の活動拠点です。こう書くと精神障害者の授産施設かと思う人が多いかもしれないが、一言では言い表すことができないなんともユニークな活動をしているグループです。
小規模多機能型居宅介護でもこのべてるの家から学ぶことがとても多いのです。
「問題を探したり解決しない」
病院の治療や看護の現状は、依然として問題探し改善するという「問題志向」のアプローチに陥りがちである。しかし、「関係性」を治療や援助の土台にすることが精神科であるならば、そこは「問題とは何か」がつねに問われる場でもある。
べてるの家の現実をみても朝に起きられないとか、根気が続かないという一人ひとりのかかえかた「もろさ」は全く改善されていない。にもかかわらず、そのことが助け合いを生み、逆に多くの仲間の参加を促している。
SST(認知行動療法のひとつ)とは、問題探しをしないで自立的な課題解決を促す手法ということができる。本来SSTは「問題志向」ではなく「希望志向」に基づいたプログラムなのである。ポイントは「良かったところ」の指摘と「さらに良くする点」の提案によってセッションが展開されることである。
べてるの家「非」援助論より
小規模多機能型居宅介護事業所においても、「問題志向」型で利用者のカンファレンス等が行われていることが多いのではないだろうか?ケアプランや小規模多機能型居宅介護計画書についても「問題志向」型になってはいないだろうか?
べてるの家では「三度の飯よりミーティング」というほど、ミーティングを繰り返すそうだが、あらゆる話し合いが、「良かったところ」の指摘と「さらに良くする点」の提案という方法で実施されているという。
「デイサービスにいる時間を支援+ショートステイにいる時間を支援+訪問介護をしている時間を支援」するサービスでは「問題志向」により問題を解決しリスクマネージメントを行うということも可能であるが、小規模多機能型居宅介護の「通いサービス+泊まりサービス+訪問サービス」という365日24時間の生活を支えていくという支援に立つためには、「良かったところ」の指摘と「さらに良くする点」という提案が必要だろう。
「デイサービスにいる時間を支援+ショートステイにいる時間を支援+訪問介護をしている時間を支援」から本来の小規模多機能型居宅介護の「通いサービス+泊まりサービス+訪問サービス」にしていくためには、「べてるの家」から学ぶべきことはかなり多い。