プチ家出状態だったたからくんが、とりあえず家に帰ってきました。
「
勝手に泊まって、すみませんでした」と照れくさそうに言って、それから「
ミニ旅行っつーか、行ってきましたもごもごもご」とつぶやき、それから前と同じくテレビ見たりぼけーっとしてました。
帰ってきたとき、手に持っていたのが小さな巾着袋とクリアファイルだけだったので「なんなんそのクリアファイル。パンツとか持って行ってへんの?」と聞くと、クリアファイルは夏休みの宿題。でもって、ちょこちょこと帰ってきたときに着替えてるから着替え等の荷物はなかったとのこと。きちんと洗濯物を出し、宿題持って行く家出って、なんやねんそれ中途半端。
とはいうものの、この夏休みの彼の行動は、途中3〜4回帰ってきたとは言うものの、そして行き先は分かっているとはいうものの、やはり自立への闘いみたいなもんなのでしょう。。。親の制止も振り切って、荒々しく超不機嫌に家を出ていく姿には私も動揺し、胃が痛くなり、「
出ていきたいのはこっちのほうじゃぁああっ!!!」と叫びたくなるのでした。
といっても、ずっと不機嫌なわけではないところがまた、思春期的というべきか。
いったん帰ってきた時は、いつものように「
お願いしますお母さん小遣い下さいっ」とおどけてみせたり(でも際限なく要求には応えられないし、筋の通らない金遣いにはNO!なので、むすっとして
そんなんイヤや と拒否したらまた無言で出ていって無断外泊…おいっ!怒)、時には「
耳掃除してくれ」と寄ってきたときもありました。してやりましたとも、耳掃除。
なんやねんなんやねん!矛盾しすぎ!気まぐれすぎ!!と振り回されつつ、悩んだ時にはいつも本に頼る私、やけ買い大人買いした何冊かの本を読んで、そこに書いてある中にいくつも、たからくんどんぴしゃりを見つけて納得したので紹介します。これから中坊を育てる皆さんにとっては、もしかしたら参考になるときが来るかも。
すなわち。
『M爺さんの非行学ことはじめ』――現代の「非行」とどう向き合うか 正木信二郎著
第三章「状態としての非行」の中に
A反抗型・Bパフォーマンス型・C逃避型・D自傷型という4つの類型が紹介されています。
で、この「C 逃避型」がまさしくたからくん!ちょっと抜粋してみると。
逃避型とは…高校受験などの目前に迫った課題に直面することができず、問題を回避する目的で行動するタイプ。家出や外泊、夜遊びなどがよく見られる行動。傍目からはお気楽に遊びまわっているように見えますが、本人たちは自分の問題に直面するのがこわくて、一寸伸ばしに先延ばしをしているのです。その不安を忘れるために必死になって遊んでいるようなところがあります。
実はこの本の著者、正木先生とは、先日広島で行われた日本母親大会分科会でお会いしてきた。先生は「
友達と連れ立って悪さしている子たちは、大丈夫です。」と慈愛に満ちた?まなざしで言っていた。そうか。大丈夫か。そうだよな。
本の中に、「逃避」を弱さととらえる向きがあるけれど、それは違う、との指摘もありました。「
(逃避は、)危機回避のための安全弁である」と意味づけ、「
一旦引いて次に備える、向かい合えるだけの余裕ができてから改めて挑戦する、そういうゆとりを子どもたちのために社会全体で考え、用意していくことが必要なのではないでしょうか。」
そう締められた節を読んで、はたと思いだした。たからくんは小学校になじむにも時間がかかって、小1で不登校だったなぁ・・・ということ。基本、この人は実は繊細で敏感なタイプで、へんにこだわりが強い頑固者。「直面」できる心の準備ができるには、まだしばらく時間がかかるのか?と、思いました。
おなじみ、高垣忠一郎さんの
『揺れつ戻りつ 思春期の峠』も再読しました。
3章 思春期の「甘え」と「退行」
思春期に心が揺れるとき、心のバランスを保つため、誰かに寄りかかり、甘えることがある。親離れをしてゆく一方で、親に甘えを示すことがある。
と、そして「よくある甘えの一例」として紹介されているのが「耳掃除」でした。あはは。
要するに、中3夏休み、繊細なタイプ、ついでに3人きょうだいのまんなかっていうのも、見る人から見ればあまりにも典型的な行動パターンってことらしいです。
* * *
そういうわけで、もう、分かりました。
たからくんは、放っとくしかない。あかんことはあかんと親の価値判断は伝えつつ、決めるのは本人。一線を引いて、あとは時間を待つしかない。
ですから、あとは問題となるのは私です。振り回されて心の消耗が激しく、早く充電してください状態の母ちゃんのほうです。
思春期子育てに関しては、親に子育てのアドバイスをするよりも、親をどう支えるかを考えるべき。誰か私を支えるべきwwまたは、私、能動的に誰かに支えてもらうためどこかに出かけるべき。あるいは、子どもや家族の動向など気にせず、自分がやるべきことやりたいことを最優先にして思う存分レポート作成に精を出すべし!!

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