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2005/8/29
「永井荷風の文学散歩/銀座」
文学散歩
文学散歩シリーズ第3弾
2005.8.28
今回の、「文学散歩」のご案内は、このブログの下に句集「亜大陸」を紹介しているが、その句集の俳人、渡部氏である。
数寄屋橋交番に午後2時30分集合。
なかなか全員が揃わず、ひとり終点のそば屋さんで合流することが電話で確認できて、3時まえやっと、スタート。
永井荷風が、「断腸亭日乗」を書き始めた頃、大正4年ごろから京橋区に住み始める。そして、銀座のカフェー通いを頻繁にしていたらしい。
江戸時代に、能役者の住まい「金春(こんぱる)屋敷」があった名残ので、金春通りと名付けられている通りに、黒猫意匠の宅急便取扱所がある。今日的なお店と思うが、如何にも金春通りに相応しい古風な佇まいであった。
表通りに、「since 1899」と看板が掛かっている、ビヤーホール「ライオン」がいまも同じ場所に建っている。
荷風は、店として品のよかった当時はカフェーと呼ばれたようだが、「ライオン」より、新しくできた風俗度の高い「タイガー(太訝)」へ好んで出かけたようです。「タイガー」は今日、消失しているが、「ライオン」のはす向かいにあって、現在のワシントン靴店の隣あたりになるらしい。
銀座の表通りから築地方面へ、いま、首都高速が走り、昔、築地川だったと言うから、驚きである。亀井橋を渡り、築地警察署の前を通り、荷風の家のあった築地2丁目へ行く。
築地2丁目の交差点に、鰻屋の「宮川」がある。横浜にもあり、時に食べに行くが、ここが本店という。
この路地あたりが荷風が住んでいたのではないかと立ってみると、如何にも、当時を偲ばせてくれる小綺麗な古い家があった。徹底して個人主義を通した荷風は、幾人の女と築地二丁目の家で暮らしたのだろうか? 女とどんな暮らしをしたのだろうか?
荷風の住んでいた当時から、荷風の「雪解」などにも出てくる築地本願寺がすぐ近くにある。
震災で焼けて、荷風が眺めただろうと思われる建物ではない。この本堂の再建は、東京(帝国)大学工学部教授・伊東忠太博士の設計による古代インド様式で昭和六(一九三一)年に起工、三年後の昭和九(一九三四)年に落成されたもの。
京都にある、西本願寺の築地別院ということですが、本院とは似ても似つかない異形の寺院に、私は、初めて訪ねたので、唖然としてしまった。
最後に、「断腸亭日乗」に、「つれづれなるあまり余が帰朝以来馴染みを重ねたる女を列挙すべし。」と書かれ、載っている名前を挙げておこう。
[原本数字朱書]
一
、鈴木かつ
二
、蔵田よし
三
、吉野こう
四
、内田八重
五
、米田みよ
六
、中村ふさ
八
、野中直
七
、今村栄
十三
、関根うた
十二
、清元秀梅
十一
、白鳩銀子
十五
、黒沢きみ
十六
、渡辺美代
この外臨時のもの挙ぐるに遑(いとま)あらず、
[欄外墨書]九、大竹とみ
[欄外墨書]十、古田ひさ
[欄外墨書]十四、山路さん子
朱書にある女性と、墨書にかかれた女性と、荷風の中で何が違うのだろうか?よく分からない。
「この外臨時のもの挙ぐるに遑(いとま)あらず」これには、思わず失笑してしまいました。
今回も楽しい文学散歩であった。渡部氏に感謝して、簡単ですが、この辺で、銀座の文学散歩のメモを終了にしたい。
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投稿者: しゅう
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