茜空ぶらんこ軋み又きしみ 下山光子
文学の森「茜」下山光子句集より。
これは一口に言えば、幼い頃への郷愁感、ノスタルジアを詠んだものでしょう。
懐かしくて、特別に広げたアルバムというようなことでは無いように思う。。。
一人の静かな時間に、何か、どうしたことか、日によって、しきりに幼い頃が蘇えってくる・・・そんなことって、ある程度、年を寄すとあるのではないでしょうか。
茜空は、自分の心の中に広がる空なのでしょう。ぶらんこがふと軋む・・、それほど寂しいと言うのでもないのだと思う、とてもいい幼い頃の思い出があるのだ。
美しい心象俳句だと思います。

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