第三章 ゲドと第12小隊
第12小隊
クイーンがゲドのひきいるハルモニアの国境警備第12小隊に加わって
もう何年たつだろう。
傭兵稼業は金が全てだが、信頼できる仲間とすごすのは悪くない。
酒飲みのジョーカー(クイーンも酒量では負けてないが)、
女好きのエース、
無口な若者ジャック...
にぎやかなチームがクイーンは気に入っている。
リーダーのゲドは無口で何を考えているのかよくわからないけど、
腕はたつし見通しも確かでクイーンも他のメンバーもとても頼りにしていた。
今回の仕事は「炎の英雄」とともに活躍した「炎の運び手」の残党をさが
せという雲をつかむような任務。手がかりを求めてクイーンたちはリザー
ドクラン本拠地「大空洞」へ向かった。

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