□「スロー・ゲーミング」の勧め:なりきろう!
「量のゲームから質のゲームへ」...あてもなくウロウロして「ゲーム
世界」になじんだら、今度はゲームの中のキャラになりきってみましょう。
元々RPGは「ロールプレイングゲーム」の名前のとおり「役になりきっちゃ
う」ゲーム。「ドラクエ」シリーズのように主人公=プレイヤーの図式
だけだとちょっと当たり前。ここはひとひねりして「敵役」なんかどうで
しょう?
例えば「バイオハザード」シリーズのウェスカー。「アンブレラ」の有能な
研究者だった彼が野望にやぶれ、ラクーン警察の隊長、さらに転々と...
「人であること」を捨ててまで彼が目指したものはなんだったのでしょう?
実に興味深いです。
例えば「ゼルダの伝説」のガノンドルフ。女だらけの一族に生まれた彼はさ
ぞ屈折した少年時代をおくった、のかもしれません。その屈折が「トライフ
ォース」の力を得て「世界の王」になる原動力になった?これまた興味はつ
きません。
□「スロー・ゲーミング」の勧め:リ・ゲーミングしよう!
平野啓一郎の勧める「スロー・リーディング」の方法の一つが時間をあけて
同じ本を再読する「リ・リーディング」。時がたつと感じ方も経験も変わる
ので、きっとより深い感興を得ることができるでしょう。
ゲームの場合、ハードの制約があるので10年、20年前のゲームの「リ・ゲー
ミング」はちょっと難しいかも。でも、5年前くらいのタイトルなら問題な
いでしょう。こんなのよくクリアできたなぁ、なんて感慨にふけったりして。
リメイクされた名作、例えば「FF III」なんかをプレイする「擬似的」な
リ・ゲーミングも楽しい。「ゲーミング」とはいえませんが、ゲームの画面
を録画しておいてしばらくしてから見直すのも味がありますよ。
□「スロー・ゲーミング」の勧め:「ゲーバナ」しよう!
読書もそうですが、ゲームはそれ以上に「ゲーバナ」、ゲームの話しをする
のが最高に楽しい。本の場合は「読後」になるのでしょうが、ゲームだった
ら「ゲー中」でも「ゲーバナ」を楽しめます。私の場合、メールやブログを
通じての「おとゲー」編集部やゲーム仲間たちと話しもよくしますが、なん
といっても一番の「話し相手」は娘たち。
このところ次女が「ラジアータストーリーズ」にはまっていて、私が帰宅す
ると「ここまで進んだ」とか「○○(仲間になるキャラ)はつかえない」と
か話しをしてくれます。先日、すごく哀しそうにしてるので「どーした?」
ときくと「セーブを忘れた...」とシクシクしてましたが。
DSなんか通信の仕組みをいかして「すれ違いゲーバナ」なんかできると楽し
そう。「おとゲー」も「ゲーバナメルマガ」?としてがんばりますよ!
※「おとゲー」2006/9/15号掲載

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