□「ドラクエIV(DS版)」の「新要素」
「ドラクエIV」(「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」)。いわずと知
れた国民的RPGの中核をなす「天空三部作」の第一弾。1990年にファミコン
で発売された後、PSで2001年にリメイク版、そして昨年11月にDS版が発売さ
れました。
今回プレイするDS版は、PS版をベースにしながらもDSの「ダブルスクリーン」
をうまく活かした表示が最大の特色。戦闘シーンでは上画面にはキャラクター
のステータス、コマンド、作戦などが、下画面にはモンスターとの戦闘場面
が表示され臨場感がアップしてます。それ以上に面白いのが町やダンジョン
の中での表示。上下画面に連続して町やダンジョンの様子が表示され携帯機
ではなかなか体験できない空間の広がりを味わえてグッドですね。
□全5章の「オムニバス」
「ドラクエIV」といえば全5章の「オムニバス形式」のシナリオで有名ですね。
もちろん1章から順番にプレイしていくわけですが、1-4各章はストーリーとし
独立していて章ごとにプレイヤーが操作するキャラクターも変わるわ、レベル
も1からのスタートだわと他に例をみないユニークなつくりです。
第一章「王宮の戦士たち」、王宮戦士「ライアン」が主人公。王様の命令で子
供の失踪事件の解決に向かいます。シナリオのボリュームも短く「ドラクエIV」
に慣れる練習ステージの要素が強い感じです。
第二章「おてんば姫の冒険 」、男まさり(でもルックスは可愛いです)お姫様
「アリーナ」が武術修行の旅にでます。お供に回復役の神官「クリフト」と魔
法使いの「ブライ」がついて、本格的な戦闘が楽しめます。元気満々のアリー
ナ、すばやさが高くて戦闘でも頼りになりますね。
□「トルネコ」の「旅立ち」
第三章 「武器屋トルネコ」。このタイトルが生んだ最大の人気キャラ、武器
商人のトルネコ。丸顔に鼻ヒゲ、ちょっと太めのボディのこのキャラが後に
「トルネコの大冒険」シリーズでブレイク?したのは周知のことでしょう。
第三章の冒頭では将来「世界一の武器商人」になるという夢をもつトルネコ
がせっせと武器屋の店員のアルバイトをしてお金をため、やがて愛する妻と
息子を残し旅立つシチュエーションが印象に残ります。なんだか昔、幼かっ
た娘とカミさんを残してアメリカへ長期出張に行ったころを思い出しました。
第三章の後半も興味深いです。冨を築いたトルネコがついに自分の店をもっ
てレイクナバから妻子を呼び寄せる場面なぞまるで映画の一場面のよう。
堀井雄二 氏のシナリオが冴え渡りますね。
で、第四章...
おっと「今宵はここまでに致しとうございます」(BY 若尾文子)
※「おとゲー」2008/1/18号掲載

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