□「デビルメイ」の「スタイリッシュ」
クールなデビルハンターが主人公の新たなアクションゲームの話を知ったの
はもう8年くらい前にになるでしょうか?「バイオハザード」の生みの親で
であるカプコン(当時)の三上真司氏が当初「バイオ4」として企画してい
たのに、ディレクターの神谷氏(当時)が思い切りぶっとんだものを作って
きたので方向転換したというので興味を引かれました。
そして完成した「デビルメイクライ」は期待に違わぬ出来。世界設定、シナ
リオ、キャラデザインそして「スタイリッシュ」なアクション...アクシ
ョンアドベンチャー史上に残る傑作でした。アクション苦手の私ですが、そ
のハードさに苦しみながら思い切り堪能させてもらいました。
□「デビル4」の「悪魔の右手」
続編の「デビル2」は、やや易しめに、その反動か「デビル3」はまたハー
ドにと2年周期で「デビル」は制作されてきました。が、偉大な初代と比べ
るとどーも今ひとつ。まあ「3」は「バイオ4」と同じ年に出たので余計に
物足りなさを感じたのかもしれませんが。
そして次世代機「PS3」の「デビル4」。主人公はダンテから「悪魔の右手」
をもつ若いネロに。長剣を振り回し、銃を撃ちまくる基本アクションはこれ
までの同じですが、新機軸は「悪魔の右手」を駆使して悪魔を引き寄せて
ボコボコにできること。「ゼルダ」の「lクローショット」を似たアイデア
ですが、「つかんで投げまくる」、快感ですね。
□「フェルムの丘」の火炎獣
「4」の舞台は2000年前に悪魔の帝王を封じた「魔剣士」スパーダをあがめ
る「魔剣教団」の町、フォルトゥナ。物語は突然現れた「赤の男」(ダンテ)
が、ネロの目の前で教団の教皇を惨殺する場面からスタート。逃走した「赤
の男」を追跡してネロの冒険が始まった...
当然のごとくネロは行く手をさえぎる悪魔をバッタバッタと切り倒す、わけ
ですが「悪魔の右手」の使い勝手がすごく良くて頼りっぱなしでした。
「フェルムの丘」でネロを待ち受けるボス悪魔が火炎に包まれた「ベリアル」。
炎の表現の見事さはさすが「PS3」。ヒット&アウェイでダメージを与え続け
るとベリアルの炎が消えるので一気に攻め込むチャンス。ゲームモードを
「ヒューマン」(EASY)にしたので楽にクリアできました。
□「妖艶」のグロリア
フォルトナ城の探索に向かったネロ。突然頭上から悪魔にまたがった銀髪の
美女が!華麗な技で悪魔をたちどころに屠った妖艶な美女がネロに微笑みか
けた。「あなたがネロね。私はグロリア」。
PS3の描画力がフルに力を発揮するのは悪魔より美女?グロリアはムービー
にしか登場しないのが残念でございます。
個人的にはグロリアとごいっしょしたいところですが、フォルトナ城内の仕
掛けにオタオタしながらネロと冒険を続けることにいたしましょう。
※「おとゲー」2008/5/23号掲載

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