■「遥」の「おじさん、アレアレ」攻撃
桐生がかって愛した女性の一人娘、遥。すっかり成長した今では「アサガオ」
の子供たちにとっては頼れるオネーサン。でも桐生と二人だけのときは3年前
に出会ったころのように甘えて「おじさん、アレアレ」とおねだりしまくる
のであった。
「1」で桐生と出会ったころは9歳だった遥も12歳になりめっきり年ごろの
少女らしくなりましたが「おじさん、アレアレ」攻撃は健在。おねだりをか
なえて信頼度をあげたいのはヤマヤマですが、ストロベリーパフェや海ぶと
うシェイクからエスカレートしてステーキハウスでホタテ貝柱やボーリング
で270点なんて難題に。さらに成長したどんなふうになるやら...
■「真島のにいさん、ごっついなぁ」
桐生の元に届いた一枚の写真。それは沖縄のリゾート開発をめぐる利権にか
らむ防衛大臣と密会していた「嶋野の狂犬」真島吾朗だった。真実を問い詰
める桐生に「たとえ俺がそいつに嵌められたとしても、タダで口割るような
ことは出来へん。」真島のにいさんはニヤリと笑った...
超武闘派極道、真島吾朗も「3」では40代半ば。それでも自分の信じたこと
には筋を通し、ガチンコで戦いぬく生き様は変わらない。「「桐生ちゃんは
ごっついなぁ」という真島のにいさんこそ「ごっついなぁ」ですね。
■「インテリ極道」の「悲哀」
抜群の頭脳を駆使して株取引と不動産業で巨万の富を操る「インテリ極道」
峯義孝。すべてのシナリオは峯の「暴走」からはじまっていた。東都大病院
の屋上で対峙する桐生と峯。「俺が俺なりの教え方で、お前に教えてやる」
そう言って桐生は上着を脱ぎ捨てた...
桐生とおなじく孤児だった峯。「金」がすべてとわりきれず極道の世界に
「絶対的な絆」を求めた峯。「3」の裏の主人公というべき峯に語りかける
桐生の言葉はアツイです。ラストシーンは「さすがは龍が如く」、思わず
唸ってしまいました。
■攻略を終えて:「リアルな正当進化」
PS3の「龍が如く 見参」の時代劇の世界から再び現代に戻ってきた「3」。
PS2時代と物語の骨格やシステムに大きな変更はありませんが、やはりその
圧倒的な描写力が作り出す「リアリティ」は素晴らしい進化ぶりです。よく
海外のヒット作「GTA」シリーズとの比較を耳にしますが、「龍が如く」は
生きている「街のざわめき」の再現が素晴らしいです。
サブストーリーも含めると相当なボリュームなのでそれなりの覚悟がいりま
すが「日本のゲーム」を代表するタイトルであることは間違いありません。
さて早くも「次回作」の制作が発表されました。「4」ではなく「次回作」
とのことなので「外伝」的なタイトルになりそうな気がします。個人的な
お願いとしては若かりし日の真島吾朗が香港で大暴れする「嶋野の狂犬、
九龍で吠える!」なんてどうでしょう?名越さん(シリーズ総合プロデュー
サー)、一つよろしくお願いします!
※「おとゲー」2009/6/26号掲載
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