■主人公は「守護天使」
RPGの主人公を大別すると「饒舌型」と「無口型」に分かれるのは皆さんご存
知のとおり。「饒舌型」は特定のキャラが設定された主人公に感情移入して
映画をみるようにRPGを楽しむ。FFXやグランディアががその典型でしょう。
「無口型」は主人公はプレイヤー自身という設定で物をしゃべらない。より
自分自身の体験としてRPGをの楽しめる、もちろんドラクエがその代表です。
ドラクエの主人公は運命に選ばれた「勇者」が定番ですが、「IX」の主人公
は人間ならぬ「守護天使」。ところがあるとき「天使界」が何者かに襲われ
主人公は地上に転落、天使の輪も羽も失ってしまう...
もう一つの特徴はキャラメイク。「モンハン」などで今ではおなじみですが
男女の別や髪型、顔立ち、目の色など好みで設定ができます。ただバリエー
ションがそんなにないのがちょっと残念。私はツンツン頭の少年にしました。
■「無口な仲間」と「ガングロ妖精」
ウォルロの村を旅立った主人公。人助けをしながら天使界に戻る方法を探す
ことに。セントシュタインの城下町の「ルイーダの酒場」では冒険の仲間を
募ってさらなる旅へ...
「無口型」のRPGであってもストーリーの展開の中で加わる仲間は結構味付
けが濃くてよくしゃべるのが一般的。「ドラクエVII」も「VIII」もそうで
した。ところが「IX」の仲間は主人公と同様キャラメイクができる「無口」
で「無個性」。冒険の途中で出会うイベントにも全然参加せず。ひたすら
脳内補完が必要になりますね。
おっと一人例外が。主人公のお供をする妖精のサンディーはうるさいぐら
いしゃべりまくり。しかもサンディー、金髪、ガングロの「ギャル」。
「超うける」、「ありなくね」などとギャル言葉で盛り上げてくれます。
ネット上ではドラクエの「剣と魔法」の世界観を台無しにするとブーイン
グの嵐ですが、「ま、ありなんじゃね」
■「錬金釜」の進化
RPGではモンスターを倒してお金と経験値をかせぎ、武器や防具、アイテム
を買うのが定番。「ドラクエVIII」ではお金がたまらず一苦労。代わりに
用意されていたアイテム合成用の「連金釜」もイマイチ使いずらかった記憶
があります。時間がかかるし合成がおわるまで何ができるかわからない。
このへんは「IX」で改善されていて、世界の各地で錬金の「レシピ」を学ん
で「レシピ」にあるアイテムを集めて合成すれば一発オーケーでございます。
「錬金」のアイテムは世界の特定の場所に落ちていていったん拾っても時間
が経過するとまた復活。レベルを上げつつアイテムを集めるのはなかなか楽
しいです。
手ごわいボスモンスターとの対戦前には強力な回復薬「特薬草」をガンガン
錬金しておくとグッドですよ!
(To Be Continued)
※「おとゲー」2009/9/18号掲載
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