2007年の筑波大−日体大の定期戦。それは「U-18」(18歳以下の日本代表)
のゴールデンルーキー「新人三人娘」、服部直子、福士佳恵、宮本理沙の
デビュー戦。「U-18」がそれも3人同時に筑波に入るなんて...私は
「この先4年間筑波は安泰だ!」と、思わずほおがゆるんだものでした。
最初にスタメンに名を連ねたのは服部直子。1年生ながら彼女の高さとパワー
は驚異的でした。
次に名をあげたのが福士佳恵。180cm の長身とは思えないスピーディーで
スムーズなプレイで得点を量産。服部とのツインタワーは筑波の強さの象徴
でした。
「キリ」というコートネームをもらった宮本理沙は...出遅れました。
PGには児玉美奈子、有明葵衣、水谷佳代。SGには大鷹さおりという突出し
た存在がいてなかなかプレイタイムがもらえない。性格が優しいのかちょっ
と周囲に遠慮しているようにもみえました。
しかも昨年のリーグ戦は負傷のため前半欠場...
しかし昨年10/18の拓大戦。キリは復活。スピード感あふれるプレーが素晴ら
しかった。右足をピョンとあげる独特の3ポイントはインカレでもその後の
オールジャパンでも見事でした。
そして4年生となった今年の関東大学女子バスケットリーグ戦。
最終戦の相手は、リーグ戦を連覇した「宿敵」拓殖大学。
両チームの意志と意地がぶつかりあった「ビッグゲーム」でした。
第3ピリオドまでは...最終ピリオド、「シュートを決める」確率で
拓大が筑波を圧倒。
筑波大 67 - 83 拓殖大
ファウルがかさみながらも第4ピリオド後半まで佐藤梓を温存できた拓大の
「余力」が筑波を上回った感じでした。特に川上聖子のガッツに感銘を
受けました。リバウンドにルーズボールに飛び込んでいく思い切りのよさ、
勇気、スピード...拓大はまた一つ強くなったようです。
筑波大、敗れたものの拓大との差は紙一重。3ポイントを含めたシュート
確率のアップがインカレへの急務でしょう。
しかしこの試合の宮本理沙は素晴らしかった。20得点、3本の3ポイントも
さることながら、最上級生として、ガードとして、全身全霊でチームを
リード。これまでの「4年間」の全てをぶつけたような素晴らしいプレイ
でした。
もちろん宮本理沙の「4年間」はまだ終わっていない。インカレそして
オールジャパン。今日のようなプレイをみせてほしい。服部と福士と
いっしょに後輩たちをリードしてチームを勝利へ導いてほしい。
ガンバレ、キリ! Go Tsukuba!
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