Mayaこと石居麻耶さん の万城目学作品の装画展
「石居麻耶×万城目学 −ILLUSTRATION−」」におじゃましてきました。
(9月30日〜10月15日 東麻布 YOKOI FINE ART)
万城目学氏といえば京都、奈良など関西を舞台にした奇想天外な
物語で有名ですがそれ彩ってきたのがMayaさんの装画。
会場には「デビュー作」の「鴨川ホルモー」から始まって最新作の
「偉大なるしゅららぼん」まで歴代の万城目ワールドがぐるり。
万城目作品とMayaさんの絵画、イラストのファンとしては感無量でした。
しかも贅沢なことにMayaさんのナマ解説付き!
・「鴨川ホルモー」の文庫版の目次ページの絵
鴨川の三角州の緑と飛び石をわたる主人公たちの青い和服の対照
が絶妙。
「白黒のページときいていたのですがどうしてもカラーで描きたく
なって。編集の方も気に入ってくれてカラーページになりました」
(Mayaさん)
・「鹿男あをによし」の表紙絵
大仏殿?の巨大な朱色の門と青い空が見事なバランス。一人そっぽを
むいている主人公がいい味だしてます。
「気合いを入れて描きました。(そっぽをむいているのは)万城目さん
の指定です」(Mayaさん)
・「プリンセス・トヨトミ」の連載時の扉絵
大阪の戎橋から眺めたおなじみの「グリコの看板」。作品内では白黒
でしたが原画は極彩色のカラフルな作品。
「「プリンセス・トヨトミ」のときは実際に大阪に取材にいきました。
「グリコの看板」はやっぱりカラーだろうと思って」(Mayaさん)
例のごとくMayaさんにお話を伺いました。
イトー:以前に話を伺ったときには制約の多いイラストより、自分の思うが
ままに描ける通常の作品の方が好きだといってましたが?
Maya :今は依頼をうけてそれにこたえるイラスト、装画の仕事も新しい
自分を引き出してくれるので好きですね。
イトー:万城目作品の装画の中ではどれがお気に入りですか?
Maya :いつも「今が一番いい」と思っているので最近描いた「偉大なるし
ゅららぼん」ですね。
イトー:最近は「週刊新潮」の林真理子さんの連載小説のイラストを描かれ
てます。
Maya :新潮社の知り合いの方の推薦で。林さんも私のブログをみて気にい
ってくださったようです。
イトー:週刊連載とは思えないような緻密な絵ですね?
Maya :ええ、最初はもっと速く描ける絵にしようと思ったのですが、私の
中の何かが許さなくて...点描になってしまいました。一度それ
で描きだしたら(スタイルを)変えるわけにもいかず。
イトー:いかにも時間がかかりそうです。
Maya :毎週木曜日ごろに原稿をもらい、構想をねって土日はまるまる制作
です。17回分まで仕上げたのですが、連載は50回続くということな
ので当分このペースです。
イトー:個展の予定はありますか?
Maya :個展三回分くらいのイメージのストックはあるのですが形にする
時間がなくて...
イトー:「連載」が終わるまできびしそうですね。
※おまけ 石居麻耶ファンのためにMayasさんの近況など
・ネットショッピング」
買い物に行く時間がないので洋服はもっぱらネットショッピング。今では
イメージぴったりと洋服を買えるようになった。
・ジブリ
ジブリファンのMayaさん。「ナウシカ」「ラピュタ」が一番好きだけど
「コクリコ坂から」をみにいってウルウルしてしまったのだとか。
・マウスピース
制作中はあいかわらずマウスピースをしている。歯医者には「画家の仕事
を続ける限りマウスピースは必要」といわれた...
※この他にも興味深いお話をいくつも伺ったのですが「諸事情」により
やむなく割愛...
Mayaさん、長時間おつきあいいただきありがとうございいます。帰り際に
お話した「お願い」はお忘れなく!
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