今年もやってきました、ゲームの祭典、東京ゲームショウ(TGS)2012!
「取材時間が半日しか取れない!」と嘆くイトー特派員を今年も現地
(千葉、幕張メッセ)に送りこみました。
■「バイオ6」の「4人の主人公」
本誌 :昨年の「目玉」は次世代PSP「PlayStation Vita(以下、PSV)
だったけど、今年は?
イトー:そりゃもう、次世代Wii「Wii U」といいたいとこですが、任天堂
不在なので...やはりカプコンのビッグタイトル「モンハン」と
「バイオ」でしょうか。
本誌 :「モンスターハンター4」と「バイオハザード6」ですね?「バイオ」
はミラ・ジョボヴィッチ主演の映画も公開中です。
イトー:「バイオ6」はレオン、クリス、ジェイク、エイダの4人の主人公の
いずれかを選んで試遊ができる豪華版でした。「さすがバイオ」と
いう感じですね。
本誌 :ジェイク?初めて聞く名前だけど?
イトー:おなじみの「あの人」の息子ですよ(謎笑)。お父さん譲り?の体
術が超人的です。
本誌 :で、誰を選んだの?
イトー:アクション難易度が一番低い「レオン」です...でもこれまでの
操作システムと変わって右スティックで狙いをつけるシューティン
グによくあるタイプでムズイ...
本誌 :「モンハン」の話が出てこないけど?
イトー:並んでる時間がなくてスルーしました。
本誌 :...
■「GREE」ブースの「壮観」
本誌 :会場の雰囲気はどうでした?
イトー:去年とおなじく全体に暗くて、「スキマ」が多い感じでした。マイ
クロソフトが出展をとりやめたのも残念です。
本誌 :そりゃ寂しいですね。
イトー:そんな中で今年も気をはいてたのが、ソーシャルゲームの雄、GREE。
今年も30タイトルを出展。ずらり並んだコンパニオンの数がハンパ
ない。100人以上いたんじゃないかな?全盛期のSCEやマイクロソフ
トもビックリ、「壮観」の一言でした。
本誌 :(苦笑)、時代は「スマホゲーム」とうことですか?
イトー:時代は変わりましたね。GREEブースでの注目はカプコンが手掛けた
「バイオハザードVS」。いわゆるソーシャルゲームにはない本格指
向でグラフィックも「バイオ」レベル。
本誌 :たしか4人で対戦できるやつですね?
イトー:ええ、画面上の仮想のスティックで移動できるインターフェースは
よくできてると思いました。やりこめそうな感じです。
■「龍が如く5」は「特大ボリューム」
本誌 :毎年話題作を出してくるセガは当然...
イトー:「龍が如く」シリーズの最新作「龍が如く5」一色。シアターでハ
イライトシーンを見て、その後試遊できる鉄板のスタイルでした。
本誌 :「龍が如く」リリーズも「5」となるとネタ切れでは?
イトー:そこは名越稔洋監督、ぬかりはありません。「5」では5人の主人
が福岡、札幌、東京、名古屋、大阪の5都市で暴れまくる「特大ボ
リューム」で勝負です。
本誌 :「4」は4人の主人公がさらにプラス?
イトー:「5」ですから。シリーズのファンには成長した遥の姿も見どこ
ろですね。
本誌 :第1作から7年経ってるから...
イトー:初登場のときは9歳だったので16歳。しかも今回は芸能事務所にス
カウトされ、アイドルデビュー!
本誌 :どこまでいくの?って感じですね。
■スクエニ、寂しい「試遊なし」
本誌 :「ドラクエX」のスクエニは?
イトー:吉田明彦氏キャラクターデザインの3DSのRPG「ブレイブリーデフォ
ルト」を楽しみにしていたんですが、スクエニは全く試遊なし。
色々事情はあるんでしょうが寂しい限りです。
本誌 :その他の注目タイトルは?
イトー:「一遊入魂」をテーマにしていたSCEブースでみた、稲船敬二氏
製作総指揮のRPG「SOUL SACRIFICE」。これまでのRPGにない突出し
た世界観に注目が集まってました。
本誌 :「レイトン教授」のレベルファイブは?
イトー:試遊重視のブース構成は好感がもてましたが、話題の新作「ファン
タジーライフ」は魅力を感じませんでした。
KONAMIの「メタルギア ライジング」のムービーはさすが小島監督
の迫力。時間がなくて試遊できなかったのが残念です。
■「主役交代」が鮮明に
本誌 :そろそろまとめましょうか?今年も入場者数は「史上最多」だった
ようだけど?(「おとゲー Topic」参照)
イトー:そうですね。昨年は、「既存のゲーム」はGREEやモバゲーの「ソー
シャルゲーム」ともみあいながら活路を見出していくしかない、と
コメントしましたが、1年経って「主役交代」が鮮明になりました。
本誌 :「バイオハザードVS」がいい例?
イトー:PSVが伸び悩む一方でスマホゲームの圧勝は明らか。PS3などコアな
ゲームファンのためのゲームは残るでしょうが、残念ながら「既存
プラットフォーム」のゲームは退場していくでしょう。
以上、幕張からイトーがお伝えしました。
※「おとゲー」2012/9/30号掲載

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