「リングにたたなきゃならん」
長い車いす生活で折れそうに細くなった足。復帰までたったの
2か月。それでもレスラー、スコーピオン・白鳥は
「レッテルを貼られたまま 世間に認められずくすぶってる」
ファンのために闘い続ける。
「リングにたたなきゃならん 最後にやつらに伝えることがある」
井上雄彦が「リアル(現実)」と向きあう少年たちを描く「リアル」の第12巻。
12巻の中心をしめるのは車椅子バスケの頂点をもとめて自分を変えていこう
とする戸川清春の姿ですが、それ以上にズシンとくるのが目標をもち前に
進み始めた高橋久信の「リハビリ仲間」「悪役レスラー」白鳥の姿。
絶望的な状況の中で
「他人が俺にどれだけレッテルを貼ろうとも
俺だけはダマされない
本当の俺を安く見積もりはしない」
勇気と自負にあふれるその言葉、熱い魂...
心を揺さぶられずにはおれません。
待ち遠しい13巻の発売は...2013年秋。やはり長い、いや永い!

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