
□中国の「高達」
「高達」「阿姆羅・雷」「吉翁公國」「新類型人」...なんのことかわか
りますか?ファンなら大体想像でできるのでは。そう、それぞれ中国語で
「ガンダム」「アムロ・レイ」「ジオン公国」「ニュータイプ」の意味です。
中国語で外来語を取り入れるときは発音の近い漢字をあてることが多いので
すが、「高達」の発音は「ガオダァ」。ちょっと微妙なところですね。
NHKラジオの中国語講座、3月は日本の記者が中国の北京大学のアニメ・マン
ガサークル「動漫社」を取材するという興味深い内容。北京や上海で大規模
なアニフェスがあるのは知ってましたが、中国の最難関大学=北京大学の
秀才たちが、アニメを語ったり、同人誌を作ったり、コスプレをしたりして
いるのは新鮮な感じです。
ある男子学生は中学に入るころ、「高達=ガンダム」のアニメをみて感動し、
大学でも迷わず「動漫社」に入ったというエピソードをみて思わず嬉しくな
ってしまいました。
□「ガンダムUC-6」と「ガンおた」の嘆き
「ガンダムUC」の最新作、「episode6 宇宙と地球と」を六本木ヒルズの
劇場でみながら「中国のガンおた」たちがみたらなんというかなと思って
いました。
劇場で「ガンダムUC」をみるのは「episode4 重力の井戸の底で」以来で
したが、火花を散らすモビルスーツの躍動感、宇宙空間に身をおいている
ような臨場感は健在。カトキハジメ氏デザインの「21世紀のガンダム」の
造形美、複雑さの極地ともいえるフォルムには感嘆のほかありません。
レイトショーの館内にあふれていた「日本のガンおた」たちもこのクオリ
ティには納得の様子でしたが、エンディングロールで写しだされた予告
「episode7 2014年春」をみてこう嘆いてました。
「また1年待つのか。(それまで)何を糧に生きればいいんだ?」
中国、日本...「ガンおた」に国境はありませんね。
※「おとゲー」2013/3/10号掲載

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