□「ワンダーフリック」の「UNIPLAY」
「LEVEL5 VISION 2013『渦』」、昨年8月に開催されたレベルファイブの
新作発表会で日野晃博社長が、「レベルファイブはゲーム業界,ひいては
エンターテイメント業界に大きな渦を巻き起こし,その渦の中心でありた
い。」と力強く宣言されたのは記憶に新しいところです。
2013年に設立15周年を迎えたレベルファイブ。米国でも高い評価を受けた
初期の名作「ダーククラウド」、「ドラゴンクエストVIII 」で名をはせ
ニンテンドーDS(3DS)の謎解きアドベンチャー「レイトン教授」シリーズ
で大ブレイク。
しかし、ゲームをとりまく環境は大きく変化し、レベルファイブも「次の
一手」が必要...ということで発表されたのが「ワンダーフリック」。
スマホを中心に、携帯ゲーム機、据え置きゲームにもリリースされ、それ
ぞれのセーブデータをサーバーを介して共有。外出中はスマホで遊び、家
では家庭用ゲーム機でプレイできる「UNIPLAY」がウリ。
気合いの入ったグラフィック、斬新なゲームシステムが魅力的で私も長女
のアカネと年末のリリースを楽しみにしていました。
□「1000時間待たされる」ゲーム?
「3分で楽しめて、1000時間遊べる新型RPG」、日野社長自ら陣頭指揮した
という「ワンダーフリック」。12/26に配信スタート予定と告知されてい
たのですが...
12/27、28、30、31、さらに年が明けても1/4、6、7、8と、毎日のよう
に配信の延期が発表される事態に。当然期待して待っていたファンから
非難ごうごう。「1000時間遊べる」ではなく「1000時間待たされる」と
揶揄される始末。
「さらなる品質向上」のため、リリースが延期されるのはゲーム業界で
は珍しい話しではありません。こんなに小刻みではなく、「1月中旬に
延期」と初回にアナウンスしておけばすんだ話のように思えます。色々
な事情はあるのでしょうが、やり方がまずかったですね。
□目指せ「レベルファイブ」!
やっとリリースされたあとも、連日のよう「サーバーメンテ」。そんなこ
んなでGoogle Playの評価は5段階で2.2(1/25現在)。総数10546件中、
星1つの最低評価が6283件なのですからムリもありません。
でも星5つが2216件あるのも忘れてはいけません。
度重なる延期に、長いデータ受信とローディングに耐えた「勇者」には
素晴らしい世界が待っています。もちろん私もアカネもその一員に。
スマホとは思えない美麗なグラフィック。その名前のとおり「フリック
(画面上ではじく)」をいかした戦闘システムは斬新。LINEのような会話
画面も今風?です。
今は2.2かもしれない。開発者の皆さんもキツイでしょう。それでも私は、
そしてゲームファンの多くはプレイを楽しみ、応援を続けるでしょう。
目指せ「レベルファイブ」!
※「おとゲー」2014/1/26号掲載

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