□「妖怪ウォッチ」の驚異の「V字カーブ」
10万本を超えれば大ヒットという家庭用ゲーム、それも純新作のタイトル
で100万本達成間近なのがレベルファイブの「妖怪ウォッチ」。
さらに驚くのがその売上推移(ファミ通2014/5/1号)。
発売 1週 5万本強
発売14週 20万本
発売26週 30万本
発売35週 50万本
そして最新のランキング(同5/22号)では初の1位で累計75万本を達成、
週刊売上も5万本弱という驚異の「V字カーブ」なのでした。
□レベルファイブの「クロスメディア」戦略
この「V字カーブ」を仕掛けたのが「レイトン教授」「イナズマイレブン」
のヒットを生みだしてきたレベルファイブの日野社長。
企画段階から玩具、アニメとの「クロスメディア」を折り込み、今年の
1月から始まったアニメは視聴率5.4%、主題歌「ゲラゲラポーのうた」も
オリコンランキング4位と躍進。
さらにすごいのがバンダイから発売中の「妖怪ウォッチメダル」。あまり
の盛況に東京駅のグッズショップはオープンからわずか2日で営業を休止
(その後、「WEB抽選方式による予約・時間入替制」で再開)。
一種の社会現象となってワイドショーにとりあげられるまでになりました。
□目指すは「第二のポケモン」
日野社長自身もここまでのブームは想定外だったようですが、そこは業界
屈指の仕掛け人。一過性のヒットで満足するつもりはないようです。
7月には「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」を「メダル同梱」でリリース。
人気キャラ「ジバニャン」たちを「タレント」として活用するプランも
ねっている様子。さらに5/1には電通とタッグをくんで「YO-Kai Watch」
として米国市場への進出も発表。
そう目指すは「第二のポケモン」ですね。ポケモンもゲーム本体は地味な
スタートながら、アニメで火がつき、その後はたくみなクロスメディア
戦略で「世界のポケモン」に上り詰めたのですから。
私は個人的な事情もあって「「妖怪ウォッチ」は熱烈応援中です!
「ゲラゲラポー♪ ゲラゲラポー♪」
※「おとゲー」2014/5/11号掲載

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