今年もロスアンジェルスで開催されたゲームの祭典「E3( Electronic
Entertainment Expo)」。昨年は「PS4」対「Xbox One」で盛り上が
りましたが、今年はどうだってしょう?
□「PS4とXbox One」の「100ドルの差」
昨年のE3を盛り上げた「PS4」対「Xbox One」ですが、発表された詳細
を見る限り驚くほど似たゲーム機なのでした。が、PS4の399ドルに対
してXbox One 499ドルと「100ドルの差」が。
1年たってみるとPS4の累計販売700万台に対して、Xbox One は
500万台。「100ドルの差」だけが理由ではないでしょうが、大きな差
がついてしまいました。
この差にあせったのでしょうか?マイクロソフトは標準装備のKinect
を除いた「廉価版Xbox One」を販売。さらに「総合エンターテインメ
ント」から「ゲームに集中」と方向性をかえてきたようです。
対するPS4はクラウドゲームの展開を発表。PS4でPS3のソフトを遊べ
る「PlayStation Now」のオープンベータテストを北米で7月末から
開始するそーです。PS4がこのまま優位を拡大できるかな?
□任天堂は「宮本頼み」?
PS4、Xbox Oneより約1年先行して発売された任天堂のWiiUですが、
3月末での世界累計販売数は617万台とすでにPS4にぬかれ、Xbox One
に抜かれるのも時間の問題。さらに任天堂の決算は連続の大赤字...
そんなピンチ状態でも任天堂の戦術は変わらず、「困ったときの
マリオ(宮本)頼み」。一部には新ハード発表の噂もあったようで
すが、今年も自社ソフトのオンパレード。
任天堂ブースで人気を集めた「大乱闘スマッシュブラザーズ for
Wii U」を筆頭に「ゲームの神様」宮本茂氏が陣頭指揮する
「Star Fox (仮題)」などラインアップは悪くないと思いますが
大勢に影響はないでしょうね。
個人的な期待は「オープンワールド」版の「ゼルダの伝説」。
イメージ映像の公開のみだったので発売はまだまだ先のようですが。
□三上真司の「渾身ホラー」
去年のような「目玉」がない中で、これはプレイしてみたいと
思ったタイトルが、フロム・ソフトウェア開発の「Bloodborne」と
ベセスダ・ソフトワークスの「サイコブレイク」。
「Bloodborne」はヴィクトリア朝の雰囲気の漂う「ゴシックホラー」。
「サイコブレイク」は「バイオハザード」シリーズの生みの親、
三上真司氏渾身の「サヴァイバル・ホラー」。そのオドロオドロシイ
世界観に身震いしそうです。
でもゲームの難易度もオドロオドロシイ感じ。フロム・ソフトウェ
アのゲームのゲキムズぶりはつとに有名だし、三上氏の「調整」の
シビアさも実に「サヴァイバル」。
「ヘタレ」モードがあるといいですが...
※「おとゲー」2014/6/15号掲載

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