「「フロントミッション2089」の「2089年」」
ゲーム
□「フロントミッション」の世界
21世紀後半の世界。OCU(日本を含むアジア、太平洋地域の国々による連合
国家)とUSN(北米、中南米の各国による連合国家)の冷戦状態が続いてい
た。そして戦場を支配するのが「人型兵器 ヴァンツァー」...
1995年の登場以来、緻密な世界設定とリアルなストーリー、そして中毒性の
高いヴァンツァーの戦闘で多くのユーザーの支持を得てきたスクエニの
「フロントミッション」シリーズ。私は1999年の「3」にズッポリはまって
から楽しませてもらっています。特にPS2のグラフィックを最大限にいかした
「4」は名作といってよいでしょう。
□「ヴァンツァー戦」の魅力
「フロントミッション」の基本構成は、ヴァンツァーの戦闘「ミッション」
とその間をつなぐ「インターミッション」からなっています。ヴァンツァー
は「ボディー」、「アーム(左)」、「アーム(右)」、「レッグ」の4部
位で構成されていて部位ごとにHPや出力、命中率といったパラメータが設定
されいるのは「1」から変わらない基本仕様。
両手、両肩にボコボコなぐる格闘兵器、ショットガンなどの近距離武器、そ
してミサイルなどの遠距離へ行きを装備してターン制のバトルを展開するわ
けです。戦闘のバランス調整は絶妙というかシビアで、下手をするとすぐ
全滅のピンチに。近作の「5」でも無数の敵ヴァンツァーに何度もボコボコ
にされて泣きそうでした...
□「ハフマン島」の2089年
太平洋上に浮かぶ小島、ハフマン島。1995年に隆起したこの島の豊富な地下
資源をめぐりOCUとUSNが対峙、「史実」によれば2070年には両者の対立は激
化し第一次ハフマン紛争に発展。翌年の停戦で島のほぼ中央でOCUとUSNの国
境線が引かれたものの両国の冷戦は続き、20年後の2090年、「ラーカス事件」
を契機に第二次ハフマン紛争が勃発した...
携帯で人気を博しDS版に移植された「フロントミッション2089」はその名の
とおり、第二次ハフマン紛争の直前、2089年のハフマン島を舞台に主人公の
ストームたち傭兵部隊の活躍が描かれます。ちなみに第二次ハフマン紛争を
背景にした「1」は当然ながらハフマン島が舞台。「5」の主人公ウォルタ
ーもハフマン島出身と、スクエニの制作チームはこの島への思いいれがかな
りあるようですね。
□傭兵部隊「ストーム隊」
元OCNの特殊部隊にいたストーム。その凄腕を見込まれ、国境を守る傭兵部隊
にスカウトされた。クールな頭脳をもつ副官のレインに加え、元格闘技チャ
ンピオンのチャンプ、両目の色がちがうユニークなオッドアイ、スナイパー
のグレイを選抜して「ストーム隊」を結成するのだった。
万能型のストーム、近距離型のレイン、格闘型のチャンプ、遠距離に強いオッ
ドアイとグレイとバランスのとれがチーム構成です。それぞれにあった武器を
さっそくセットアップ。練習モードの初期のミッションを終えてハフマン島で
の傭兵稼業を「公式コンプリードガイド」のお世話になりながら楽しむことに
いたしましょう。
※「おとゲー」2008/8/29号掲載

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