□「ターミネーター2 」の思い出
アーノルド・シュワルツェネッガーの代表作といえば「ター
ミネーター」シリーズ。中でも、私にようなオールドファン
に思い出深いのは「アイル・ビー・バック」のセリフが有名
な1991年公開の「ターミネーター2」ですね。
全盛期とも思えるシュワルツェネッガーは「ターミネータ
ー」そのもの。卓越したアクションとともに、サラとジョン
親子とのふれあいでみせる「人情味」が実にいい味だして
ます。
液体金属で自在に形状を変える強敵、T-1000との戦闘は
迫力満点。我が子を守る女戦士、サラ・コナーを演じた
リンダ・ハミルトンの凛々しさも印象的でした。
SFアクション映画史上に残る名作だと思います。
□「ニュー・フェイト」の「高齢アクション」
月日は流れ、28年後の今年、「2」の「正当な続編」である
「ターミネーター:ニュー・フェイト」公開されました。
なんとリンダ・ハミルトンがサラ・コナー役で「2」以来の
シュワちゃんとの共演。話題性充分です。
とはいっても、シュワちゃんは72歳、ハミルトンは63歳と
なんとも「高齢」なコンビ。(私もひと様のことはいえませ
んが。。)実際、画面に登場する二人のルックスは、じいち
ゃん、ばあちゃんそのもの。時の無情を感じました。
ところが二人の「高齢アクション」がほれぼれする見事さ。
肉体的にはかなりきつかったと思いますが、それを感じさ
せない年季の入り方は見事でした。
ラストは「2」のファンがウルッっとくること請け合いです。
□余談「素朴な疑問」
以下は映画を見終わった後、私が感じた「素朴な疑問」
です。「ターミネーター」に限らず、荒廃した未来を描
く、いわゆる「デストピア」ものに共通する特徴として、
・AIが発達し、「機械」が世界を支配する
・「機械」は人間を迫害し、人類は絶滅の危機
・それに反発するヒーロー(ヒロイン)が登場
AIの支配は、2019年の現状から予測すれば、考えれらる
し、迫害を受ければ「抵抗勢力」が出現するのもわかり
やすい。
でもなぜ「機械」は人間を迫害するのでしょう? 合理
的なAIに、人類迫害は何のメリットがあるのでしょう?
私なりの回答は、
回答1)人間は、合理的なAIにとって、地球を汚染する
害虫のような存在だから抹殺する。
回答2)AIの進化の過程で、誰か(人間)に「人間の
本質は悪だから排除すべし」とプログラムされた。
皆さんはどう思いますか? 2042年まで生存していれば
回答がわかるかもしれませんが。。。
※「おとゲー」2019/12/1号掲載

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