もう車上生活も一ヵ月以上になる。空き地とか公園の駐車場に車を停めて寝ることもあるが、ほとんどは道の駅である。昨夜は道の駅ではないが、同じような施設があったのでそこの駐車場で寝た。そこの施設の休憩室にはたくさんの自販機があって、食事も自販機でOKなのだ。それより休憩室に集まる人達との会話が楽しい。お互い初めて合う人達なのだが積極的に情報交換をする。長距離トラックの運転手とか出張中のセールスマンとか全国を行商している人とか、旅をしている人とか、いろんな人が集まる。当然、地元の人もいる。中には夜逃げしてきた人もいる。一番驚いたのは指名手配で逃げているという人だった。面白かったのはカケオチしているというカップルで歳の差が23だと言う。昨夜は一人で旅をしている若い女性もいた。
もっとも、これだけの人が一度に揃うことはないのだが行けば誰かはいる。ここで大事なことは情報交換である。僕の場合は地元の人に多くの情報を求めることにしている。せっかく来た町なのだから何も素通りすることはない。いろんな情報を聞いて行ける所は行ってみたいし食べれるものは食べてみたい。僕の場合は地元の情報が必要なのだが、他の人達は道路情報が知りたいようだ。それに関しては僕からは教える情報は何もないから役にはたたない。でもここで人と話していると意外なことを感じる。それは知らない人どうしなのになぜか一体感を感じてしまうことである。山に登った時に、行き交う人に「お早ようございます」とか「こんにちは」とか声を掛けるのと同じなのかもしれない。僕のような、ちょっとした感情のズレで敵対心を持つような人間でも、ここはリラックスできる場所でもある。道の駅は全国で700ヶ所以上あるらしい。正確な数はわからないが、もし近くにあったら一度お出かけしてみてください。地元に住んでいても今まで知らなかった何かを発見することが出来るでしょう。
昨日の夕方見た夕焼けです。朝と違って何か、ものわびしい感じかしますね。


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