近道をしようと車で峠を走っていた。峠といってもかなり道が狭く、車幅よりちょっと広いくらいで運転には慎重になる。左からは落石の恐怖、右は深い谷になっていて、一歩間違えば谷底に転落の恐怖だ。慎重に慎重を重ねてなんとか上って今度は下り坂だ。上りより下りの方が危険がともなうからスピードに気を配る。少し下ったところで我が目を疑った。なんと道の真ん中に大きな岩が転がっているではないか!! 連日の雨で地盤がゆるんでいたのだろう。上を見るとまだ、大きな岩がある。引き返そうと思ったが方向転換するスペースがない。こうなったら進むしかない。車から降りて岩を動かそうとしたが一人の力じゃビクともしない。とんと困ってしまった。車で押そうかと思ったが、それでは車にキズがついてしまう。そこで思いついたのがてこの原理だった。山の斜面に折れた木があったので、その木を使って岩を動かそうとしたが少ししか動かない。これはかなりの重労働だと覚悟して気長にやることにした。休憩しながらやっていたが、ふと気が付くと僕の車の後ろにもう一台車が止まっている。これで作業も楽になると思って岩を動かしていたが、車の男は運転席に座ったまま手伝おうとしない。腹がたったが、もう少しで岩を取りのぞけるので最後まで一人でやることにした。やっと車が通れるスペースを確保したので、車に乗って行こうとしたが何か気がおさまらない。もう一度車から降りて、今度は岩を道の真ん中に戻そうとした。それを見ていた男は慌てて車から降りてきて「ごめんなさい、僕は力がないから協力できなかったんです」と謝っている。「力があるないの問題じゃない」とつっぱねて、さらに岩を動かす振りをした。何度も謝るので、笑いながら「冗談だよ」と言って車に乗って帰ってきた。その男、あっけにとられたのか、しばらくその場につったっていた。
今日は疲れたし雨ばかりなので、家に帰ろうかとR41を名古屋に向かって走っていたが、腹がへってきたので道の駅「ピアチェーレ」に寄ってみた。写真は道の駅内にある「てまひまの店」に売っていた、おたのしみ弁当です。スシの下にある葉には違うネタの寿司があります。この葉っぱに包まれた寿司はこの地方独特の寿司で「朴葉(ほうば)ずし」と言います。これがすごく美味しいんですよ!
近くに来たら、ぜひ召し上がってください。
ちなみに、この弁当は550円だそうですが、閉店間際だったのと一個しか残っていなかったため300円におまけしてくれました。
ラッキー!!


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