昨日は暖かかったというより暑く感じた。車を停めて自販機でお茶を買い近くの木陰で飲んでいると、すぐ近くにあったバス停でバスを待っていたおばあちゃんも、その木陰にやってきた。「今日は暑いですね」と話し掛けると、そのおばあちゃんは意外と話し好きなのか、色々と話しはじめた。ここの町のこととか家族のこととか興味をもって聞いているうちに、気が付くとバスは通過したあとだった。次のバスは1時間待たなければならない。責任を感じたから送っていきますよと言うと、何のためらいもなく有難うと言うから、おばあちゃんを送って行くことにした。ところが、おばあちゃんは自分が降りるバス停がわからないようなのだ。バスの中から見る景色で降りる所がわかるらしいのだが、人の車に乗っていると景色が見えないからわからないと言う。仕方ないから車をゆっくり走らせて、見覚えのあるところがあったら言って下さいね、と言って車を走らせていると突然「あっ!次の信号・・」と言うから信号をどちらに曲がるんですか?と聞くと「次の信号を左に曲げて下さ
い」と言う。「えっ!信号を左に曲げる?」 信号は曲げれないですよと笑いながら左折しようとすると「違う、違う左」と右の方を指差している。そうか!右と左を間違えているんだと思い、そのまま真っすぐ走りUターンして信号を左折しようとすると今度は「信号を右に曲げて」と言う。いったいどっちやねん!
結局その信号近くで降りると言うから降りてもらったが、しばらく様子を見ているとおばあちゃんはその場に10分ほど立ちすくんでいた。それにしても信号は右にも左にも曲げれませんよね!
見附島(別名、軍艦島)です。正面から写真を撮ると先端が軍艦のような形になっていて軍艦島と呼ばれています。 (石川県珠洲市)


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